防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース              905号 (2015年4月15日発行)
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寄せ書き
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ホノルルマラソンに参加して
戦車教導隊第3中隊(富士)3陸曹 城 雅之
 私は、富士山の麓にある富士駐屯地で勤務しています。所属部隊である戦車教導隊は、主に学生教育・教育研究支援が任務であり、特に機甲科幹部課程教育の支援をしています。その他陸上自衛隊最大のイベントである富士総合火力演習や3年に1度の中央パレードにも参加する等、やり甲斐のある多様な任務があります。私は、この戦車部隊で砲手として勤務する傍ら、部隊から配慮を頂き持続走訓練隊の一員として、夏には富士登山駅伝、冬には富士宮駅伝などに向かって練成してきました。
 中学生の頃から陸上競技を始め、ロードレースや駅伝には出場していて、出身地である北海道で入隊し、第71戦車連隊で勤務中、熱望して戦車教導隊へ転属してきたのも、富士登山競走に憧れてのことであり、また永年の夢だったホノルルマラソンに今回出場できたことを嬉しく思っています。当日は、雨の降りしきる中でのスタートでしたが、2時間37分25秒というタイムでゴールすることができました。総合でも22位で、現地の人たちから祝福の声をいただくことができました。6泊8日の日程で、4日目に迎える競技当日のスタートが午前5時と早い時間であったので、現地での調整は毎日早朝に走る形をとりました。マラソン以外のところでは、ビーチを見たり、色々な物を食べたりと普通の観光を楽しむ他、パールハーバーの戦跡を訪れ、先人の思いに触れたりし、充実した時間を過ごすことができました。今回の経験を通じ、海外へ行き、現地の人々と触れ合い、日本とは違った文化や歴史を知ることで、日本とは、また日本人であることとはどういうことかを理解することができ、また行ってみたいと思いました。
 最後に、マラソン出場にあたり勤務がある中で時間を頂いた部隊に、とても感謝しております。今年も戦車教導隊の代表として、夏の富士登山駅伝で上位入賞を目指すとともに、戦車陸曹としてしっかり勤務していきたいと思っています。
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次女の誕生で思う家族への感謝
中部方面混成団(大津) 3陸曹 藤原 弘士
 2月2日、我が家に次女が誕生しました。結婚して約4年後に長女、それから約4年後の待望の第2子です。
 昨年末の12月26日、妻は早産の危険性が高まったために入院することになりました。約2週間後の1月7日に退院しましたが、私はその日から1月30日までの約1ヶ月、小型船舶の免許取得のために江田島にある海上自衛隊第一術科学校の「小型船舶運航課程」への入校が決まっており、家を留守にすることになりました。
 入校間に産まれる可能性があることから、妻や面倒を見てくれる妻の両親に迷惑をかけて申し訳ないなと思いつつ、また、長女の時に経験した立会い出産ができないなと残念に思いながら江田島に向かいました。しかし、1月30日に教育入校が終わり、幸いにも産まれてくる前に帰ってくることができました。
 帰ってきて3日後の2月2日、午前2時頃、妻が破水したので急いで病院に行き、午前3時10分、非常に短時間のうちに、かなりの安産で次女が産まれました。私も立会い、助産師さんの指示に従って出産の手助けをすることができました。
 出産前に約1ヶ月の入校を快く承諾してくれた妻、妻と私が入れ替わりで居なくなる寂しさを我慢してくれた3歳の長女、そして私が入校から帰って来るのを待って産まれてくれた次女、私はこのような家族に恵まれていることを大変嬉しく感じました。
 自衛官という職業は、国民の平和と安全を守るために家を空けることが多い職業です。だからこそ平時は、家族と一緒に過ごす事の大切さと感謝の気持ちを忘れてはいけないと改めて感じました。次女の誕生を期にこれからも家族のつながりをより一層深めていきたいと思います。
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補助担架員養成集合教育に参加
第2対戦車ヘリコプター隊(八戸)3等陸曹 太田 達弥
 私は、1月7日より仙台駐屯地で実施された平成26年度補助担架員養成集合教育に参加しました。
 教育の内容は、担架班として行動するために必要な救急処置の方法や患者の後送に関する知識・技能の他に救急法検定の評価員となるための指導法です。
 約一ヶ月という短い教育期間の中で、有事の際、隊員の命を救うために重要なことは、第一線で救護活動する衛生科隊員や担架班の能力向上はもちろん、各隊員自らの救急処置に関する知識、技能の向上が大事ということを改めて感じることができました。
 今後は、この教育で得た知識・技能をしっかりと部隊の隊員に普及できるように努力していきたいと思います。
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節目の年を迎えて
第3飛行隊(八尾) 1陸士 成田 茉由
 自衛隊に入隊して1年が経とうとしています。自衛官として、社会人としてデビューした昨年はあっと言う間でした。生活環境が次々と変化し、沢山の出会いと別れを経験しました。初めてのことばかりで戸惑い、失敗も多々ありましたが、毎日が勉強であり、大勢の方々から多くのことを吸収できました。
 特に、前期・後期教育から部隊配属を通して「助け合いの大切さ」を学びました。高校生までは自分に与えられた課題をこなすだけでした。しかし、入隊してからは、自分の作業が終わっても、班として、隊としての任務が終わるまで全員で協力し助け合うということを経験し、考え方が変わりました。また、東日本大震災での自衛隊の活動はテレビ等でしか見たことがありませんが、国民から称えられる活躍があったのも、一人一人が日頃から助け合いの精神をもって勤務しているからではないかと感じ、私も、自分のことに精一杯にならずに、広い視野をもって勤務に当たりたいと思います。
 今年は4月で20歳を迎え、9月には新隊員が配属されます。大人になるという自覚と責任を持って、助け合いの大切さを後輩に伝えるとともに、自分自身の知識・技能を磨き、強く・明るく・麗しい自衛官を目指して精進していきます。

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