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自衛隊ニュース   946号 (2017年1月1日発行)
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〜中央即応集団〜
魁の風
Central Readiness Force
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南スーダン派遣施設隊
第11次要員隊長に指揮が転移
 12月11日、南スーダン共和国ジュバ市UNトンピン地区に所在する日本隊宿営地において、南スーダン派遣施設隊の指揮転移式が行われ、第10次要員(第7師団基幹)隊長の中力修1陸佐から第次要員(第9師団基幹)隊長の田中仁朗1陸佐に任務が引き継がれた。
 指揮転移に当たり、第10次要員隊長中力1陸佐は、「大きな事故もなく無事任務を完遂し、11月15日には、第1次要員からの通算タスクが500タスクを越え、先発、第1波の無事帰国を経て、本日、指揮転移を迎えることが出来た。このことは、実際に作業する各施設小隊・給水班だけの成果ではなく、それを支える隊本部、警備小隊、円滑なタスク実施のための原動力である給食・入浴・営繕・通信・整備・衛生・各隊本部等で従事する隊員等、さらには、即応態勢を維持するために待機する隊員、情報収集を行う隊員等、第10次要員の隊員一人ひとりが一丸となった任務遂行により成し得たものであり、そのことにより、南スーダンの平和と安定に寄与したものと確信している。」とし、「第10次要員は、日本に到着するまで気を引き締めて「誇りと感謝を胸に」任務完遂無事帰還、みんな笑顔で無事帰ろう」と述べ、第10次要員の労をねぎらうとともに、「田中隊長を核心に、淡々と任務を遂行し、無事の帰国を祈念する」と、これから任務にあたる第11次要員を激励した。
 第11次要員隊長田中1陸佐は訓示において、第10次要員に対し、約半年間の労をねぎらい、スムーズな業務引継に感謝するとともに、無事の帰国を祈念した。
 また、これから活動にあたる第11次要員に対しては、「UNMISSにおける我々の活動は、国際社会の一員として南スーダンの共和国の発展に貢献するものであり、南スーダンの安定がアフリカに安定をもたらし、ひいては国際社会の安定につながるという意義を有している。また、我々がこの地において行う施設活動をはじめとする各種活動は、即ち日本の国際社会におけるプレゼンスの向上に寄与し、国益に直結するものである。この様に、今後我々が南スーダンで行う活動は、非常に意義深いものであり、日本の国際社会の一翼を担えることを誇りとして、更には過去次要員が築き上げた日本隊における高い評価と信頼を継承して活動を実施していかなければならない」と述べた。
 第11次要員は、12月12日から活動を開始し、国連施設内外における道路補修や敷地造成などの人道支援や文民保護に資する観点からのインフラ整備等を行うとともに、幹線道路の整備に着手していく。
 一方、約半年間の南スーダンにおける任務を完遂し、帰国の途に着く第10次要員は、12月13日に南スーダンを離れ、12月16日に隊員・家族が待つ東千歳駐屯地に帰隊する。

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