防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1033号 (2020年8月15日発行)
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よせがき

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推奨隊員の一言
第6施設大隊(神町) 2陸曹 升澤佑丞
 私は、令和2年2月よりベトナムで実施された国連PKO支援部隊早期展開プロジェクトに操作教官として参加し、東南アジア各国軍隊のオペレーターに対し、施設機械操作教育を実施してきました。
 教育では、言葉で十分なコミュニケーションが取れない中で、いかに分かりやすく伝えるかを重点に、模型や砂盤を活用し操作方法や作業方法、安全管理を教育して、イメージを共有する事により、言葉の壁を克服し理解させ、指導者としてスキルアップすることができたと感じてます。
 現在、私の所属する第6施設大隊では、白河布引山演習場に監的道という大規模な道路の延長工事をしています。自らの技術で早期完成に貢献するとともに、身につけた指導力により、後輩育成に励みたいと思います。
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旅団集合教育レンジャーに参加して
第8普通科連隊(米子) 3陸曹 高尾 賢
 私は、4月からの約3カ月間、山口駐屯地で実施された旅団集合教育「レンジャー」に副学生長として参加させていただきました。教育間、教官・助教の方々からとても熱い教育・指導をいただき、各種潜入技術、遊撃行動を学ぶことができました。
 過酷な訓練を受ける中で、当初30名いた同期は20名となり、副学生長であった私は学生長となりました。学生長としての重責や過酷な訓練等、困難の連続で自分の力ではどうにもできないと思う時もありましたが、同期の力を借りて乗り越えることができました。
 こうして無事レンジャー教育を卒業できたのは、21期戦闘隊の同期、練成から支えてくださった中隊の方々、熱心な指導をしてくださった教官・助教の方々、そして心の支えとなった家族の存在があったからこそです。今後は、感謝の気持ちを忘れることなく、レンジャー隊員として知識及び技能の更なる向上に精一杯努めて参ります。
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防災偵察訓練に参加して
施設教導隊(勝田) 2陸曹 相良守男
 令和2年6月16日、故郷の茨城県北茨城市における防災に関する偵察訓練に参加しました。
 約10年ぶり同郷に帰りました。同じ県内で故郷というのも滑稽かもしれませんが、近いほど足が遠のくもので、両親も他界し、地元と疎遠になっていました。今回廻った場所は自然災害時に危険と思われる場所で、当然開発はされておらず、私の記憶の中にある風景と変わりませんでした。
 今まで、大北川が大雨の時に氾濫する事は何度かありましたが、堤防の低い箇所や水の抜けにくい場所等、そういった観点で視ていなかったので、地元の危険個所やその問題点等を確認できました。
 今後も偵察訓練や災害対処訓練等に参加する事があれば、その問題点に対し、どのような対処をし、そのためにはどのような器材等を準備するのかを勉強して腹案を持ちたいと思います。
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即応予備自衛官に志願
第49普通科連隊(豊川) 即応予備陸士長 山本早和子
 令和2年度から第49普通科連隊で即応予備自衛官として勤務することになりました。3年前の平成29年3月までは第7普通科連隊(福知山)本部管理中隊で衛生小隊受け入れ後送係として勤務していました。
 現在は愛知県内の医療系専門学校で看護学生として勉強の日々を送っています。即応予備自衛官に志願したきっかけは、自衛隊での勤務を通じて学んだ衛生に関する知識や技能を忘れてしまうことが勿体なく感じ、社会に役立てたいと思ったためです。
 これから招集訓練が始まっていくことになります。可能な限り訓練に参加して技能や経験を身につけていきたいと考えています。
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陸士戦技競技会を終えて
第33普通科連隊(久居) 陸士長 井上勇斗
 今回、陸士戦技競技会持続走の部において、キャプテンを務めました。まず初めに実施した事は、隊員一人ひとりの実力を掌握し、それに応じた練習メニューを考えることでした。練習メニューについては、私が参加している連隊持続走訓練隊での練成内容を参考に計画し練成しました。課業中に練成する事が出来ない選手を掌握し、その隊員は課業外に練成を行いました。
 課業内の練成では、訓練陸曹に調整を行い、練成時間・人員及び場所の確保などを協力していただき、とても良い練成をする事ができ本番に臨むことが出来ました。
 競技会当日、選手達の緊張が感じられたので緊張をほぐすため円陣を組みリラックスできる状態に変える事が出来ました。
 私は昨年の連隊武装走競技会では士長の部で2位という結果に終わりとても悔しい思いをしましたので、キャプテンとして中隊に勢いをつける為にも必ず1位で走り切ろうと思いました。各場所で応援をして頂き、疲れた状態でもその応援を力に変え、3kmを9分43秒という自己ベストを出す事が出来ました。また、全選手が自己ベストを更新し、改めて応援のありがたみを感じる事ができました。
 陸士戦技競技会を終えて中隊の団結力を高める事、そしてキャプテンとしてチームをまとめる大変さを今回の競技会を通じて知る事ができとても良い経験になりました。
 私は1月で3曹になるため今回の陸士戦技競技会が陸士として最後の競技会となりましたが、残念ながら優勝することは出来ませんでした。第2回陸士戦技競技会においては第2中隊が優勝出来るように後輩隊員に期待します。
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少しの気付きを大切に
 第47普通科連隊(善通寺) 2陸曹 吉野泰正
 現在私は、第47普通科連隊第1中隊本部で人事陸曹として勤務しています。
 平成20年3月に第47普通科連隊へ転入して以来、早12年が経過し、この間、機関銃手、狙撃手、通信陸曹、小銃手、人事陸曹等様々な役職で勤務をさせて頂きました。
 平成29年度装備改善提案の募集にあたり「広帯域多目的無線機(携帯1型)(以下、広多無という)のハーネス布部の迷彩化」の提案を行ったところ、この度令和2年3月27日、陸上幕僚長より認定書を頂きました。今回の認定に至る経緯は、多くの物品が迷彩柄やOD色になっている中で広多無のハーネス部分が黒色であったため、偽装効果が低い点に気付いたことからです。また、装備品改善提案で採用されるものには、少しの気付きで認定されるものが多いことから、思い切って上申しようと決意しました。
 一人の自衛官として、部隊の中堅陸曹として、向上心と研究心を絶やすことなく微力ながらも組織に貢献したいという思いが実り大変嬉しく思います。引き続き、自衛隊の仲間、そして家族への感謝の気持ちを忘れず、国防に携わる責任を自覚して如何なる任務も完遂し得る心技体の向上に励んで参ります。

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