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   2005年2月1日号
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大きな想い、大きく書き初め
<少工校>
全校生徒参加で伝統の書き初め
少工校創立50周年の書き初め大会で力作を高く掲げる
 少年工科学校(校長・武田正徳陸将補)は1月7日、恒例の書き初め大会を開催。今年は「創立50周年記念」を冠して実施した。
 会場の駐屯地体育館いっぱいに広がった生徒たちは、「全生徒共通課題」と「各学年課題」、各人ごとの「創立50周年記念テーマ」を書いた。生徒たちは板の間に正座して、時間いっぱいのびのびと書道に親しんだ。その後、日本春秋書院院長である大日方鴻允先生により「飛」「翔」の文字が縦5m横3mの画箋紙2枚に揮毫され、職員・生徒は力強さに度肝を抜かれた。
 1年生の中には、「小学生以来の書き初め大会」といった生徒もおり、日本の古き良き伝統が消えつつある中、伝統行事として盛会の内に終了した。

<6戦大>
砲身の先で描く想いは堂々と
砲身の先で描く想いは堂々と
 第6戦車大隊(大隊長・田中1陸佐)では1月5日が訓練始め。
 訓示の後、各中隊の戦車6両を使い、戦車の砲身の先に筆をつけて書き初めを行った。大隊長をはじめ各幕僚と選ばれた隊員が砲手席に乗って動力旋回で想い想いの字を書いた。
 その後、大隊長、幕僚および中隊長が大和町内の「吉岡八幡神社」で一年の安全を祈願した。

イラク派遣駐屯地で成人式
 神町駐屯地(司令・佐田陸将補)では1月7日、成人式を実施した。
 式典には、161名の新成人が、参列者510名を前に決意を新たにした。
 「真の実力を持った一人前の自衛官を目指して欲しい」――。駐屯地司令の激励に対し、新成人を代表して第6施設大隊の宮島紘一郎3陸曹が、「素直で向上心がある大人になれるよう、今まで以上に努力する」と力強く決意表明した。
 また、祝賀会時には式に参加できなかったサマワの新成人2名からもビデオレターが届き、世界に飛躍する世代として互いにエールを送っていた。

子供を叱れない大人達へ
桂 才賀(かつら・さいが)師匠講話
 12月10日、上富良野駐屯地(司令・市野1陸佐)では、落語家の桂才賀(かつらさいが)師匠を招き「子供を叱れない大人たちへ」と題して駐屯地体育館で講話を行った。
 昭和25年生まれの才賀師匠は、高校を卒業後、落語家へ弟子入り志願したが「自衛隊で3年頑張ったら入門させてやる」との言葉で昭和44年海上自衛隊に入隊、1任期(3年)を終え晴れて入門した。当時9代目の桂文治師匠は、自衛隊入隊の話を出すと「そんなこと言ったっけ?」という返事だったという。
 「怒るのと叱るのは、まったく違う。怒るのは、赤ちゃんや動物でも出来る。叱るというのは、教え導くことだ。今の親は、これが出来てない」才賀師匠は語る。「子供たちは親の言葉で傷ついているが、愛情を持って接すれば救われる」。
 少年院篤志面接委員としての少年院訪問経験から少年少女の川柳も紹介。
 ユーモアを交えた楽しさと、磨き抜かれた話術で隊員らは、笑ったり、目頭を熱くしたりと才賀師匠の講話に熱心に聞き入っていた。

高見盛関、激励来駐
<朝霞駐屯地>
 朝霞駐屯地業務隊(隊長・井上恭治1陸佐)は、去る12月16日に隊の忘年会を兼ねて餅つき大会を開催した。科ことにお雑煮、豚汁等が用意され、隊員の家族、近隣の招待者等も含め約400名の参加する盛大な行事となった。今回は、部外協力者の好意から角界人気ナンバー・ワンの幕内力士、高見盛関が朝霞駐屯地を訪問することになり、隊員と一緒に餅つきをしたり、懇親会にも参加して行事に花を添えた(写真)。
 高見盛関の周りには人だかりができ、握手や記念撮影などの要望に、大きな身体で照れくさそうなそぶりをみせながら、笑顔で応じていた。
 本場所での気合いの入った厳しい表情とはまるで違う心優しさで、参加者の気持ちをなごませてくれた。
 懇親会と並行して実施された握手会も30分前から行列ができ、開始と同時に用意していた50枚の手形入り色紙はあっという間になくなった。もらえなかった人には記名してもらい後日送るように急きょ手配するほどだった。
 九州場所を終え、1月場所に向けて巡業中の身、また年の暮れということもあって、大変多忙のところ、わざわざ朝霞駐屯地を訪問してくれた高見盛関に感謝の意を表し、業務隊厚生科は「おかげさまで1年をしめくくる隊の忘年会は大盛況。隊員等の1年分のストレスや疲れは、高見盛関によって土俵の外に押し出されました。頑張れ!高見盛関、ありがとう!!」とコメントしていた。

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