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   2004年7月1日号
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寄せ書き
子供と親
7普連1中隊 2陸曹  河端 重光
 古来より「弱肉強食」という言葉があります。この言葉が日々実戦される我が家の楽しい野生の王国状態の一部を皆様に紹介したいと思います。
 まず家族構成ですが、妻と1男5女の子供の8人家族です。子供は上から、14才の長男を筆頭に12才、9才、7才、3才、0才と、女ばかり続きました。そんな我が家ですから、朝から台風でも来たかのように大変です。
 子供を起こして学校に行かせるのですが、これがなかなか起きない。時間ばかりが経ち、やっと起きてきたらトイレの取り合い、朝御飯のおかずの争奪戦と数々の争いを繰り広げ、我が家の家訓「早い者勝ち」を実戦した者がトイレを制し、朝食を制して学校へ行き、ようやく第1次攻防戦が幕を閉じます。
 そこに残されるのは疲れはてた妻と、何事もなかったかのようにスヤスヤ眠る一番下の子供の2人だけ、私はそんな妻に感謝しつつ出勤していきます。
 第2次攻防戦は突然やってきます。学校から1人、また1人と帰ってきて、3才の子と遊んでやっているその姿を見ると「やっぱりお姉ちゃんやな」と感心するも気づいたら、物は投げる、悪口の言い合い、つねる、たたくと大喧嘩。
 大きな声を出すと寝ている子がビックリして大泣き、1対1から2対1,3対1と被害は拡大、私が怒鳴る、子供が泣く、妻が注意する、子はすねる、もうおもちゃ箱をひっくり返したような状態が1つの部屋で繰り広げられます。夕食前に一叱り、夕食後も一叱りとほぼ毎日なんだかんだと注意しなければならない状態で、それが日課のようになっています。1人また1人と寝つき、ようやく平穏な時間が訪れ1日が終わります。
砂の彫刻を見て
12普連1中隊 2陸曹  猪股 主税
 5月1日、吹上浜砂の祭典、砂の彫刻、世界選手権が行われた。加世田市制50周年を記念して国内で初めて世界選手権を開催。トップクラスの芸術家10人による世界技が集結した。日本の砂像も登場し高さ8メートルのかぐや姫は地元の各団体が日頃祭典で培った技を注いだ。ただの砂だが言葉には表せない芸術性がある。
 この作品には、各国の伝説・御伽噺を繊細な砂の彫刻に刻み込んである。改めて、砂への熱い思いが伝わってくるようだった。
 ところで皆さん、「砂が雨で崩れる」と思ったのではないだろうか。実は、アメリカからわざわざ特殊な糊を取り寄せているらしい。だから一週間ほど形が崩れず見る人を楽しませてくれる。
 今回で10回目を迎えて過去最大のイベントとなった砂の祭典を、初めて鑑賞させてもらって、砂の魅力に少し近づけたと思う。来年もまた素晴しい砂との出会いを楽しみにしながら会場を後にした。
地域の伝統と地域の輪
130特大隊2中隊 1陸曹  佐藤 透
 宮城県無形文化財の「滝原鬼剣拝」に息子の参加を依頼され、小学1年から訳も分からず参加し、今年で退団となりました。この太鼓たたきと鐘たたきは何故か分からないが、中学に入ったら終わりだそうです。昭和40年代後半から後継者がおらず、人手不足のため、一時活動を中断していた時期もあった.そうです一が、その後、徐々に実家に戻る人が増え、昭和50年代後半、再開できるようになったそうです。私がここに住むようになって早10年が過ぎましたが、この活動を通し、地域人とふれ合う機会も増え、地域の一員として自覚も持てたと思います。この地域に残された貴重な「伝統」を絶やさないよう、地域の人と一体となり、私もできる限りの協力をし、「伝統芸能」を維持していきたいと思います。

私の趣味
戦術的釣り
130特大隊2中隊 1陸曹 吉田 二郎
 私の趣味は釣りですが、釣りの中でも釣るのに困難な黒鯛の防波堤ヘチ釣りをやっています。敵は太平洋外海方向から進入する黒鯛。我は仙台港南防波堤において敵を確保するため敵の行動を戦術の基礎に従って調べます。
