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スペーサー
自衛隊ニュース   1090号 (2023年1月1日発行)
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1面 3面 4面 5面 PDF(6-7) 11面 12面

ノーサイド
北原巖男
必勝の信念

 「グッドルーザーはいやだ。ウィナーになりたい」
 昨年最も心を沸き立たせたものの一つは12月に行われたサッカーワールドカップではないでしょうか。
 日本は強豪国のドイツ・スペインを破り、決勝リーグに駒を進めました。大会前には、このような結果を想像していた人は何人いたでしょうか。しかし、当の選手たちは違っていました。強豪国を相手にする時、以前ならば「胸を借ります」とか「挑戦します」と言ったものですが、選手の一人は「グッドルーザーはいやだ。ウィナーになるのだ」と発言しています。それは相手と対等の立場に立ち、臆することの無いプレイを行うという宣言なのです。つまり必勝の信念と言っていいものでしょう。
 選手たちは不断の努力をし、自らを律し、風俗・習慣の異なる海外のクラブの中で活躍してきています。そうした礎の上に自信が築かれています。自分が納得できる練習を積み上げていなければ、自信は生まれないでしょう。必勝の信念は、第一に鍛錬をやり遂げた自信の上に築かれているのです。
 さらに、日本チームは固い団結とチームメートへの信頼感も半端ではありません。個々の技量も高く、お互いに鉄壁の信頼を持つチーム。これほど強いものはないでしょう。ワールドカップの結果がそれを証明したと言っても過言とはいえません。
 必勝の信念に大事なことはもう一つあります。それは「勝つのだ!」という強い意志です。ワールドカップの選手たちからは、試合前から「勝つのだ!」という気がびしびしと伝わってきました。先行されてもたじろぐことなく勝利に向かって進撃を続けました。「勝つ!」ことの強い意志の表れと言えるでしょう。
 彼らはミレニアム世代やZ世代と呼ばれる若者たちです。この世代の若者の多くは伸び伸びとした、しなやかな強さを持っていると言われます。ともすれば悲壮感に陥り緊張のせいか実力を発揮できない事もある旧世代とは異なり、上から指示され、「積極的に!」とか「前向きに!」などと掛け声なんか掛けられなくても自分で進んで行動します。強制されなくとも、自ら考え自ら律する世代なのかもしれません。
 失われた30年、少子化社会、高齢者の人口増加、円安、物価高。このところ日本はなんだか停滞的な風潮となっています。
 周辺諸国からの脅威もこれまでになく増大し、我が国を取り巻く安全保障環境は益々厳しく困難を極めています。そうした中で昨年12月16日に閣議決定された「国家安全保障戦略」・「国家防衛戦略」・「防衛力整備計画」に見る "防衛力の抜本的強化" は当然の事ですが、その防衛力を支える人のことも忘れることは出来ません。
 幸い自衛隊を構成する隊員の多くは若者です。ワールドカップの選手たちと同様の新しい世代の若者です。必勝の信念を持ち、日々鍛錬に邁進する若者たちです。信頼の絆で結ばれ、強固な団結を誇る若者たちです。自ら考え自ら律することの出来る若者たちです。その上、自ら志願して国防の任を担う決意を持った若者たちです。国民の負託に応える精鋭無比の若者たちです。
 しかも彼らは生まれた時から電子機器に囲まれたいわばデジタル世代真っ只中なのです。今世界はあらゆる方面でデジタル化が進展しています。身近な生活を見てもデジタル関係の無い生活は想像できない程です。中でも防衛関連領域は最先端のデジタル最前線となっています。デジタル世代の最も得意な分野でしょう。
 彼らでなければ日本の防衛は成り立たないのです。
 若い彼らがいる限り、どんな困難に直面しようとも、日本は輝かしい未来に向かって進んでいくことでしょう。
 新年に当たり、そんな若い自衛隊員の皆さんに心から力いっぱいのエールをおくります。

北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事


雪月花
 読者の皆様には素晴らしい新年を迎えられたこととお慶びを申し上げます。昨年は80年以上生存してきた筆者にとっても記憶にないほどの激動の年だった。新年気分のまだ抜けきらない2月、ロシアによるウクライナへの侵攻は世界を震撼させた。1カ月ももたないでウクライナはギブアップするだろうとは大方の予想だったが経過はこの状況である。しかし核の保有をちらつかせるロシアにウクライナと自由主義国はどう対応するのか。さらにロシアはエネルギーインフラへの攻撃を続けて寒さと飢餓でウクライナを苦しめている。90年前に400万人のウクライナ人が死亡したとされるソ連がとったホロドモール作戦(飢餓による殺害)を続けているのだ。悲劇はいつまで続くのか、新しい年に終わりが来ることを願いたい。国内でも安倍晋三元首相が7月8日選挙演説中に奈良市で銃撃され死去するというショッキングな事件もあった。そのあとの国葬についての論議は死者に鞭打つようであまり愉快ではなかったが、葬儀会場に向かう前に防衛省を回った計らいに筆者の胸は熱くなった。長い間自衛隊の最高指揮官だった方だから。年も行き詰まった11月末にはやっとと言うべきかとうとうと言うべきか、中国ではゼロコロナ政策を発火点に自由を求める抗議活動が火を噴き始めた。全国の主要都市で立ち上がっている今回の行動は権力者側には厳しいものになり、既に共産党の政策を変更する事態にもなっている。国民の不満を逸らすために権力者は国外への関心を誘導する。習近平国家主席は以前から台湾を統合するためには「武力行使も排除しない」と公言しており自分への批判を外交に転嫁することは大いに考えられる、台湾有事だ。その時日本はーー。平和な2023年でありますように。

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