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自衛隊ニュース   2011年8月1日号
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音楽演奏でつながる地域との絆
震災からの復興願う

第1特科団(北千歳)
 第1特科団創隊・北千歳駐屯地開庁59周年記念「ユーカラコンサート2011」が6月19日、千歳市民文化センターで実施された。第1特科団音楽隊(隊長・茗作1曹)によるこのコンサートは今回で10回目。第7音楽隊の支援を受け、総勢36名で演奏し、ゲストには千歳中学校吹奏楽部を招いた。また、ロビーにおいて災害派遣の写真パネル展が行われた。
 コンサートは3部構成で、第1部は音楽隊によるステージドリルを行い、躍動感ある動きと迫力ある演奏で観客を魅了した。第2部はゲストの千歳中学校吹奏楽部による演奏が行われた。第3部は再び音楽隊により、最初に「復興応援メドレー」により東日本大震災で被災地において活動した隊員の姿をスライドで紹介し、復興への思いをメドレーにのせて送った。引き続き「スタジオジブリ・アニメメドレー」「キエン・セラ」「坂本冬美メドレー」など様々なジャンルの曲を披露、最後には千歳中学校吹奏楽部と「AKB48メドレー」を合同演奏し、華やかで迫力ある演奏で会場は大いに盛り上がった。アンコールでは引き続き合同で「希望の光」を演奏するとともに、最後は「ふるさと」を合唱し、会場が一体となってコンサートは終了した。

第5旅団(帯広)
 第5旅団は6月11日、帯広市民文化ホールで第5音楽隊による第39回定期演奏会を開催した。この演奏会は東日本大震災の復興を願い、「未来への歩み…願いを込めて」をテーマに2部構成で実施された。
 第1部は吹奏楽コンクールの課題曲を2曲と、序曲「ピータールー」及びNHKドラマ「坂の上の雲」より「Stand Alone」のアレンジ作品2曲を迫力あるサウンドで披露。第2部開演に先立ち、14時46分に音楽隊の「国の鎮め」により、1500人を超える観客が震災の犠牲者に黙とうを捧げた。第2部は被災地での「慰問演奏をそのままに」と題し、音楽隊員全員が派遣服装に着替え、映像と音楽で現地の活動を伝えた。音楽による被災地・避難所への激励の様子や被災者からのお礼の手紙など多くのエピソードを紹介しながらの構成に感動の涙を流す観客が多く見られた。
 準備したパンフレット、活動のフォト集がなくなるほどの大盛況で、1曲1曲に惜しみない拍手が送られていた。


雪月花

 年齢(とし)を経(と)るにしたがって夏が段々厳しくなってくる、年のせいではなく今年の夏は特別ですよと若い人たちに励まされて麦わら帽子に自転車で市ヶ谷周辺を徘徊している。熱中症で死亡した一人暮らしの高齢者の部屋にはエアコンは付いていたものの使用していなかったケースが多いそうだ。自分一人のためにエアコンをつけることは節電を叫ばれている今年は年寄りにはもったいなくて出来ないのだ。その気持ちは筆者も同じである、窓と玄関を開けっ放しで何とか凌いでいるが東京の風は生ぬるくて肌にへばりつく。統計を取り初めてとか観測史上もっともとか暑いニュースが報じられる中、節電と熱中症対策に庶民は一生懸命だ。クールダウンスペースとかクールダウンタイムなる言葉も流行っている。家族は冷房の効いた一つの部屋に集まろう、公民館などで過ごしたり涼しい店でゆっくり買い物をして個人の冷房の使用を減らそうという考えである。前年度比15%節電すれば景品を上げましょうと経済産業省は提唱しているがホームページを使っての手続きは不得手で年寄りには難しい、いくら汗をかいても報われない。経産省と電力会社のパフォーマンスにしか見えない。狭い避難所の暑さと人いきれの中で夏を過ごさなければならない人が未だ沢山おられる、コンビニやスーパーに逃げ込むことの出来る環境は申し訳ないほどの贅沢だ。去年の今頃は庭に打ち水をし縁側で家族みんなでよく冷えたスイカを食べていた、被災地の人たちはこんな情景を思い出しているのではないだろうか。健康をお祈りするばかりだ。


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