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   2004年6月1日号
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イラク復興支援2次隊 各地で見送り行事
イラク派遣隊員5名が出発
壮行会で千羽鶴など贈る
<名寄>
派遣隊員5名が壇上で紹介され、出席者の激励を受けた
 名寄駐屯地は5月10日午前10時から、第4高射特科群・西尾2曹以下イラク派遣隊員5名の壮行会を屋内訓練場で行った。
 各関係協力諸団体・隊区内市町村長が見守るなか、来賓として島多慶志留守家族支援本部長、加藤道議代理・加藤剛氏の激励のあいさつのあと、吉田美枝子婦人会長から安全を祈願しての花束・Tシャツ・千羽鶴などの贈呈が行われた。
 派遣隊員を代表して西尾2曹は「名寄駐屯地及び日本国の代表として、しっかりと任務を果たしてまいります」と決意の言葉を述べ
た。
 その後、派遣隊員はWAPCに乗車、駐屯地メイン道路で国旗や黄色いハンカチを振りながら駐屯地全隊員と各協力諸団体が見送る中、元気に駐屯地を出発した。
北千歳4名も
 北千歳駐屯地(司令・山崎文夫陸将補)では5月10日、イラク復興支援にあたる陸上自衛隊第2次隊要員として北千歳駐屯地から派遣される隊員4人の見送り行事を同駐屯地体育館で行なった。
 行事には、千歳地方防衛協会会長の山口市長をはじめ、父兄会、隊友会、雇用協議会、北千歳0B会長らの来賓を迎え、隊員約500名が参加する中、厳粛に行われた。
 式では、第2次派遣隊員を紹介した後、駐屯地司令から激励の言葉を受けた。その中で、1次隊が基盤を築き、2次隊がイラク復興支援を本格的に実施していく活動の心構えとして、「イラク人の心をつかみ、日本人の心を残せ」「イラクの文化・生活習慣・宗教にとけ込み、日本人の規律正しさ・誠実さを出して共に汗を流せ」また、自らの海外勤務経験に基づき、「あせらず・あわてず・あきらめず・あてにせず・あぜんとせず・あんしんせず・あいそつかさず・あなどらず・あれこれ言って・インシャーラ(神の思し召しのとおり)の十訓を肝に銘じ、任務を全うしてもらいたい」と述べた。
 次いで来賓代表として山口市長から激励の言葉が送られたあと、派遣隊員を代表して恵3尉(第71戦車連隊)が、「北千歳の隊員を代表して、頑張ってきます」と挨拶した。
 引き続き、激励の歌『栄光の旗の下に』を全員で合唱、無事帰国を願って、万歳を三唱したのち、派遣隊員が体育館前から、一列で行進、同僚隊員や協力団体関係者が派遣隊員を拍手で見送った。

新管制塔、運用を開始
<小松基地>
 日本海側の防空の要衝、そして北陸の空の玄関である小松飛行場に新管制塔が完成し、4月1日からその運用を開始した。これに伴い、航空管制業務を担当する小松管制隊は、4月8日に航空支援団司令官・香川空将をはじめ小松基地司令・齋藤空将補ほか、航空保安管制群司令・長尾1佐、防衛施設庁、国土交通省、関連業者など、基地内外から多数の来賓を迎え、新管制塔の運用開始式を実施した。
 運用開始式は前日までの雨も上がった晴天の中、約43年間に及ぶ旧管制塔の功績を受け継ぎ新たな伝統の構築を誓うという管制隊長の力強い挨拶に始まり、香川司令官、齋藤基地司令の祝辞、記念撮影、テープカットの後、施設披露などが整斉と行われた。
 新管制塔は旧管制塔の南西約1kmに位置し、通信管制卓が更新されるとともに管制室の広さ及び高さは約2倍、エレベーターも装備された画期的な施設となった。部隊は、1年前からプロジェクトチームを編成して運用に必要な器材の移設計画、新器材の導入に伴う操作及び慣熟訓練等の準備を行い、関係者の絶大なる支援もあり、この4月に無事に運用を開始した。
 小松管制隊は、これを機に隊員の気分を刷新するとともに、引き続き、官民の共用飛行場の飛行安全の確保と基地との連携による地域住民との交流の促進を目指し、新たな一歩を踏み出した。
  ◇ ◇
 〈新管制塔の諸現〉▽高さ:約43m▽管制室の広さ:約70平方メートル▽景色:正面に日本海、後方に霊峰白山を望む。
 〈小松飛行場の存在〉日本海側唯一の戦闘航空団が所在する飛行場であり、民間定期便も利用する官民共用飛行場として地域の発展にも大いに寄与している。
 〈小松管制隊〉昭和37年から小松飛行場において航空交通管制業務を開始し、平成15年9月に無事故管制130万回を達成した。
 管制隊長以下91名で任務についている。

米軍のキャンプ富士賑わう
日米友好脇会も もちつき
 米軍キャンプ富士(司令官・ジョンJジャクソン大佐)のフレンドシップフェスティバル2004が5月22・23の両日、同基地を開放して行われた。51回目になるこの行事は地元はもちろん全国的にも知られ、ことしもあいにくの雨にもかかわらず約2万人が訪れた。来場者は海兵隊員の演ずるライブバンドやフラダンスに手ぶり身ぶりで盛りあがり、大いに"アメリカン"を満喫していた。また滑走路には百近い売店も並び、アメリカンスタイルのピザやバーガー店には雨の中長い行列が出来ていた。
 富士日米友好協会(中野新一会長)が毎年行うもちつき大会も大人気。この日も会員約30人が朝早くから準備にかかりモチ米2斗を用意、その場でつきたての、キナコやアンコロもちを約700人にふるまった。
 視察中のジャクソン司令官も飛び入りでもちつきをするとつめかけたギャラリーも大喜びで握手をもとめていた。
(写真=ジャクソン司令官も飛び入りでもちつき。右は中野会長)

平成16年度自衛隊記念日行事決まる
 平成16年度自衛隊記念日記念行事が次のとおり決定しました。(行事、実施期日、場所の順)
 〈防衛庁・自衛隊50周年記念式典〉9月8日(水)、防衛庁A棟2階講堂
 〈防衛庁・自衛隊50周年祝賀レセプション〉9月8日(水)、グランドヒル市ヶ谷
 〈追悼式〉11月6日(土)、防衛庁慰霊碑地区
 〈感謝状贈呈式〉11月6日(土)、グランドヒル市ヶ谷
 〈防衛庁・自衛隊50周年記念観閲式〉11月7日(日)、陸上自衛隊朝霞訓練場
 〈防衛庁・自衛隊50周年記念音楽まつり〉11月20日(土)、11月21日(日)、日本武道館
 〈体験飛行〉11月28日(日)、航空自衛隊入間基地

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