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自衛隊ニュース   946号 (2017年1月1日発行)
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夏目晴雄さんを偲ぶ会
 9月21日に亡くなった元防衛事務次官・夏目晴雄さんを偲ぶ会が12月15日、ホテルグランドヒル市ヶ谷で執り行われ、大勢の人が夏目さんを偲んだ。
 夏目さんは1927年長野県生まれで東北大卒、防衛庁の官房長や人教局長などを歴任し1983年から85年まで第14代防衛事務次官を務めた。退官後、防衛庁顧問となり87年から93年までの第5代防衛大学校校長としても活躍した。
 偲ぶ会には夏目さんのお人柄と活躍を懐かしむ人たちが約300人参加し、歴代事務次官や元幕僚長、歴代の防大校長をはじめ現、元国会議員らも遺影に菊の花を手向けていた。1999年、勲2等瑞宝章を受章。

最先任上級曹長等集合訓練
〈部隊訓練評価隊〉
足腰の強い精強な部隊育成へ
 部隊訓練評価隊(隊長・山下博二1陸佐=北富士)は、北富士駐屯地及び北富士演習場において全国の普通科連隊最先任上級曹長等(以下「CSM」という)を対象に「足腰の強い部隊」の育成に寄与するため、最先任上級曹長等集合訓練を実施した。
 この訓練は、「富士訓練センター(以下「FTC」という)」の教訓及び基本・基礎の尺度とイメージを修得させ各部隊の隊員への徹底を期することを目的とし、平成28年度から開始したものである。約1週間の訓練を年間4回実施する計画のうち、現在までに3回が終了し、133名が訓練に参加した。
 訓練では、冒頭、富士学校普通科部長 末吉将補から『「基本・基礎の柱」としてCSM等の責務を今一度自覚し、「足腰の強い部隊」の育成に努めるように』との訓示を受けた後、過去16年間のFTC運営における戦闘教訓の中から基本・基礎に関する教訓及び躾(しつけ)事項についての教育を実施。引き続き、運営参加部隊の現状について認識させた後、基本・基礎練成法として、「自ら実践」を合言葉に、当初砂盤による命令下達や戦闘指導を実施させて企図の徹底要領を普及し、その後実員による機動訓練評価装置(バトラ)を使用した戦闘指揮を対抗方式により実施させた。加えて評価支援隊(FTC運営の対抗部隊)の戦闘要領を研修し、基本・基礎の認識を深めさせた。
 訓練の最後には、FTC最先任上級曹長の主宰による「CSM意見交換」の場を設け、各部隊の訓練環境や基本・基礎徹底のための取組み方等を意見交換した。
 また、訓練に参加した隊員からは、「部隊精強化のためには、分隊長の育成が必要だ」「鬼軍曹として隊員の基本・基礎を徹底する責務がある」等の積極的な所見が多数発表され、成功裏に訓練は終了した。
 今後FTCでは、この訓練を通じて自隊の練成訓練における基本・基礎に関する教訓の活用について理解を促し、「部隊の伝統継承、精強化の屋台骨」の一助となるよう今後もCSM等との連携の強化を図っていく。なお、今年度最後となる4回目の本訓練は、4四半期(2月予定)に西方の隊員を対象として実施予定。

平成28年度 秋季演習場定期整備
〈富士教導団〉
 富士教導団(団長・小林一生陸将補)は11月19日から11月29日までの間、東富士演習場において平成28年度秋季演習場定期整備を実施した。
 副団長・石津吉康1陸佐を長として中地区整備隊を編成し、普通科教導連隊、特科教導隊の一部を富士学校整備隊に配属して整備を開始した。中地区整備隊は、主要整備項目として機動路等の整備を実施するとともに、訓練施設等の整備として視射界整備、停弾提整備及び第二戦闘射場補修(教育支援施設隊の訓練検閲)を行った。
 整備後段、都心で11月中としては54年ぶりの降雪があったが、富士教導団隷下部隊は、整備期間を通して確実な工程管理のもと一件の事故も無く整備を完了し、演習場の長期安定使用に寄与することができた。

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