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   2007年8月15日号
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北海道自衛太鼓が演奏会
《函館》
江差かもめ島に大太鼓響く
 函館地本(本部長・日向錦次郎1海佐)は7月7日、江差観光コンベンション協会からの依頼で、陸上自衛隊幌別駐屯地(司令・諌田保浩1陸佐)で結成されている北海自衛太鼓の演奏会を支援した。
 かもめの形をした島の上に江差かもめ島の舞台があり、会場への太鼓の運搬は、100段以上の狭い階段(幅2メートル)を通るほか無く、当初は大太鼓(直径1・5メートル、長さ2メートル、重さ100キロキロ以上)については、運搬が困難と考え、大太鼓は使用しないことを予定していた。しかし、リーダーの山城三生陸曹長の「せっかく来たのだから町の皆さんにいい演奏を聴いてもらおう」との一声で皆の気持ちが一つになり、大太鼓を運ぶこととなった。運んでいる途中、祭りの見物客からは、「さすが自衛隊さんだね」と何度も声をかけられることもあり、思わぬ自衛隊アピールにもなっていた。
 演奏会は途中、道南地区の出身隊員の紹介を交え、「北海四季打太鼓」他3曲を披露し、最後にアンコールで、北海自衛太鼓のテーマ曲であり、武道館での自衛隊音楽まつりでも演奏する「噴火出陣太鼓」を披露し大盛況のうちに幕を閉じた。

リクルータ活動を開始
《帯広》
 今年度新たに開始された「北部方面ハイスクール等リクルータ」として、帯広地本(本部長・佐藤次郎1陸佐)管内から15名の隊員が指定された。
 ハイスクール等リクルータは出身高校・専門学校等を対象に、各学校との連携の強化と自衛隊に対する志願意思を醸成することを目的とし、自衛官募集に重要な役割を担うものである。
 6月に北部方面総監部で統一教育を実施、北部方面総監から指定書を交付された隊員のうち、第5対舟艇対戦車中隊の星研二1士は、6月27日に帯広地本十勝地区隊が実施する出身校の学校説明会に同行し、自衛官として入隊に至る経緯や試験内容などの経験を説明した。志願希望者からは、入隊後の教育、隊内生活などについての質問があり、星1士は丁寧に回答していった。特に今回参加した生徒や教諭は面識もあり、熱のこもった説明会となった。他のハイスクールリクルータも活動を開始しており、説明会や学校訪問時の同行など地本、広報官と一体となった活動で大きな募集成果が期待される。

地本OBが手打ちうどんで激励
《香川地本》
 香川地本OB会・青木正行前会長と隊友会の橋本正氏が7月17日、香川地本(本部長・溝越正信1陸佐)を訪れ、部員に「手打ちうどん」を振る舞って激励した。
 讃岐(香川)人は元来うどん好きで有名だが、青木氏は定年後市内のうどん店で修行し、店長を任されるまでに上達した。また、橋本氏も定年後、うどん店に勤務し今でもよくうどんを打つそうだ。
 うどん作りの工程は、まず季節で異なる配合(小麦粉・水・塩の割合)から始まり、混合、足踏み、寝かし(熟成)、生地延ばし、線切り、ゆで、水洗いまでの長時間を要する。両氏は、本部で生地延ばしの行程から約3時間かけて準備して、本部長をはじめ部員に本格的な手打ちうどんを振る舞った。部員のほとんどが「おいしい、もう一杯」とおかわりをして、100玉用意されたうどんはすぐに胃袋に消えた。香川地本部員は「OBの心温まる激励に応えられるように業務に邁進する」と誓っていた。

護衛艦「みょうこう」、潜水艦「はやしお」
艦艇広報に7600人
《秋田》
 秋田地本(本部長・三浦博安1空佐)は7月14日、艦艇広報のため秋田港に寄港した護衛艦「みょうこう」(艦長・桑野1海佐)と潜水艦「はやしお」(艦長・石原2海佐)の受け入れを実施した。
 14日から16日にかけては両艦の一般公開が行われ、両日とも一般から一日艦長が選ばれ(15日・嶋田さちこさん、16日・遠山美果さん)、「出港用意!」 の号令で出港した。約1時間半の日本海クルーズを2日間で1400人が体験、当日心配された台風の影響も少なく、安定した航海を楽しんだ乗客は満足気な表情を見せていた。この3日間を通じての見学者は、7600人を超える規模となり盛況な艦艇広報となった。

