防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   904号 (2015年4月1日発行)
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掃海艇「はつしま」が就役
 3月19日、ジャパンマリンユナイテッド株式会社横浜事業所鶴見工場において、掃海艇「はつしま」の引渡式および自衛艦旗授与式が行われた。横須賀地方総監・井上力海将、海上幕僚監部装備部長・舩木洋海将補、装備施設本部副本部長・市川武彦海将補、ジャパンマリンユナイテッド株式会社三島愼次郎代表取締役社長など関係者、乗組員、招待客を含め200人が式典に参加した。
 「はつしま」は「えのしま型」の3番艇として平成24年4月26日に起工、25年12月6日に進水した(弊紙2014年1月1日号に関連記事)。基準排水量は570トンで全長60m、最大幅10.1m、最大速力14ノット。主要装備は20m/m機関砲と掃海装置1式を有し、定員は約45人である。
 引渡式に引続き行われた自衛艦旗授与式では、井上総監から「はつしま」艇長の鈴木厚志3海佐に自衛艦旗が授与された。まず乗組員が乗艇、最後に鈴木艇長が乗艇した後、厳かな雰囲気の中で艇尾に自衛艦旗が掲げられた。式で井上総監は「1つの艦艇の伝統は初代乗組員によって築かれる。一致団結し、多様な任務に対し精強・即応な部隊を作り上げてほしい」と訓示した。「はつしま」は横須賀地方隊第41掃海隊に編入され、直ちに掃海訓練に従事する。

26年度西部地区指揮官会議
「南西域の守りを!日米指揮官が一堂に会す」
 3月4日、恒例となっている西部、南西域の陸・海・空自衛隊指揮官による平成26年度西部地区指揮官会議が、航空自衛隊那覇基地で開催された。
 また、開催地が沖縄であり、最近の情勢認識の共有や日米共同の更なる深化を図るための意見交換の場として、自衛隊指揮官と在沖縄米軍指揮官の将官級による日米将官級懇談会を開催した。
 西部地区指揮官会議では、陸自西方総監、海自呉地方総監、同佐世保地方総監、空自西空司令官、同南混団司令の陸・海・空将が一堂に会し、西部・南西域の情勢認識並びに統合運用研究の成果等について活発な意見交換が行なわれた。
 その後、日米将官級懇談会が開催され、在沖縄米軍から、第3海兵遠征軍司令官ウィスラー中将、第7艦隊水陸両用部隊司令ウェザラルド少将、第18航空団司令ヘカー准将が参加し、自衛隊指揮官と、西部・南西域の情勢等について意見交換するとともに、日米共同の深化のための施策について議論し、日米同盟の強固な絆を示す機会となった。

不発弾処理3万5千件達成
〈第101不発弾処理隊〉
 陸上自衛隊那覇駐屯地に所在し、第15旅団長の指揮を受けて活動する第101不発弾処理隊(隊長・錦織康二2陸佐)は、2月13日、不発弾処理3万5千件を達成した。本累計処理件数は、昭和47年8月から任務を開始した積み重ねであり、隊員一人一人が昼夜を分たず高い使命観のもと安全・確実に任務を遂行してきた結果である。
 沖縄県警の要請により出動する同隊は、年平均約880件、量にして年間約20トンを処理しており、これまでに処理した不発弾の量は約1719トンに上っている。発見された不発弾の処理にあたっては、弾種毎に処理方法が異なり、また、腐蝕した信管を手作業により離脱させたり、切断したりする等、常に危険を伴うものである。毎日の厳しい任務に立ち向かう隊員は不発弾処理の危険性についてあまり明言しないが、出動待機に就く時には人知れず下着類をきれいなものに替えているとも言われる。
 不発弾処理にあたる隊員たちの生活は、昼夜を問わず、また土日等にかかわりなく緊張の日々である。住宅地や商業施設等の建設が活発化している昨今、不発弾発見の一報は増加する傾向にあり、これからも第101不発弾処理隊の奮闘は続く。隊員たちの任務遂行にエールを送りたい。

