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1109号 (2023年10月15日発行) |
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これまで色々ありました!
吉田佳子 |
・25年ほど前のレンジャー取材の時「深夜2時に○○ポイントまで来て。車は2km先に窪みがあるからそこへおいでね」いやいや無理でしょう…怖いでしょう…結局駐屯地から車で連れて行ってもらいました。
・15年ほど前の救難隊の負傷者吊り上げ取材の時、吊り上げ体験をさせて頂き草原に一人降ろされました。少ししてヘリが救助に来てくれましたが「ごめんなさぁ〜い、今近くに熊が数頭いる様なので我々は降りることができませ〜ん、待っていてね」とヘリから告げられました。えっ?!もちろん冗談でしたが、一瞬本気でビビりました。
・潜水艦を取材した時、細い急なラッタルで逆手と順手を教えてもらいましたが、逆に考えすぎてわからなくなって…落ちました。
・大雨の演習場、深い水溜りを90度近い角度(あくまで感覚です)で登る高機動車、エンジンは吠えるし、ひっくり返るのではないかとドキドキ…。また、雨でも崩れない掩体の美しさにも魅了され…自衛隊の凄さを目の当たりにしました。
・30年ほど前、部隊の近くで飲んでいたら、ヨンチョコを掛けて雪駄を履いた男の人が角刈りのお兄さんと一緒に声を掛けてきて…ドキっと。よく見るとお世話になっている曹長たちでした。そんな格好をしている人、多かったです。
・まだ防衛庁が六本木にあった頃、夕方になると机の一番下の大きい引き出しから日本酒が出てきたりします。机の上の灰皿はタバコの吸い殻が山盛りでした。
・新宿御苑でペトリオット部隊が展開するというので、近くで待機していました。到着時間がわからず、カメラを持ってうろうろしていたら、生まれて初めて職務質問を受けました。
・イラクの帰国行事の取材時、お父さんをお迎えに来ていた姉妹がいました。メディアは抱っこされている妹ばかり写真を撮るので、お姉ちゃんが悲しそう。小紙では勿論、帰国行事の記事にお姉ちゃんに登場してもらいました。
・P3-Cの搭乗取材は、かなり激しく上下に移動したり、角度をつけて飛行したりします。いつもは偉そうなことを言っている記者が顔面蒼白になり動けなくなったのを見て、日頃の行いは大事だと肝に銘じました。因みに私は、全く平気で良い写真が撮れました。
・総火演号外作成時、道案内を載せようということになり、ある一尉が考えられる全ての経路を教えてくれました。距離などのメモと写真を撮りながらの現地取材だったので、丸々2日かかりましたが、休暇を取ってずっと付き合ってくれ、私では気付かない事や細かい事を教えてくれました。
・災害派遣の取材時。黙々と土砂の中の何かを探す姿、瓦礫から落ちてきた片方だけの子供靴を大切に拾いそっとおく姿、ぐしゃぐしゃの事務所の中を片付ける間も無く、被災者に寄り添いゆっくり歩く姿、仮設浴場の更衣室で小さい子と塗り絵をしながらお母さんがゆっくりお風呂に入れるようにしている姿、口をキッと結んで損壊家屋に印をつけていく姿…。
これからも防衛省・自衛隊を応援し続けていきたいと思っています。 |
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