自衛隊ニュース

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記念行事で広報<青森>

 青森地方協力本部八戸地域事務所(所長・赤穂裕樹1陸尉)は4月22日、八戸駐屯地創立67周年記念行事において、来場者に対する募集広報を実施した。

 「記念式典」、「観閲行進」を皮切りに、地対艦ミサイルや戦車による「模擬戦闘」等、盛りだくさんのイベントが行われ、来場者は自衛官の勇姿に盛大な拍手を送っていた。

 八戸地域事務所は自衛官募集コーナーを開設し、訪れた多くの学生や家族連れに自衛隊の概要や募集種目を丁寧に説明するなど、自衛隊に対する興味や関心の高揚を図った。制服試着やパイロット適性ゲーム、ガチャガチャ等も行われ、終始にぎわいを見せていた。

 来場した男子学生は「自衛隊にはいろいろな職種があると聞いたので、就職先の一つと考えていました。防衛大学校に興味があるので、話を聞くことができ大変参考になりました」。また、女子学生は「自衛官になりたいのですが、どのような試験があるのか知りたくて来ました」と力強く語ってくれた。

 青森地方協力本部は、今後もさまざまな行事で自衛隊の活動や自衛官の魅力を積極的に広報し、自衛官募集活動のさらなる促進を図っていく。

F15が展示飛行<岡山>

 岡山地方協力本部(本部長・谷坂忠俊1陸佐)は4月15、16日、岡山国際サーキットで行われた「2023 AUTOBACS SUPER GT Rd.1 OKAYAMA」の開幕戦決勝の広報支援を行った。

 決勝レース前に、ウェルカムフライトと称しサーキット上空を第5航空団(新田原)のF-15戦闘機2機が展示飛行した。当日はくもりや雨の予報だったが飛行直前は天候に恵まれ、「晴れの国おかやま」を思わせるような上空でF-15が編隊飛行を披露し来場者を魅了した。

 イベント会場では、パイロットリクルーターとして、戦闘機パイロットの関2尉と岡本2尉(いずれも航空教育集団所属)が「操縦桿」の展示や説明を行った。

 このような大きなイベントでPRできたことは自衛隊を理解、認識してもらう良い機会となった。実際に「操縦桿」に触れながらリクルーターから説明を受けられることもあって、ブース内はにぎわい、絶大なPR効果があった。今後も各自衛隊の協力を得て広報活動を実施し、募集の推進を図っていきたい。

「表示証」を交付<岐阜>

 岐阜地方協力本部(本部長・井口裕康1空佐)は3月15日、防衛大臣から「予備自衛官等協力事業所」に認定された事業所に対し「表示証」を交付した。

 この制度は平成27年度から始まったもので、予備自衛官等の雇用を通じて、社会貢献を果たしていることを認定するもので今年度は長年にわたり即応予備自衛官を雇用し、予備自衛官等制度に深い理解と協力を頂いている「みのライス株式会社」(美濃加茂市)が新たに認定された。

 表示証を受け取った事業所代表、玉木正明氏からは「認定していただき光栄に思います。自衛隊の役割と共に予備自衛官の役割もこれからより大切になっていくと思っています。即応予備自衛官として尽力している社員をこれからもサポートしていきたい」と言葉を頂いた。

 岐阜地本は予備自衛官等雇用企業との連携強化に努め、招集訓練等に出頭しやすい環境作りと予備自衛官等制度の理解と普及促進に努めていく。

練習艦を公開<札幌>

 札幌地方協力本部(本部長・佐藤和之1陸佐)は4月16日、小樽市築港勝納ふ頭において、海上自衛隊の練習艦「かしま」及び「はたかぜ」の特別公開を実施。募集対象者、募集協力者、大学教授等71名の参加を得た。イベントは自衛隊を知るきっかけにと企画したもので、当日は小雨が降る天候だったが、参加者らは上甲板に装備された5インチ砲、魚雷発射管及び迎撃ミサイル発射機を見学し、初めて見る装備に目を輝かせ、艦艇の人気の高さがうかがえた。特に魚雷発射管の操縦展示では、乗員の号令の下、実際に操作する模擬展示に歓声を挙げていた。

 また、練習艦の隊員による丁寧な説明は分かりやすく、参加者からは「将来自分もこの艦艇の乗務員として勤務したいと思った」など好印象の感想が聞かれた。

 札幌地本は今後も陸海空自衛隊と協同連携して自衛隊の魅力を発信し、募集対象者一人一人に寄り添いながら志願者獲得、そして入隊に向けて全力で各種活動を行っていく。

学生ら体験航海<静岡>

 静岡地方協力本部(本部長・武田恭一1空佐)は3月27日、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)からジャパンマリンユナイテッド磯子工場(同横浜市)までの間で行われた護衛艦「きりしま」の体験航海に参加者を引率した。

