防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年9月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
“老兵は消え去るのみ"なのか
楽天、Aクラス入り危うし
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 残暑の中でペナントレースも残り30試合を切った。球団創立6年目の東北楽天ゴールデンイーグルスだが「今季こそ」と期待されたAクラス入りの夢が、また危うくなっている。
 「残念、というよりもワシの力不足が最大の原因。負けに不思議の負けなし、やな」。野村克也監督(74)が、この一年を早々と振り返った。
 「勝ちに不思議の勝ちなし。負けに不思議の負けなし」―心形刀流の剣豪・松浦靜山の残した言。野村監督が好んで口にする言葉で、戦力不足も作戦失敗も「全て自分の力不足」と、いま責任の全てを背負い込むつもりでいる。
 野村監督は06年、社会人野球のシダックス経由で楽天監督に就任した。プロでは南海―ロッテ―西武―ヤクルト―阪神の5球団を渡り歩き現役27年、45歳で引退した。
 監督としては南海(兼任)、ヤクルト、阪神でさい配をふるい南海で1度、ヤクルトで4度リーグ制覇。ヤクルトでは3度、日本一に輝いている。
 以後9年間、評論、解説者として背広の人生を送り、02年のシダックス監督を間にはさんで、06年楽天監督に就任した。
 「現役では全力を出し切った。評論家としても、それなりの評価が得られたと思っている。正力賞もいただいたし、野球殿堂にも入れてもらえた。しかし、監督としてはやり残したことがあると、いまだに胸のつかえを感じている。その集大成を楽天で、とそれなりに気負っていたんだがなあ」
 ところが3年契約を終え、今季は勝負をかけての単年契約を終えようというときに、浮かび上がってきたのが監督交代説だ。いま、来季監督には、元西武監督・東尾修氏(59)の名前が挙がっている。
 東尾氏は現役時代251勝(247敗23S。歴代10位)の快腕投手だった。95年に西武監督に就任すると、戦力、特に投手陣を建て直して7年間でリーグV2回(97、98年)と、指揮官としても手腕を発揮した。後任としては、打ってつけの人材といえる。
 本人も周囲も否定してはいるが、創立7年目の楽天再建に明るい見通しが立った、と一部関係者はこの話の実現に期待を寄せている。
 残された30試合足らずの戦いに全てをかける野村監督だが投・打の歯車がもうひとつかみ合わない。来季の方針は、やはり若手への戦力切り替えだろう。その点が西武監督時代、見事に才腕を発揮した東尾氏なら、と大きな期待を寄せられるところだ。
 野村監督、11月に出身地京都・京丹後市の名誉市民として表彰されるそうだ。でき得ることならその席で「楽天、初のAクラス入り」を報告し、堂々と凱旋してほしい。「老兵はただ消え去るのみか」と苦笑はするものの「人間、夢があり、好きなことなら、いくつになっても頑張り続けられるもんや」ともいっている。第3、第4の人生で、また何かすごいことをやってのけてくれるのではないか、と密かに期待しているきょうこの頃だ。


HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
I just hang out at home
アイ ジャスト ハング アウト アット ホウム
家でだらだらするだけだ
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 Hi!皆さん。いかがお過ごしですか。立秋がすぎ、暦どおりに秋の気配がしてきました。朝夕の冷気を含んだ風が心地よいですね。虫の音も一時の刺激のある音から静まってきたような気がします。そろそろ夏の疲れが出てきます。少しずつ体を軽く動かして、調子を整えておきたいものですね。
 今回の表現は、“I just hang out at home"「家でだらだらするだけだ。」です。秋のすばらしい天気に誘われて外出するのも楽しみですね。ただ、日本国中、どこへ行っても人、人、人では、疲れるだけですね。それよりは、家で何もせずゆっくりするのもいいのではないでしょうか?そんなときには、hang outをつかって表現できます。「これといったことをしないで、ごろごろして過ごす」という意味です。At homeは「自宅で、家で」という意味ですね。Atの後にリラックスできる場所を入れれば色々な表現ができますね。At fitness center(フィットネスクラブで)、at parent's home(実家で)、at hot spring(温泉で)などですね。
 季節の変わり目には、かならず疲れがでてきます。ゆっくりやすむことも大事ですが、少し積極的にストレッチや散歩、スローランニングなどで体を動かすことも効果的です。最近は、体の冷えをとる、下半身を温める、体温を上昇させるといった健康法も話題になっています。昔ながらの知恵をかりて体調を整えていくのも良い方法だと思います。ストレスのない陽気で楽しい生活を!
 See ya!
(小平学校)〈スワタケル〉