大山町父兄会がレンジャー帰還式を見学
《鳥取地本》
 鳥取県大山町自衛隊父兄会は7月6日、米子駐屯地で実施された第13旅団レンジャー訓練の帰還式を見学した(写真)。
 同父兄会は、レンジャー訓練を受けている加藤大輔3曹が大山町出身であることから、激励と慰労を兼ねて帰還式の見学を行い、会長以下12人の会員が参加した。駐屯地でレンジャーの帰還を迎え、約50キロの荷物を背負った隊員たちは、元気な姿で掛け声を発しながら帰還した。旅団長から一人ひとりにレンジャー記章を渡されたあと、「その記章を胸に刻んで責任と自覚を持って常に心身を鍛えること」と訓示した。
 その後、記念会食で加藤3曹ら3人の代表が、「レンジャー訓練で得た貴重な体験と教訓を今後の隊務と人生に活かしていきたい」と力強く話し、会員一同は胸に熱い思いを感じながら有意義なひと時を過ごしていた。

体験搭乗など実施
《滋賀地本》
 滋賀地本(本部長・岩渕隆男事務官)は7月21日、大津駐屯地で受験説明会及び体験搭乗を実施、受験予定者ら53名が参加した。
 説明会では、初めに募集班長が19年度各種コースの募集要領及び全般的な受験説明を行った。募集班長の説明後、滋賀県出身で航空学生出身の現役パイロット(海自121航空隊・島本1尉、空自飛行開発実験団・夘田1尉)が、海上・航空自衛隊航空学生の課程教育の内容やウイングマークを取得するまでの道のりを参加者に説明した。
 午後からは体験搭乗が中部方面へリコプター隊(UH-1×2機)の支援を受け行われた。体験搭乗では琵琶湖南部周辺の上空を約15分間飛行した。参加者は「空から見た琵琶湖は絶景でした。自衛隊の試験に合格できるよう、頑張りたい」と決意の言葉を語っていた。

中学生に職業としての自衛隊をPR
《石川地本》
 石川地本(本部長・山口裕康1空佐)は6月27日、金沢市立城南中学校の依頼で中学生の職場体験を実施した。
 職場体験(わくワーク体験)は、石川県の教育委員会が、地域と共に子供の能力(人間関係形成能力・情報活用能力・将来設計能力・意思決定能力)を伸ばすため推進しているもので、石川地本が実施したのは今回が初めて。
 職場体験は、石川地本本部で自衛隊の組織などを説明し、一般広報の準備や広報車両の洗車など日頃地本で行っている仕事を体験させると共に、自衛隊の仕事内容を説明した。また自衛官の仕事や歴史を知ってもらうために、通学している学校の近隣に所在している金沢駐屯地で資料館、整備工場、訓練風景等を見学した。生徒からは「とても楽しかった」「今まで知らなかった事を沢山教えてもらってとても良かった」と有意義な職場体験ができたとの感想が出た。
 石川地本では、今回の職場体験をきっかけに若年層に対する職業としての自衛隊のPRに努めたいとしている。

9音演奏会を支援
《青森地本》
 青森地本(本部長・石田隆久1空佐)は7月12日、青森市立幸畑小学校で第9音楽隊による「芸術鑑賞会」を支援した。当日は在校児童をはじめ保護者ら約400人が集まった。
 はじめに、幸畑小学校山上肇校長から「授業では味わえない生の演奏を体感してください」と挨拶のあと、演奏会が始まった。第9音楽隊は「錨を上げて」「見上げてごらん夜空の星を」など7曲を披露した。「宝島」では、音楽隊手作りの空き缶シェーカーや手拍子で児童全員が演奏に参加、クライマックスでは同小学校の校歌の演奏に全員が合唱し大盛況の演奏会となった。

富士野営訓練を実施
《少工校》
 少年工科学校(学校長・山形克己陸将補)は6月29日から7月7日までの間、第3学年(269名)富士野営訓練を実施した。
 この訓練は、東富士演習場において野外勤務及び野戦築城に関する隊員の各個動作、戦闘訓練における小銃班の組長及び班長の指揮の概要を修得させる目的で実施している。
 今回の訓練では、各個戦闘(夜間戦闘訓練含む)、小部隊の戦闘(小銃組・班の攻撃)、歩哨及び斥候(夜間含む)行進訓練(約28キロ)、小銃露天掩体(1人用)の構築等を演練した。3学年生徒は2学年時に校内における集中訓練で基礎的な動作は演練しているが、広大な東富士演習場での現地現物を活用した訓練は初めてであり、特に小部隊の戦闘では、組長・班長としての実員指揮の難しさを痛感したようだった。
 また、例年恒例であった富士登山をなくし、基礎訓練を集中的に実施させるため、一夜二日の連続状況下における戦闘を実施するなど、体力・気力及び指揮能力の大切さを実感させ、訓練成果の充実を図った。
この訓練には、生徒の父兄で構成する育成会から北は北海道、南は鹿児島の父兄約100名が駆けつけ、息子の成長振りに目を細めていた。

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