防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年8月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
頑張れ野口、北京で夢つかめ
日本記録で五輪連続金を!!
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 北京五輪女子マラソン日本代表の野口みずき選手(30)=シスメックス=に会うたびに、いつも「こんな小さな体で、どうしてあの長丁場(42・195キロ)を苦もなく走り切れるのだろう」と不思議に思ってしまう。150センチ、40キロ。大柄なランナーが増えてきている中で、スタートラインに立つ野口を見るにつけ「これで本当に走り切れるのか」「勝てるのか」と、不安の方が先走ってしまうのだ。
 そんな不安を吹っ飛ばして、野口はまるで飛ぶように42キロを走り抜き、笑顔でテープを切る。「飛ぶように、いつまでも走り続けたい。足が壊れてもいい、といつも本気で思っています。金メダルが最大の目標じゃない。そういう形あるもののために走ってるんじゃないんです。夢は何か?と聞かれるけど、夢は描いていません。いまやっていることが、夢そのものなんです」と。
 野口は6月下旬、中国・北京の五輪マラソンコースの試走を終え、その後スイス・サンモリッツに飛んで合宿を行ってきた。「北京のコースは直線が長くて、あきちゃう感じだけど、中盤までは集団でいくと思うから、気持ちは集中できるはず。最後の合宿でちゃんと仕上げて、いい結果を出したい。いま、いよいよだなという感じでワクワクしてます」と笑顔で話してくれた。
 02年、名古屋国際女子マラソンに初出場、初優勝を決めた。03年には大阪女子国際でV。そして04年8月、アテネ五輪金メダル。ところが06年、左足アキレスけんに炎症を起こし、ベルリンマラソンを断念。翌07年にもアキレスけん炎が再発し、ロンドンマラソン回避と、2年以上もレースから遠ざかってきた。
 そのうっ憤を爆発させたのが昨冬(11月)の東京国際女子マラソン。2時間21分37秒でコスゲイ(ケニア)ジェノベーゼ(イタリア)を抑えV。名古屋、大阪、東京の国内3大マラソンを制し、北京五輪女子マラソン日本代表の座を手中に。春夏秋冬、コースを選ばない実力は、国内では「並ぶランナーはいない」と先輩スポーツライターの増田明美さんは断言している。
 「あの体でダイナミックな走法は、実に個性的。マラソン歴はまだ6回だというのに、もう全てを知り尽くしている感じ。連続五輪金メダルの偉業達成は夢じゃないですよ」
 8月17日に向けて「気持ちは、いままでで一番、充実してきている」という野口に、アシックス社から「世界最軽量」105グラムのシューズが提供された。アテネ五輪のときの118グラムよりも「片足13グラム軽い」という105グラムシューズで足取りも軽く、北京のコースを走り抜け「五輪V2」に照準を合わせた野口。最後の北海道合宿を終え、13日には現地・北京入りの予定。05年ベルリンで出した2時間19分12秒の自己記録更新が夢でなくなってきた。


