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   2005年2月1日号
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サマーワの声援、中越へ
<新潟地連>
左から新潟基地分遣隊長・三浦2海佐、新潟救難隊長・山崎2空佐、イラク3次隊副隊長・福永2陸佐、新潟県・泉田知事、地連部長・中野1陸佐、県協力会・田中事務局長、第5施設群長・冨井1陸佐、30普隊長・山中1陸佐 エトキ2=福永2陸佐
 新潟地連(部長・中野陽一郎1陸佐)は12月17日、新潟県知事室で、イラク第3次復興支援隊員から新潟県中越地震被災地への激励品の贈呈を支援した。
 激励品は、寄せ書きと激励金約20万円で、イラク第3次派遣要員の副部長・福永正之2陸佐(現・第9師団司令部第1部長)が代表として泉田裕彦県知事に手渡した。
 寄せ書きは、縦140センチ、横170センチの大きさで、隊員とサマーワ市民による激励の言葉が2枚に分けて記されている。
 「暖かい心遣いに感謝します。被災支援に役立てたい」と泉田県知事。福永2佐は、「現地イラクでも新潟中越地震の状況が衛生放送で映し出され、同僚の自衛官と国民が被災地で頑張る姿に励まされました」等の言葉が交わされた。
 この模様は、県内テレビ局と新聞社など多くのメディアに報道された。

 新潟地連では、新潟県中越地震での自衛隊による災害派遣活動の写真を展示し紹介している。訪問者に被災地の現状と自衛隊の真姿を紹介するのが目的。
 第12旅団、高田、新発田の隊員が被災地で救出・救援活動にあたっている写真を使用し、地連本部と7つの募集事務所に展示。関心を集めている。
 新潟地連は、派遣活動に参加した各部隊を支援しつつ、少しでも多くの県民に最新の活動状況を理解してもらうための広報活動を積極的に行っている。

女性モニター部隊研修
 鳥取地連(部長・濱崎哲郎1陸佐)は11月24日、平成16・17年度女性防衛モニター6名による空自美保基地と陸自米子駐屯地の部隊研修を実施した。
 当研修を通じて、自衛隊の活動や任務などを理解・認識してもらうことが目的。当日は晴天に恵まれ、部隊研修に最適な一日となった。
 美保基地では、広報館で基地の広報係から概要説明を受けた後、体験喫食、航空機の見学などを行った。
 特に、航空機見学では、パイロットからC1輸送機のコックピットや、機全般にわたる説明を受け、モニターは熱心に聞き入り積極的に質問する光景が見られた。
 米子駐屯地では、教場で広報室長から沿革・概要と陸自の活動・任務などの説明を受けた。
 ちょうどこの時期に入隊した戦闘服装の新入隊員が、顔に迷彩を施して野外訓練する様子を、見学することができた。モニターは、緊張した雰囲気の中、訓練に励む隊員達を真剣な面持ちで見守っていた。
 「感激しました。大変貴重な体験ができ、少しですが、自衛隊のことがわかって良かったです」「初めてなのでとても楽しみにしていました」などの声が参加モニターから聞かれた。

<神奈川地連>
『体調整え入隊します』
1月入隊激励会
 神奈川地連(部長・山口康彦1海佐)は、年の瀬も押し迫った12月19日、2等陸士および2等空士として1月入隊の予定者に対し、入隊激励会を地連本部で開催した(写真)。
 これは年明け早々の入隊となる隊員の不安感の解消と激励を兼ねて企画したもの。
 最初に部長から国防の重要性についてわかりやすく説明を受けた後、記念品贈呈および会食となった。会食では自衛隊の食事に舌鼓を打ち、入隊後の生活等についての話題に花が咲いた。
 「体調を整えて入隊します」入隊予定者は正月明けの入隊を誓った。
 予定者の中には、生まれたばかりの赤ちゃん連れの者もあり、奥様から「お父さん頑張ってね」とエールを送られていた。

府内の私大で防衛講話
 京都地連(部長・福田敏1陸佐)は12月6日、福田部長が同志社大学で防衛講話を実施した。同大学での防衛講話は初めて。
 部長は今年度から京都所在の大学を対象に、わが国の防衛問題等を正しく理解してもらうための「安全保障講座」を実施しており、このたび、同志社大学法学部・村田晃嗣助教授(政治学)の安全保障講義のゼミ生約40名に講義のひとつとして実施した。
 村田助教授は、国際問題・安全保障問題等が専門で、数多くの著作、新聞へのコラム掲載、テレビ出演等で活躍しており、また同助教授のゼミ生も、防衛庁をはじめ自衛隊の部隊研修等も実施し、防衛問題に関心の高い学生が多い。
 部長の講話は、約1時間「防衛力の役割(イラク関連)」という演題で実施され、導入として国際情勢を踏まえたわが国の防衛施策を説明し、本題では自衛隊が、国際社会の平和と安全を確保するための取り組みとして実施しているイラク人道復興支援の意義、必要性について説明。派遣隊員を送り出した部隊長としての統率経験を踏まえ、部隊・隊員に対する教育訓練の模様、派遣隊員からのメッセージ等を紹介した。
 講義後の質疑応答では、学生から「現地イラクの日本に対する感情は?」「宿営地に対する迫撃砲の攻撃の背景は?」などの質問のほか、「現地隊員は野菜等の生鮮食品は食べられているのか?」と隊員の生活環境を気遣う質問が殺到し、村田助教授が統制するほど。
 懇談会でも学生からは、「自衛隊に対する国民の関心はどの程度変化したか?」、「イラク派遣の延長は?」などの国内外情勢の質問も多く聞かれ、「是非またの機会にお話をいただきたい」との言葉が聞かれた。
 福田部長は、「同志社の学生の関心の深さに驚いた。このような若い世代の人達が、国の安全保障という問題を幅広く勉強することは大変有意義であり、今後も少しでもお手伝いできれば」と感想を述べ学生達の見送りを受け会場を後にした。
 なお、福田部長は、去る11月22日にも京都産業大学法学部・西村教授の大学院生6名に対し、2度目の防衛講話を実施し、好評を得ている。

川柳入選
「五日間 パパが育児で ママ訓練」
 帯広地連(部長・長谷川儀蔵1陸佐)は11月19日、陸幕実施の「予備自衛官川柳コンクール」で入賞を果たした篠原麗子予備3曹に対し、陸幕長から贈られた賞状と副賞を伝達した。
 「5日間、パパが育児でママ訓練」の句で、全国746句応募の中から見事、準特選を受賞した。
 篠原3曹は、平成9年に自衛隊を退職、現在は5人家族の主婦として家庭を守りながら予備自衛官として活躍中である。
 「予備自衛官を続けてこられたのは主人をはじめ家族の協力と理解があったからだといつも感じています。今後も、この受賞を励みに細く、永く続けて行けたらいい」とコメントしていた。
 この他にも帯広地連管内から、最終審査に4句が残り「敬礼の個癖変わらぬ、予備自衛官」「靴ずれに予備を実感、半長靴」「山分けよ、妻に言われる手当かな」招集訓練時の思いが伝わってくる句だった。

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