27年度自衛隊観艦式
ロゴとキャッチフレーズを募集
【応募期間】
 平成27年3月20日(金)〜4月20日(月)
【応募資格】
 どなたでも応募できます。
【募集作品】
○ロゴマーク
 観艦式をイメージした、わかりやすく親しみのあるデザイン
○キャッチフレーズ
 観艦式の魅力を端的に表現した10文字程度のフレーズ
【応募方法】
○ロゴマーク
 作品は電子データのみといたします。(ファイル形式:JPEG、1MB以下)A4サイズとし、1枚につき作品は1点とします。応募は、メール又は郵送(CD等電子媒体)により受け付けます。メールでの応募は、件名欄に「ロゴマーク応募」と記載し、作品は添付ファイルとして送信してください。郵送での応募は、氏名、現住所、電話番号、年齢を記入した用紙(様式は問いません)を忘れずに同封してください。
○キャッチフレーズ
 応募は、メール又は郵送(官製はがき)により受け付けます。メールでの応募は件名欄に「キャッチフレーズ応募」、本文欄にテキスト形式で作品を記載してください。官製はがきでの応募は、1枚につき1作品のみの記載をお願いします。
作品には、氏名、現住所、電話番号、年齢を忘れずにご記入ください。
【選考発表】
 採用作品の作者には、5月末頃に観艦式事務局から個別に通知いたします。採用作品は、海上自衛隊ホームページ等に掲載いたします。
採用作品の作者には、観艦式乗艦券及び記念品を贈呈いたします。
【注意事項】
 応募作品は、未発表で自作のものに限ります。応募作品が他の著作物の著作権等を侵害するおそれのある場合、採用いたしません。採用作品に関する著作権等の一切の権利は、海上自衛隊に帰属するものとします。採用作品を使用する際、若干の補作修正をする場合があります。応募に係る費用は応募者の負担とし、作品、CD等電子媒体は返却いたしません。採用・不採用のお問い合わせはご遠慮ください。
 個人情報の取扱い
応募者の個人情報は、本公募に関連する用途に限って使用し、「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」に基づき適正な管理を行います。
[応募・お問い合わせ先]
海上幕僚監部総務課観艦式事務局
〒162-8803東京都新宿区市谷本村町5-1
〈TEL〉03-3268-3111(代表)(内線)58115
〈e-mail〉kankanshiki_02@mso.mod.go.jp

雪月花
 会社の引越し作業をしていた時古い封書が出てきた。まことに申し訳ないことだが未開封のままだった。ジャーナリズム界の大先輩で何度か酒の席にもお誘いいただいた下村澄(きよむ)さんからのものだった。論語の研究でも第1人者と言われ、安岡正篤さんとも深い親交のあった方だ。開封してみると宝塚ゴルフ場のロビーに掲げられている額の「一眼 二足 三膽 四力」が高級和紙に書かれたものが入っていた。柳生但馬守の剣の極意でゴルフと人生の奥義に通じる、との注釈もご丁寧に添えられていた。また以前に書かれたエッセイも同封していただいていた。その中で多くの方からこの言葉に対する反響を紹介されていた。企業経営者は「一眼」遠くを見据える。目先にとらわれず、全体を見据える。「二足」行動。基礎力に裏付けされた実践力。「三膽」精神。物に恐れない気力。「四力」技。相手を負かす技術力。写真家は一眼は対象(被写体)をよく観る眼。二足はフットワークを大切に。三膽は腰と肝を据え、大胆細心に。四力はパワフルに。その人その人の立場から解釈されたものだった。筆者も「眼 足 膽 力」に感じる気持ちが持ちあがり下村先生に電話を入れさせていただいたが間に合わなかった。四年前に他界されていたのだ。折角の御訓話を一つとして実行していなかったことが悔やまれる。遅くはなったがこれから自分の座標軸にしたいと考えている。(所谷)

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