防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース              905号 (2015年4月15日発行)
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ヘカー米空軍准将 旭日中授賞受勲伝達式
〈齊藤治和空幕長が勲記及び勲章伝達〉
 3月31日、防衛省空幕大会議室において、米国第18航空団司令官ジェイムズ・B・ヘカー空軍准将に対する旭日中綬章の受勲伝達式が執り行なわれた。齊藤治和空幕長が勲記及び勲章の伝達を行った後、両者は空幕長室で懇談を行った。

第47期幹部特技課程 第5期陸曹集合教育
〈富士学校普通科部〉
陸自射撃能力向上に結びつく未来を担う指導者全国へ
普通科射撃
 富士学校普通科部(部長・富樫勇一陸将補)は1月15〜3月18日まで、第47期幹部特技課程「普通科射撃」及び第5期陸曹集合教育「普通科射撃」の教育を実施した。
 普通科部では射撃に関し三つの取り組みを推進している。一つはオーストラリアにおける射撃競技会参加選手に対する集合訓練の担任であり、世界の中で射撃の技を競い合うことにより視野を広めている。もう一つは本年度に新設する対人狙撃銃課程であり、全国で狙撃手の育成が急がれるなか着実に準備を進めている。そしてもう一つが本教育で、軽火器射撃の指導者を養成する目的で実施している。これらの取り組みはいずれも陸上自衛隊全体の射撃能力向上に結びつく重要なものであり、それぞれの参加者はその重責を深く認識して取り組んでいる。
 本課程・集合教育は、全国から射撃技術の高い者を集めて実施しており、経験や知識に差はあるが、指導者として知識や技能の幅を広げることのできる貴重な2ヶ月間となる。教育は基本に立ち返った初歩的な事項から始まる。ここでは、今までの経験を理論に照らし合わせながら確実に理解を深める。各種火器の応用的な射撃訓練の段階では、教官・助教と学生の歴然とした実力の差を見せつけられ、未熟な部分を素直に認識することにより向上心が芽生え、学生は相互に教えあい、助け合いながら一致団結して練度向上に邁進する。教育の終盤に行われる戦闘射撃や夜間射撃など、実戦さながらの高度な教育の段階では、学生同士で自主的に研究会を開催する等、自主自律の姿勢が定着し、部隊の指導者として独り立ちできる素地が身につく。
 富士学校普通科部は、「今回卒業した19名の心には『戦闘の勝敗は射撃で決まる。自分たちがしっかり隊員を指導することで日本の平和は守られる』との強い責任感が深く根付いており、未来を託す頼もしい指導者の誕生を心から祝福したい」としている。

26年度実施の6コ研究成果発表
航空安全管理隊
 3月11日、航空自衛隊航空安全管理隊司令・橋本進空将補以下約50名の基幹隊員が聴講する中、平成26年度に実施した6項目の研究成果について、各研究実施担当者から約30分間ずつの発表を行った。
 研究のテーマは、心理関連分野の航空事故調査技法の調査研究、航空事故防止に関する研究及び操縦者の知覚等に係る基礎的な研究などで、各発表後の質疑応答も活発に行われ、今後の研究及び飛行安全施策等の資とすることができた。
 隊司令からも、「活発な質問が多くてよかった。活発な質問があることは、自分が考えている論理構成の中に違う要素が入ってきて、自分の考えが足りなかった点等が再認識できるので、来年度以降も積極的に着実に研究を進めて欲しい」などの講評があった。
 航安隊は、「今後も着実に研究を推進して研究状況又は成果については、逐次飛行安全教育や航空事故防止活動などの業務に反映していきたい」としている。

年度入館者数最多
〈浜松広報館〉
 航空自衛隊浜松広報館(エアーパーク)の26年度入館者数は21年の最多記録を更新し、平成26年度末で42万1357人となった。平成11年4月に開館した浜松広報館は、航空自衛隊の活動、任務、歴史等の説明パネル及び実際に使用されていた戦闘機等を展示する他、全天周シアター、動揺型フライトシミュレーターがあり、「見て体験して楽しむ航空自衛隊のテーマパーク」として今年4月で16年目を迎える。口コミサイト「行って良かった無料観光スポットランキング」において、25年は3位、26年は20位として全国ネットのテレビで紹介されており、全国各地からの来館者は、18年から9年連続で30万人を超えている。
 同施設では年間約20種延べ40日を超えるイベントを行っているが、特に人気の航空機展示イベント等の開催時には1日3000人を超える来館者が訪れる。
 浜松広報館は、「これはひとえに、浜松基地所在部隊並びに他基地部隊等のご支援ご協力のお陰と感謝しております。今後も、多くの国民の皆様に航空自衛隊を良く知って頂くために各種展示品等の整備及び各種イベント等を積極的に行い、更に魅力ある浜松広報館を目指していく所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます」としている。

初級らっぱ集合教育終了検定
特科教導隊
 特科教導隊(隊長・小野真嗣1陸佐=富士)は、隊が担任する初級らっぱ集合教育の終了検定を3月12日に実施した。富士教導団長・山中洋二陸将補から「聞き惚れるようならっぱの音色を奏でて欲しい」との要望があってから一ヶ月。「旋律」と「信号」を演奏するのが精一杯だった24名の隊員が、らっぱ手らしい挙動と節度を身に着け、検定会場を2名1組で堂々と行進。演台に立ち単独演奏で「君が代」と自由曲の2曲を吹奏した。一人ひとりの演奏力は格段に上達し、視察・見学に訪れた部隊関係者を唸らせたが、音楽陸曹から「上達したからこその個癖が出てきている。らっぱ手には中級も上級もなく、技術の維持は自分の努力。他人の演奏に耳を傾けることも正確な音を奏でる秘訣です」と評された。
 厳しいながらも、将来を見据えたその言葉を真摯に受止め、一字一句を聞き逃さないようメモを取る姿がとても印象的だった。

姫路城修理完成式典で白鷺太鼓演舞
〈姫路駐屯地〉

 3月26日、姫路駐屯地(司令・中村博篤1陸佐)は、「世界遺産姫路城大天守保存修理完成記念式典」に協力した。平成21年から実施していた大天守保存修理の完成を記念して開催されたこの式典に、第3師団・小林陸将、第3特科隊長・中村1佐が招待され、姫路駐屯地からは姫路白鷺太鼓、第3師団からは第3音楽隊がそれぞれ演奏協力した。
 姫路白鷺太鼓は「やまびこ」と、姫路錠にぴったりな「武将」の2曲を、第3音楽隊は「サクラ・サクラ」「夢あるまち〈姫路〉」「アメリカ野砲隊」の3曲を演奏した。演奏が終わるたび観客からは盛大な拍手があり、式典も大いに盛り上がった。
 第3音楽隊はファンファーレの演奏も担当。演奏終了とともに航空自衛隊松島基地所属のブルーインパルスが轟音とともに姫路市上空に登場し素晴らしいアクロバット飛行を披露した。ブルーインパルスが姫路に来たのは1966年(姫路大博覧会)以来49年ぶり。


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