防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年2月15日号
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近海練習航海始まる
《海自練習艦隊》
「かしま」以下5艦出発
幹候校生170名、基礎的事項の習得目指す
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 海自練習艦隊(司令官・河村正雄海将補)は、練習艦「かしま」、「しまゆき」、「やまぎり」、「あさぎり」及び護衛艦「さわぎり」(ヘリコプター1機搭載)をもって、1月22日から近海練習航海その1を開始した。
 この航海での実習員は、タイからの留学生1名を含む約170名で、同日「かしま」の実習員講堂で司令官の訓示を受けた後、呉E岸壁に係留中のそれぞれの艦に意気揚々と乗り込んだ。
 近海練習航海その1は、幹部候補生学校修業前の実習で、初級幹部海上実習に連接するための基礎的事項の習得、艦内生活への慣熟及びシーマンシップの習得を目的としており、併せて寄港地研修等を通じて、我が国及び自衛隊の現状を理解させるために実施される。
 練習艦隊は同日、呉出港後海上訓練を実施して同26日、長崎県及び佐世保市の自衛隊協力諸団体並びに佐世保地方総監をはじめとする佐世保在籍部隊隊員等約90名の出迎える中、佐世保音楽隊の演奏する行進曲「軍艦」の勇壮なマーチに合わせて、最初の寄港地である佐世保港倉島岸壁に、もやいをとった。
 入港後の歓迎行事において、佐世保市長と市議会議長からの歓迎挨拶に続き長崎県知事等約10の機関、団体から司令官、かしま艦長、司令部薬剤官、かしま幹部、先任伍長及び長崎県出身の乗員と候補生の代表に花束が贈呈され、河村司令官は「当地では候補生による研修を実施するほか、地元の方々と大いに交流を深めさせて頂きます」と挨拶した。
 候補生は佐世保地方総監・加藤保海将の講話を受けるとともに、佐世保史料館、艦艇(第3ミサイル艇隊)の研修、東山海軍墓地への保健行軍(清掃奉仕活動)などを実施した。また、「かしま」「ゆうぎり」は同26日に長崎県内の高校2年生を対象とした艦内公開を実施し、広報活動を行った。
 この日の夜には、地元主催による歓迎レセプションが佐世保市内で行われ、長崎県出身候補生5名の紹介と、候補生による隊歌「同期の桜」が披露されるなど会場は大いに盛り上がった。
 練習艦隊は同29日、佐世保を出港、沖縄(那覇・中城)、鹿児島及び舞鶴を経由して、2月20日に呉に帰港する。


自衛官も歯が命
《国分》
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 国分駐屯地(司令・岩村公史1陸佐)業務隊衛生科は、1月22、23日の両日、駐屯地内の隊員食堂で口腔衛生訓練を実施した。
 これは、プラークコントロール(歯ブラシ指導)及び保健指導について、歯科学院専門学校の支援を受け、むし歯及び歯周病の予防並びに口腔内衛生知識の向上を図るためであり、歯科衛生士科の2年生50人が2日間に分かれ隊員の歯科保健指導をした。
 今回が3回目で、隊員も約180名が参加した。一人約30分の時間内にブラッシング指導や、食生活、虫歯による体への影響などの質問をしたり、指導を受けていた。
 参加した隊員は、「いままで自己流で歯磨きをしていたが、正しい磨き方を教えて頂き参加してよかった。虫歯があるといざというときに支障をきたすので自衛官も歯が大切なんだなと実感しました」「歯磨きの磨き方やキシリトール、咬合についてなど分かりやすく説明してくれたので、これからはしっかりと磨こうと思いました」と隊員も歯の大切さを実感していた。

映画「空へ」を県知事にPR
《新潟救難隊》
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 空自新潟救難隊長(池田五十二1佐)は、1月6日午後に女優の高山侑子さんと共に泉田裕彦新潟県知事を表敬訪問した。高山さんは航空自衛官の制服姿で「父がしていた仕事だけに気合いを入れた作品です。たくさんの人に見てほしい」と映画「空へ」をPRし、「知事は新潟から大女優になってください」とエールを送った。