 体験航海には海上自衛隊に興味を持つ静岡県内の学生等6人のほか、きりしま乗員の家族など約250人が参加した。

 体験航海中は同艦乗員の吉村3海尉による案内のもと、54口径127ミリ速射砲や艦対艦ミサイルといった装備品、艦長が指示を出す艦橋、エンジンを監視する操縦室などを見学し、参加者は護衛艦での仕事を肌で感じている様子だった=写真。

 また、「普段どのような生活を送っていますか」、「外国での任務の際は、移動を含めてどのくらい日本を離れているんですか」といった質問を乗員に投げ掛け、理解を深めていた。

 入港時には隊員の入港作業を間近で見学、「一人ひとりがいろいろな仕事をやるのですね」と乗員の仕事に感心していた。


 体験航海終了後、「改めて海上自衛官になりたいと思った」、「自衛隊の試験を受けてみたい」などの感想が聞かれた。静岡地本は今後も自衛隊の魅力や仕事等をより理解してもらえるよう広報活動に努めていく。

2人が帰郷広報<栃木>

 栃木地方協力本部小山地域事務所(所長・宅原2陸尉)は5月1日、隊員2名の帰郷広報を支援した。

 帰郷広報を実施した2名のうち1名は、昨年3月に航空自衛隊熊谷基地に自衛官候補生で入隊した石井諒晴1空士で現在、那覇基地で勤務、春季休暇を利用し、母校の佐野清澄高校を訪問した。

 石井1士は1・2年生の時の担任と体育教師と面会し、「自衛隊に入隊してとても楽しく生活を送っており、自転車を買っていろいろなところに観光に行っています」とうれしそうに話していた。

 石井1士は学校訪問後、「成長した自分の姿を見てもらえた。先生たちに喜んでもらえてとても良かった」と話していた。

 帰郷広報を実施したもう1名は、今年3月に陸上自衛隊宇都宮駐屯地に教育入隊した大久保友樹候補生。春季休暇に小山北桜高校へ母校訪問を実施した。

 大久保自候生は教頭先生、学年主任、進路指導、学科の先生等と会い、訓練や自衛隊での生活などを話し「教育隊では時間がなくてとても大変だ」と語った。成長した大久保自候生の姿を見た先生方はとても喜んでいた。

 学校訪問後、大久保自候生は「母校訪問ができてとてもうれしい」と笑顔を見せた。

進路説明会参加<愛知>

 愛知地方協力本部豊田地域事務所(所長・安藤幸治2陸尉)は3月14日、豊田市市民文化会館で開催された「さんぽう進路ガイダンス」に参加した。

 同ガイダンスは、市内の高校1・2年生の進学を希望する生徒たちに対し、さまざまな大学での学部・学科の話を伝え、将来の進路の道筋を明確化して自らの進路を具体的に考えさせることを目的に実施。豊田地域事務所は、防衛大学校、防衛医科大学校及び自衛隊の各種目について説明し、自衛隊の魅力を発信した=写真。

 広報官の石倉1曹が説明し、オープンキャンパスや開校祭など両大学校の魅力を詳細に説明。YS訓練で通訳員として参加した経験や、師団広報のカメラマンとして勤務した経験も語り魅力を発信した。

 参加した生徒たちからは、「今回の説明を聞いて魅力を感じました。将来の進路の選択肢に入れたい」、「防衛医科大(看護学科)で看護師と保健師の二つの免許を取得できると初めて知り、興味が湧きました」などの感想を聞くことができた。

防大9人入校<神奈川>

 桜咲き誇り晴れやかな新年度を迎えた4月1日、自衛隊での新生活に臨む学生がいる。防衛大学校(神奈川県横須賀市)の学生たちだ。この日、神奈川地方協力本部上大岡募集案内所(所長・荒木3陸佐)から9名の若者が大きな希望と少しの不安を胸に防衛大学校の門をくぐった。

 防衛大学校の学校案内には「一般大学にない4年間が待っています。あえて言いましょう。キツイです」の一文がある。それでも彼らは将来、日本の防衛を担い、国民の安全・安心を守り抜き、世界平和に貢献する自衛隊のリーダーとなるべくこの大学校を目指した。

 入校生のうち、青野朔土さんは「卒業後は国防の最前線で勤務し、ゆくゆくは防衛力強化に尽力したい。同期と助け合い、4年間を将来の幹部としての自覚と素養を身につける場にしたい」。また、櫻井響さんは「父と同じ海上自衛官を目指し、努力を惜しむつもりはみじんもありません」。宇野雄太さんは「不安な反面、とても楽しみにしています。自衛官としての自覚を持ち仲間と共に困難を乗り越えていきたい」とそれぞれの思いを力強く語ってくれた。

 緊張した表情からは強い決意と情熱が感じられ、しっかりと前を向き自分の将来の目標に向かって歩んで行く彼らの後ろ姿が印象的だった。

防衛省・自衛隊 地方協力本部

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