シリーズ イラク派遣を終えて
空自第1輸送航空隊第401飛行隊 1空尉 依田 豊
“アラビア英語"に一苦労
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 私は、現在C―130の操縦士として4回目のイラク復興支援任務に従事しています。
 国外任務が多いC―130のパイロットになって早10年が経ち、私も今までに14回の国外任務を経験し、15か国を訪れました。イラク復興支援派遣輸送航空隊での勤務も、今回の派遣が終了した時点で通算15か月となり、この間、クウェートにて2回新年を迎えました。
 ここクウェート国には、クウェート人だけでなくインド人、イラン人、パキスタン人といった様々な国の労働者が数多く暮らしています。つまり、ここで勤務するためには、“英語で会話する"という行為が必要になります。
 私は、未だに日本語の使い方についてでさえ、諸先輩方から間違いを指摘されています。ましてや英語に至っては…口にするのさえも憚られます。そのため、毎日全身に汗をかきながら、身振り手振りを交えて、彼らと英語でコミュニケーションをとっています。
 我々パイロットは、管制官とコミュニケーションをとるのですが、その際も英語が使用されます。ただ、我々が使用するのは、普段会話で使用するものとは少々違った“航空英語"と呼ばれるものです。この英語は、世界共通のもので、例えば、「離陸許可」を意味する“Cleared for Take off"や、「着陸許可」を意味する“Cleared to Land"など、一般的な会話を簡潔にしたものです。
 パイロットになって10年も経つと、中東の空を飛ぶ場合でも、航空英語に関しては何の苦労もありません…と言いたいところですが、現実はそう簡単ではありません。
 日本人は、英語の堪能な方を除き日本語訛りの“日本語英語"を話しています。この“日本語英語"は、独特の発音とイントネーションを持ち合わせており、なかなか海外の方に通じません。同じく世界中には、様々な国の英語があり、更にここアラブにおいては、“アラビア英語"が一大勢力を誇っています。
 この“アラビア英語"は、我々日本人にとっては非常に手強く、アメリカ人ですら理解できないことがあり、上空で「Say Again」と、聞き直しているのをよく耳にします。
 上空でこの“アラビア英語"という“強敵"に遭遇すると、少し不安な気持ちになりますが、私には強い味方がいます。C―130は、コパイロットやナビゲーターといった様々なクルーが乗り組み、飛行任務を行っています。“アラビア英語"であっても、クルーの助けがあれば難なく克服できます。
 次回こそ言葉で苦労しないよう英語の勉強に励みたいと思います(アラビア語も…)。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
THE FIRST GLASS OF BEER ALWAYS TASTES THE BEST!
ザ ファースト グラス オブ ビア オールウェイズ テイスツ ザ ベスト
最初の(ビール)一杯がいつでも最高だよね!
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 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。関東も梅雨明けし、夏休みも始まりましたね。暑い日が続いています。最近紫外線が非常に強く感じますが、皆さんは如何でしょうか?地球環境が変化してきているのは、割合身近に感じられるのかもしれませんね。エコ生活、心がけたいですね。
 さて、今回の表現は、“The first glass of beer always tastes the best !"「最初の(ビール)一杯がいつでも最高だよね!」です。暑い日の終わりは、やはり冷たいビールでしょうか?最初の一杯は、飲兵衛にとっては満足感と幸福感がありますね。表現としては、特に難しい単語はありませんが、alwaysいつでも、taste〜の味がするが重要な意味を持ちますね。発音する時に強調すると上手く感じが伝わるのではないでしょうか。ビール好きには、言葉も無くジェスチャーで通じるかもしれませんね。
 暑い中、世界中でオリンピックの話題でもちきりになりますね。平和の祭典となるといいですね。中国を含め海外旅行に行かれる方も多いかと思います。旅行の楽しみは、行く前の準備も含まれています。いろいろと勉強すると益々楽しい旅行になりますね。日々、陽気なストレスの溜まらない生活をお楽しみください。
 それでは、皆さん。See ya!
(小平学校)〈スワタケル〉

防衛ホーム 俳句コーナー
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掌の固き父の記憶や花火の夜 大谷 弥栄
御僧の伶人にしてお棚経 小熊 和子
霧深き駅舎しづかに始発待つ 桑野 英毅
秋霖や幕間ながき島歌舞伎 山地 里水
踊賞め日本語誉めてあげにけり ジョンズ美加子
はふり上げられ落蝉のとび去りぬ 鶴 たけし
故郷に碧き海あり盆の月 西田真由美
ビルの間に足袋屋一家の門火焚く 畠中 草史
営庭の踊櫓は鉄パイプ 西村 爽風
月蝕と知りゐて月下美人咲く 鈴木 余汐
茗荷の子採りこの庭に棲み古りぬ 畠山 征宇
万感の思ひのせまり滝落とす 古谷 地良
空蝉を手渡ししばし立話 山崎 明子
母いつも焚きゐし門火母へ焚く 福満千登世
使いをる鍬に蜻蛉の来て止る 須藤 薫子
朝顔の蕾の折目ほぐれ初む 井戸田盛男
風鈴の思ひ出したるやうに鳴る 内井紀代子
昼寝まで母似と夫に冷やかされ 菊池 緑
神の滝天より剥れ落ちて来る 田中 雅巳
  選 者 吟
滝音の中を無想の刻流れ 成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)


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