高校生が体験入隊
《第7施設群》
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 第7施設群(群長・冨田誠1陸佐)=大久保=は1月28、29の両日、職場体験の一環として奈良県立榛生昇陽(しんせいしょうよう)高等学校の1年生4人に対し体験入隊支援を実施した。
 第7施設群を訪れた生徒たちは、部隊到着後早々に着隊申告を行い、4人の体験入隊が始まった。生徒らは当初、緊張や照れくささからかやや自信のない様子だったが、次第に高校生らしい溌剌とした元気な姿を見せていた。
 普段の家庭や高校生活とは違う、統制された団体行動や規律に戸惑いながらも、主要課目である精神教育、基本教練、装備品研修、職種研修等に真剣な眼差しで臨んでいた。
 僅か2日間だけの体験入隊だったが、参加した生徒たちは皆一様に心に得たものがあったようで、終了所見(感想文)にはそれぞれ、「時に厳しく、時に優しく楽しかった充実した時間でした」「自衛隊は本当に良いところだと実感しました」「何事も早くしないといけないのが大変でした」「実際の自衛隊の生活をしてみてかなり疲れました。でも、国のために役立つにはこれくらいは当たり前にしなくてはならないものだと、すごく分りました」と記していた。離隊の申告を終え、誇らしげに部隊を後にした。

短大生が調理実習
《函館》
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 函館駐屯地(司令・田邊政文1佐)は1月26日から30日までの間、函館短期大学の校外実習を支援した。
 同短大は、栄養士養成課程の学生に対し、業務隊糧食班での校外実習を毎年行っており、今年も9人が未来の栄養士を目指して現場を体験した。
 献立作成、調理及び配膳まで一連の流れを実習したほか、食品衛生管理及び栄養指導法を取り入れ、充実した調理実習となった。
 最終日に、登谷直樹業務隊長に研究成果を発表し、すべての課程を終えた。

指揮所訓練を実施
《5旅団》
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 第5旅団(旅団長・市田信行陸将補)は1月7日から12日までの間、北部方面指揮所訓練センター(東千歳駐屯地)で、旅団司令部指揮所訓練を実施した。
 この訓練の目的は、旅団司令部及び隷下部隊の指揮幕僚活動能力の向上を図るとともに、2月に実施される第11旅団との旅団対抗指揮所演習で第11旅団に勝利するための資を得ることあり、統裁官(演習旅団長)市田旅団長以下統裁部、演習旅団司令部及び隷下部隊の総勢644名が参加した。
 訓練は、遭遇戦を想定として1月10日午前5時状況開始、旅団が網走地区、敵が苫小牧地区を同時刻に前進を開始する彼我対進の状況で1夜2日にわたり連続状況下で実施した。
 訓練終了後、AARを実施し、旅団司令部・隷下各部隊の指揮幕僚活動の問題点及び改善の方向性を明らかにするとともに、2月に実施される第11旅団との対抗指揮所演習において第11旅団に勝つための教訓・反映事項を得るなど、多大な成果を得て終了した。

連隊訓練始めで安全祈願
《8特連》
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藤崎八幡宮の神主を招いて今年1年間の安全を祈願
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 第8特科連隊(連隊長・高橋俊哉1陸佐)は1月8日、連隊訓練始めを北熊本及びえびの両駐屯地で実施して、今年一年間の練度向上と安全を祈願した。
 この日は、藤崎八幡宮の神主を招き、連隊長各部隊長及び連隊全隊員による安全祈願を実施し、その後、連隊翼次射による空包射撃、連隊長年頭の辞、各部隊毎の訓練始めを実施した。
 年頭の辞で連隊長は、「一年間一人もかけることなく健康と安全に留意して精強な部隊を目指して訓練に邁進したい」と訓辞した。
 また、えびの駐屯地に所在する第3大隊は、大隊長・玉井2佐の年頭の辞に引き続き、北熊本駐屯地とえびの駐屯地の間を電話回線でつなぎ、連隊の射撃計画に基づく連隊翼次射に参加して訓練始めを終了した。


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