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   2003年1月15日号
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一人会派で頑張る女性議員
新しい政治の風穴
ひとりでも反対を貫く
 政党や党派に属さず、議会で「一人会派」を立ち上げる女性地方議員が増えている。政策への意見が同じなら他の政党や党派と行動を共にするが、納得できなければ、たとえ一人になっても反対を貫く。これからの新しい政治への風穴になる可能性もある。

増える無所属女性議員
 自治省の昨年の調査によれば、都道府県議会の女性議員は百五十八人で前年より五十九人、市区町村議会は三千七百十四人で七百四十三人増加した。
 前者は過去四年間の平均年間増加数の三十倍、後者は七倍という飛躍的な増加で、女性を地方議会に送ろうという市民運動が盛り上がった一昨年四月の地方統一選挙の成果だ。そのうち、無所属女性議員は前者で十七人、後者で二百七十二人増加した。
 東京都議会議員に初当選した福士敬子さんは、石原都知事の国会議員時の秘書が副知事になる議案に「活動や実績が都民にわかりにくい人事だ」と、ただ一人反対した。また神奈川県藤野町議会議員の大村よし子さんは、町議会での国旗掲揚議案に「国旗・国歌法成立の経緯に納得できない」と他の議員二人で反対した。

市民の声を代弁
 こうした動きに対して、議員仲間からは「たった一人の反対のために議事進行が手間取る」と嫌味を言われたり、採決時に他の議員全員が着席する中、一人反対を表明するために起立するしんどさを感じることもある。しかし、二人とも市民運動や生協活動からの転身で、市民の気持ちを代弁しているという自負があり、支持してくれる市民も多く、その行動には迷いがない。
 昨年、東京で開催された日本婦人有権者同盟や全国地域婦人団体連絡協議会などの主催するシンポジウムにパネラーとして参加した二人に会場からも激励が寄せられた。


親子サイクリングのコツ
安全第一、ゆったり走る
 さわやかな風にサイクリングの季節だ。親子一緒だと楽しさも倍加し、交通規則を教えるチャンスにもなる。「安全第一でゆったり走るのが親子サイクリングの鉄則」というのは、財団法人日本サイクリング協会の竹之下守さん。初心者が上手に楽しむ心得を次のように語る。

自転車選びを慎重に
 小学校入学と共に補助輪つきの幼児車(タイヤサイズ十四〜十六インチ)から本格的な自転車に乗り始める子どもが多い。しかし、その時期は個人差がある。親がその時期を見極めないで自転車を与えると、子どもは恐怖心を覚える。

親は後ろを走る
 慣れたら、片道二キロを目安にサイクリング。このとき交通事故にはくれぐれも注意する。まず「子どもが前を、親は後ろから走ること」。子どもの疲れ具合をチェックできるし、声もかけやすい。次いで「交差点、踏み切りは必ず降りて渡ること」。親が黄信号などで突っ走ると子どもが焦って転倒などの事故を起こしやすい。


家庭便利帳
出血を見分ける
 傷口からじわじわと出血するのは静脈が傷ついたとき。動脈の場台は鮮紅色の血液が脈拍に合わせて吹き出す。この場台は命にも関わるので、急いで止血して救急車を呼ぶ。

玄関にペーパー
 げた箱の横板の目立たないところにロールペーパーを取り付け、その下にくず入れを置いておくと、外出の度に、はきものの汚れが手軽にふき取れる。


ホーム・ライブラリー
介護サービス選び
 介護保険がスタートしたが、なにをどうしていいかわからない家族も多く、各地でさまざまなトラブルが起きている。在宅介護サービスなどは、利用者が選べるようになったこと、利用者が一割の自己負担をするなどが大きな違いだが、それがまだよく分かっていないことが多くのトラブルの原因になっている。
 本書は、「介護サービスは商品だ。利用者はサービスを購入する消費者であり賢い消費者になろう」という視点で、まずいろいろな売り手を知ること、その中の誰からサービスを購入するか決める判断ができる力、そしてそうした探索と選択を助ける専門家を活用する工夫という三つのポイントを挙げ、ケアプラン作成からサービス事業者との契約まで、具体的な事例をもとに解説されている。
 現在、介護サービスを利用する家族がいなくても、四十歳以上の人は保険料が徴収される。その内容についてはだれもが知っておく必要がある。本書は漫画家の田島みるくのコミックが利用者の立場、疑問を具体的に描いていて分かりやすい。四六判、一七八ページ。(小学館・税込み千百五十五円)。

大人の女性の手ぬい服
 タンスに眠っている着物類を、洋服に作り替えようかどうするか、女性なら一度は悩んだことがあるはずだ。リフォームを頼むと、高くつくので断念する人も多い。
 著者は「手ぬい」を提案していて女性に人気を呼んでいる。針と糸さえあれば自分でできるし、手ぬいで仕上げた服はなによりもふんわりと着心地がよいのが、その人気の元だ。
 本書は、ちりめん、銘仙、絽(ろ)、お召し、紬などの着物地を使って、ワンピースとおそろいのバッグ、ジャケット、スカート、ロングベストなど十六種類の作り方がS・M・Lの実物大型紙つきで掲載。しかも手ぬいの基本テクニックがイラストで描かれているのが特徴だ。また着物から服にできるかのチェック、ぬい糸を解く、水洗いするかドライにするかを選択して洗い、アイロンをかけ、型紙を載せて裁断し、縫うまでのポイント、裁縫の道具類の説明などもある。
 素材のよさを生かしたシンプルなシルエットは、仕舞い込んでいた思い出の着物を蘇らせ、しかも手ぬいのやさしさが生活を豊かにする。A4変形、六四ページ。(雄鶏社・本体千二百円)

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