 例えば、服装は軽快で敵に察知されない物で音の出ない靴、竿は細く硬く手元まで先がしなる物、仕掛け、餌、潮の満ち引き流れ方向、海の色にごり、波の高さ、風の向き強さ、餌を落とす深さ、アタリが出てからの合わせ方などなど…戦術研究材料は山ほどあるのが黒鯛釣りであります。
 私は毎年約50枚(30cm以上)ほどの釣果ですが今年も第1号を5月26日に36?を上げてきました。引きを味わったら貴方はとりこになってしまうでしょう。詳しく知りたい人は私まで。
究極のうどん
4高特群304高射搬送通信中隊 3陸曹 蛯原 秀男
 最近私が凝っているのは、「手打ちうどん」です。きっかけはテレビ番組の1力月1万円で生活すると言う企画があって、その中で自分で小麦粉を買って作って食べるのを見たからでした。結構簡単そうに作っていたので「これだったら自分でも作れるんじゃないか」と思ったのがきっかけです。
 早速インターネットで手打ちうどんのサイトを探し材料や道具、作り方を探し出し作って食べて見ました。結果は思っていたよりおいしくありませんでした。しかし回を重ねるごとに確実に麺の形も良くなり、おいしくなってきたのが実感できました。これからも腕を磨いていきたいです。
至高のラジコン
2特連2大隊4中隊 1陸士 吉野 純弥
 私の趣味はラジコンヘリコプターと飛行機で、始めたのは高校2年生の時です。休みの土日は日の出から日没まで練習していました。飛行機はヘリの師匠から貰った機体で練習しました。飛行機では離陸は簡単なのですが着陸が難しく、何度もタッチアンドゴーを繰返し練習していると機体から脚がもげてしまったりもしました。
 ヘリコプターの方はホバリングをどの方向から見ても出来るようにならないと上空飛行は出来ません。このホバで難しいのは対面ホバで、全ての舵が逆になってしまうからです。私の技術では上空には遠く及びませんが、私と同時期に始めた人はもう上空を飛びまわっていると先日電話で聞きました。いつか友達と北海道でのラジコンを再開出来れば良いなと思っています。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
(有)リホームハウス取締役常務  佐々木 力
佐々木氏は平成14年7月、南恵庭駐業隊を3陸佐で定年退職。55歳
 私が南恵庭駐屯地を最後に退職してから早や1年半が過ぎました。この間、住宅メンテナンスの営業一筋に頑張ってきましたが、家族や職場の同僚そして部隊の皆様方の有言無言の声援に幾度となく励まされてきました。
 お陰様で、昨年秋、幹候同期の2人と現在の会社「リホームハウス」を興す時にも怯むことなく、日夜駆けずり回りながらどうにか立ち上げることができたと思っています。社屋を新千歳空港に隣接する南千歳駅のすぐ裏手に構えている関係上、営業は千歳市と恵庭市が専らです。
 恵庭市は、ご存知のように南・北恵庭駐屯地、島松駐屯地を抱えておりますので、「自衛隊の町」といっても過言ではありません。しかしながら、そこは厳しい業界のこと、また、OB自衛官のライバルも多く、契約を取ることがいかに大変なことかを日々実体験しています。
 私たちが会社を設立した時に、「お世話になった自衛隊に何か恩返しを」と考えたときに、「一社員でいては限界がある」ということに思い至り、「それなら、会社を創り、良い商品を出来るだけ安くお世話しよう」と一致したのは自然の成り行きでした。今更ながら同じ釜の飯を食べた「同期」を心強く感じたものです。
 出来立てホヤホヤですが、退職する若い隊員の雇用も計画しており、更に発展することを「義務」と考えて頑張っています。最後に、これから再就職される後輩の皆様に一言、「勇気を出して一歩前へ」を添えて終わりと致します。
 訪問時、激励下さっている駐屯地の皆様に心から感謝申し上げますとともに、今後ともご指導とご愛顧を頂けますようお願い申し上げます。

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