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   2007年8月15日号
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レッド・フラッグ・アラスカ実施
日米共同で対処能力向上図る
 航空自衛隊は7月4日から8月2日までの間、米空軍の実施する演習(レッド・フラッグ・アラスカ)に参加した。これは、米空軍の実施する演習に参加し、日米共同訓練を実施することにより、部隊の戦術技量と日米共同対処能力の向上を図ることを目的としたもので、訓練実施場所は、米国アラスカ州アイルソン、エレメンドルフ両空軍基地と同周辺空域など。空自から航空総隊の人員約210名、F-15J/DJ6機、E-767・1機、携SAM追随訓練器材6セットが参加、米空軍とともに防空戦闘や基地防空などを訓練した(=写真)。空自部隊は平成8年度からアラスカでの米空軍演習に参加しており、今回で11回目。

中越沖地震
今なお続く災派活動
陸海空6万2000隊員が給水・給食・入浴など支援
仮設入浴施設は大好評で、利用者は11万人を超えた
 7月16日午前10時13分ごろ発生した新潟県中越沖地震への自衛隊の対応状況は、8月2日までに陸海空の人員延べ約6万1650名、車両延べ約2万1430両、艦艇延べ79隻、航空機延べ479機に達している。
 防衛省・自衛隊は地震発生直後から、小池百合子防衛大臣を本部長とする災害対策本部を設置するとともに新潟県知事から災害派遣要請を受けた自衛隊は、直ちに各部隊を派遣、救出・救助活動や崖崩れ箇所の道路啓開などを開始した。次いで、人員・物資の輸送、給水・給食・入浴・天幕の各支援を開始、現在も継続している。この間、安倍晋三首相と小池防衛大臣が被災地を視察、被災者に直接声をかけて激励するとともに派遣隊員の労をねぎらった。また、イラク駐日大使が自衛隊のイラクでの復興支援に感謝する意味で被災地を訪れ、、派遣隊員や被災者に「頑張って下さい」と温かい言葉をかけていた。
 人員・物資の輸送では、海自輸送艦「くにさき」搭載のLCACが国内災害派遣で初めて出動、物資の卸下を実施した。また、航空機や車両での輸送も含めて仮設トイレ約300台、ブルーシート2600枚、携帯電話充電器1000個、米国支援物資のエアコン約100台を輸送した。陸海空自衛隊でこれまでに、柏崎市・刈羽村・上越市などの103カ所で延べ約2万300トンを給水支援、柏崎市・刈羽村の41カ所で延べ約75万食を給食支援、柏崎市・刈羽村の21カ所と輸送艦「くにさき」・柏崎港岸壁の海自仮設入浴施設で延べ約11万2200人の入浴支援を実施している。
 一方、陸自東部方面、第1師団、第12旅団の各音楽隊と在日米軍軍楽隊が柏崎市内などを巡回演奏し、被災者を慰労している。

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