防衛ホーム 俳句コーナー
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一声を上げ落蝉(おちぜみ)のもがきだす 小野道子
夜は虫の闇となるべしアイヌ墓地 岡野アイコ
鉢植の綿の実はじけ母の家 塩見惇子
グランドの上空が好き秋つばめ 本多令佳
搾乳の一灯洩るる虫の秋 戸部弘美
目配りをして翅畳む秋蜻蛉 晴山雅之
老後などなし頑張りて松手入 榎本木作
傘立に杖の立てある萩の寺 山崎照子
秋風になびく遺影の黒リボン 立川美佳
消えゆきし古き町の名秋祭 細野清子
稲妻を見る少年ののどぼとけ 田中雅巳
月光をそれぞれに浴び観覧車 信田重昭
断崖に葛の吹かるる親不知 小田切松枝
秋風や墨の香親し日曜日 熊本美穂
娘来て秋刀魚を焼きし夕餉かな 益子千翠
和太鼓の音賑やかに敬老日 伊能政子
火祭や炎神鼓に煽らるる 都築由佳
秋灯下子の遺したる文を読む 米田ふさゑ
   選 者 吟
城壁の苔乾ききり秋の蝉 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供) 
 「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=畠中草史氏(TEL)042・796・0961〉へご連絡下さい。


横教で水泳競技
13種目で新記録樹立も
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 横須賀教育隊(司令・永沼延廣1海佐)は7月7日、第2期一般海曹候補生課程、第351期練習員課程及び第51期練習員(女性)課程の水泳競技を分隊対抗型式で実施した。競技種目は、自由形・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライ等に加え、班対抗50m水中ムカデ競争及び班対抗による総員フリーリレーが行われ、入隊以来培ってきた体力及び同期の絆を最大限に発揮し分隊の威信をかけて戦った。
 競技は全課程において合計13種目の課程新記録が樹立されるなど、例年にないハイレベルな競技が展開された。その中でも圧巻だったのは、一般海曹候補生課程第22分隊落合誉通士長、第351期練習員課程第31分隊岡崎晃一郎2士、女性の部(練習員課程)第132分隊一ノ関和羽2士。午前に行われた競技で落合士長は50m自由形、50m背泳ぎ、50mバタフライの3種目で課程新記録を樹立、引き続き午後の競技で岡崎2士が50m自由形で平成11年以来10年ぶりの記録更新となる25秒56という新記録を樹立すると、続いて一ノ関練習員は100m自由形において平成3年以来の記録更新となる1分02秒22という新記録を樹立した。この記録は、未公認ながら海上自衛隊記録に相当する記録であり、当面の間は破られることがないであろう幻の海上自衛隊新記録となった。なお、岡崎2士は水泳、一ノ関2士は近代五種(水泳・陸上・射撃・フェンシング・馬術)で来年度自衛隊体育学校の入校が内定しており、2人の今後の活躍が期待されている。
 また、その他にも一般海曹候補生第22分隊佐川大樹2士が50mバタフライで、第24分隊塚本達也2士が100m平泳ぎで、女性の部(一般海曹候補生)第121分隊野田有希子2士が50m・100m自由形及び50mバタフライで、同じく金武千波2士が50m・100m平泳ぎで、小菅浩佳2士が50m背泳ぎで新記録を樹立した。
 なお、この白熱した競技を制したのは、第2期一般海曹候補生課程男性の部では第24分隊、第351期練習員課程の部では第34分隊、女性分隊対抗の部では、第121分隊だった。


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