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スペーサー
自衛隊ニュース   1096号 (2023年4月1日発行)
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日英伊防衛相が会談
次期戦闘機開発
結束して進める
 浜田防衛大臣と来日したウォレス英国防大臣、クロセット伊国防大臣との会談が3月16日、東京・市ヶ谷の防衛省で行われ、3カ国で進める次世代戦闘機の共同開発を主なテーマに、意見を交わした。
 日英伊3カ国は昨年12月、次期戦闘機を共同開発することを公表した。2035年の運用開始を目指す。日本は同年ごろから退役・減勢が始まるF2戦闘機の後継機とする。
 3カ国防衛相会談で浜田大臣は近年の安全保障環境に触れ、「もはや東アジアと欧州の安全保障を切り離して考えることはできない」とし、英伊両国との共同事業が、「今後何世代にもわたる幅広い協力の礎となり、グローバルな安全保障の強化に大きく貢献する」と述べた。最先端の技術や優れた次世代の人材を生む意義も語った。ウォレス、クロセット両国防相からも開発に向けたさまざまな課題を結束して乗り越える決意が示された。

新統・陸・空各幕僚長が着任

 新旧の統合、陸上、航空各幕僚長の離着任関連行事が3月30日、東京都新宿区の防衛省で行われ、第7代統合幕僚長に吉田圭秀陸将(前陸上幕僚長)、第39代陸上幕僚長に森下泰臣陸将(前東部方面総監)、第37代航空幕僚長に内倉浩昭空将(前航空総隊司令官)が新たに着任した。山崎幸二前統合幕僚長、井筒俊司前航空幕僚長は多くの隊員、職員に見送られ省を後にした。
(2面に3幕僚長をはじめ各部隊指揮官のプロフィールを掲載)

吉田統合幕僚長
諸官の先頭に三つの融合アプローチで

 吉田統幕長は着任の辞で、ロシアによるウクライナへの軍事侵略を挙げ、「ウクライナと同様の深刻な事態がインド太平洋地域、なかんずく我が国周辺で生起する可能性が排除できないという深刻な危機感を諸官全員と共有したい」と認識を示した。
 そうした情勢への対処のために、「国家防衛戦略」で示された我が国への侵攻を阻止・排除する防衛力の抜本的強化に、「最大限寄与する統合運用体制の確立」を目標に掲げ、その目標達成のために、「戦略レベルと作戦レベルの融合」、「防衛力整備と防衛力運用の融合」、「統合・日米共同・多国間連携・省庁間協力の融合」の三つの融合アプローチが必要と述べた。
 さらに、目標と三つの融合アプローチを進めていくために「統合的な運用構想の具現」、「実効性ある常設の統合司令部の創設」、「計画策定と統合共同演習による検証」の三つの事業を重点的に実施していく方針を語った。
 最後に「我が国の安全を担保し国民の負託に応えうる統合防衛力の創造のため、いかなる時も諸官の先頭に立ち、持てる力を全て尽くして職責を全うすることを誓う」と決意を述べるとともに、統合幕僚監部の隊員へ「誇りと矜持を持ち、一人一人が主体的にはつらつと職務に邁進することを期待する」と求めた。

森下陸上幕僚長
「克己」で挑戦せよ

 着任の辞で森下陸幕長は、周辺国の脅威による「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境」の下、「望ましい安全保障環境の創出に寄与し、将来にわたり我が国の安全を担保し、国民の負託に応えなければならない」と表明。
 歴代陸上幕僚長の「強靭な陸上自衛隊の創造」を統率方針として引き継ぎ、「諸先輩方々が営々と築かれた伝統を継承しつつ、緊張感を持って陸上防衛力の急速な整備と戦力化に全力を傾注する」と語った。
 また、隊員たちに「克己」を要望。「己自身の弱さが最大の敵となることを常に認識しなければならない。いかなる事態に対しても即応して任務を完遂しうるよう、強い意志と執念を持って、挑戦し続けてもらいたい」と求めた。
 最後に「国民の生命、財産と我が国の領土を断固として守り抜くため、常に陣頭に立ち全身全霊を捧げる覚悟で職務に邁進することを誓う」と率先する決意を示した。

内倉航空幕僚長
三つの「C」の実践を

 内倉空幕長は着任の辞で、防衛3文書が示す「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境」を前職の航空総隊司令官としての約2年半の勤務で日々実感していたと語った。
 こうした安全保障環境を踏まえ、「航空及び宇宙に関する防衛力の抜本的強化を戦略や計画にのっとって、よりスピード感をもって具現化していかなければならない。日米同盟の抑止力・対処力のさらなる向上はもちろんのこと、同志国等との連携強化を一層推し進めていくことが急務」と表明。
 そのために三つの「C」、「Capability」(能力)、「Connectivity」(つなぐ)、「Challenge」(挑戦)を実践することを求めた。
 さらに、「率先して学びを続け、一人でも多くの隊員に一言でも多くの言葉を語りかけ心をつなぎ、果敢に挑戦を続け、三つの『C』を実践することで職責を全うすることを誓う」と決意を述べた。


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