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   2004年5月1日号
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スポーツよもやま話 根岸直樹
いまだに"無冠の帝王"
「清原、やめるなんて10年早いゾ」
 長いことプロ野球を担当してきて、いまさらながら不思議に思うことが一つある。巨人・清原和博一塁手(37)が、いまだに一つのタイトルも手にしていないことだ。
 まさに「無冠の帝王」。1986年にPL学園から西武入り以降、18年の歴戦の男が、タイトルにまったく無縁だったなどと、だれに想像できよう。ユニホーム姿をずっと見続けてきただけに、不思議でならないのだ。
 その清原にやっとチャンスが巡ってきた。通算2,000本安打での名球会入りと500本塁打。「よかったな」などと言えば、清原のことだ。「別に…」と素っ気なく答えるだろうが心底、よかったなあと思う。
 実は、清原と小生は以前から相性が悪い。まだ川崎球場がロッテの本拠地として使われていたころ、雨で試合が中止になったことがある。ライト後方の小さな雨天練習場での練習を終えた清原(当時西武)と、ふたり切りで三塁側ロッカーへ帰る途中、なぜか機嫌の悪い清原は、何を質問しても答えてくれなかった。
 ついに堪忍袋の緒が切れた小生が「お前もプロなら、オレだって書く方のプロ。ひと言ぐらい何か言え」と言い争いになった。以後、会えばあいさつぐらいはするが、余計な話はしたことがない。
 それでも、清原のことはずっと気にしている。2,000本安打、500本塁打を置きみやげに「現役引退」などというウワサが聞こえてきたりすると、何言ってるんだ。男なら、40歳までも意地でやり通せ、とハッパをかけたくなってしまう。
 堀内監督はペタジーニと併用で一塁を守らせるハラらしいが、それでは宝の持ちぐされではないか。阪神、中日、横浜、西武あたりに6月末を期限とする移籍話が飛び交っているが、それもいいではないか。「4億円のベンチウォーマー」などと言われるくらいなら、いっそ思い切って…と思ってしまう。
 清原にはもう一つ、隠されたタイトルがある。最多三振(昨季終了現在1,709)。「三振も1,000個以上するようでないと一流の強打者とは言えない」とは評論家・豊田泰光さんの弁だが(豊田さんも1,024で歴代34位)日本一の三振王なんて、いかにも清原らしくていいではないか。
 ちなみに、通算181死球も史上最多。何だかんだと言われながら、清原和博は本当にすごい打者だと思う。2,000本安打(昨季終了現在1,982)おめでとう、500本塁打(同480)と合わせて、オフに祝杯を挙げよう。やめるなんて10年早いゾ!!

中業支
留守業務センター開設
PKO派遣隊員、家族に万全の支援を
 3月29日、中央業務支援隊(隊長・宮崎悟介陸将補)は、陸幕から留守業務の移管を受け、ゴラン高原、東ティモール、イラク派遣隊員の家族を支える「市ヶ谷留守業務センター」を開設した。
 隊員と家族がお互いの顔を見ながら通話できるテレビ電話や電子メールを設置するとともに留守家族の相談窓口となり、派遣隊員や家族の不安を少しでも軽減し、解消できる体制を整えた。あわせて、追送品の集荷や発送手続きも実施する。
 宮崎隊長はセンター担当者に対し「家族が安心し、派遣隊員が『現地で任務に邁進できた』と感謝されるような万全な支援を行うよう」訓示した。

雪月花
 蕗の薹(ふきのとう)がこんなに可愛いものとは知らなかった。十九日、真駒内と千歳の部隊を回ってきた。営内の隅っこや入口の土手にかたを寄り添うように咲いている蕗の薹。遠くから見るとヒヨコが遊んでいるのかと思った。記者の育った四国では蕗の薹は一月の終りにはもう芽を出す、一年中草は緑だし、他の花と一緒に出てくるから目立たないのだ。札幌周辺ではまだあちこちに残雪が固っており、雪からにじみ出る水がグランドを侵したり、道路や広場は積雪が荒した状態でほこりっぽく、グレー。そこに黄色いフキの花だから新鮮さが目に映る。北国の人はフキの薹で春の訪れを知ると聞いたり、読んだりしたことがある。歌の世界にもそのようなグループがいた。その意味を今回はじめて知った。近づいて触ってみる。四国のフキと同じだが、ちょっとやわらかい感じがする。十八日に行った静岡県の板妻駐屯地では桜も完全に散っていた。葉桜の下ではチューリップが咲き競い、数えきれない花が花壇を埋めつくしていた。沖縄では海開き、海水浴場もオープンとか。日本列島の四季は楽しい。

HOMES English Class(防衛ホーム英語教室)
WHEN ARE YOU LEAVING FOR HAWAII
(ウェン アー ユー リーヴィング フォ ハワイ)
ハワイにはいつ発つの?
 Hi!皆さん。お元気ですか。お忙しくお過ごしのことと思います。桜前線の北上とともに、沖縄は夏がやってきております。暑いという本土からの住民にたいして、「たいしたことないさ」と涼し気な顔の沖縄の人たちの対応が対照的です。
 さて、今回の表現は、“When are you leaving for Hawaii”「ハワイにはいつ発つんですか。」です。Leaveは、Leave Japan for America「米国に向け日本を発つ」というように使います。進行形にすることによって、いま起きつつあるという時間的な感覚が付加され、更に未来の意志を確認できますね。使い方は上述したように、まず現在地、forの後に目的地を入れます。転勤、異動の時期に、確認をとる時に便利な表現です。その他、旅行でどこかに出かける時にも同じフレーズで表現できます。覚えておくと便利です。
 沖縄は、初夏です。でいごの花がたくさん咲いています。沖縄では、でいごの花がたくさん咲く年は台風が多いと言われています。台風が、渇水状態の沖縄に雨をもたらしてくれると良いのですが、災害の方も心配ですね。
 イラク復興支援部隊の皆さん、お元気ですか。健康に留意して、頑張ってください。
 それでは、皆さん。See ya!
 (陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)〈スワタケル〉

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