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   2004年5月1日号
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精強部隊、堂々のパレード
第1師団 練馬駐屯地
イラク派遣部隊装備品も展示
矢澤師団長と福永副知事が精強部隊を観閲
 カナダ1国に相当のGDP、スペイン1国に相当の人口を、思いがけない出来事から守る「世界の任務」。日本の頭脳と心臓の守護神・第1師団が4月11日、師団創立42周年および駐屯地創立53周年記念行事を練馬駐屯地で行い、第1師団長・矢澤昌志陸将を観閲官に、人員1200名、車両160両、航空機5機が観閲式典で精強を誇った。
 駐屯地内グラウンドでは高層ビルを背景に、観閲部隊が日差しの中で時を待つ。午前10時、副師団長・矢野義昭陸将補を観閲部隊指揮官に、執行者・矢澤師団長が栄誉礼を受けた。部隊用国旗、1都6県旗の入場に続き、矢澤師団長と福永正通東京都副知事が車両で隊列を巡閲した。
 観閲行進では、誇り高いファースト師団精鋭、15部隊1200名が参加。パレードの上空には第1飛行隊のヘリが舞い彩りを添えた。朝霞(第1施設大隊)と武山(第31普通科連隊)による兄弟振武太鼓の演舞、第1音楽隊と第1師団ラッパ隊が朗笑を誘う掛け合いから、一転して「訓練展示」では迫力みなぎり、日頃の訓練成果の一端を顕示。晴天のもと堂々迅速、榴弾砲の炸裂に息を呑む間に、敵陣を制圧してみせた。
 また駐屯地内にはサマワ宿営地で使われている浄水設備、装備品や車両、炊事車、救急セットなどの実物を一挙公開。各ブースの担当者による丁寧な説明が防衛理解を深めつつも、模擬売店や体験試乗には週末の家族連れなど約6千人が列を作り、駐屯地は終日歓声に包まれた。

創立記念行事に5000人
34普連・板妻駐屯地
 昨年は桜満開の下での創立記念日だったが、今年もあざやかな葉桜を見ながらの34普連・板妻駐屯地だった。さわやかな薫風とピカピカの陽射しに誘われ約5千人のギャラリーも訪れた。
 11時からグランドで行われた式典は、連隊長・駐屯地司令木原士郎1佐の巡閲から始まった。この巡閲には元防衛庁長官の斉藤斗志二衆議員と細野豪志衆議員も別々のジープで続いた。
 式辞では木原司令は「今、自衛隊の真価が問われている。自衛隊の原点に返って努力しよう」と述べた。
 この後、車両とともに約700人による巡閲行進、続いて模擬戦。敵陣営を偵察するオートバイの映画「大脱走」を思わせるジャンピングに客席からはワォーという歓声が上がった。ヘリコプターから降下する敵の熾滅作戦は隊舎屋上で行われたが、02年ハワイでの市街地訓練を行っている専門部隊だけにあざやかな対応。グランドでは対戦車砲が轟音をあげたり、火炎放射器で敵陣地を攻撃したり、最後まで観客は声援と拍手を送り続けていた。
 隊員のバザーでは前日に掘った竹の子や地元のミカンが山積みされていたがアッという間に完売。ちびっ子にはストライクアウトのゲームやシールのプレゼントもあり地元との交流は満点だった。

観桜会で交流深める
<市ヶ谷>
 3月27日、市ヶ谷駐屯地・基地(陸司令・宮崎1佐、海司令・小林1佐、空司令・古河1佐)は、感謝状の贈呈式や市ヶ谷自衛隊友の会の共催と港区防衛親交会の協賛を得て観桜会を開催した。
 観桜会は、快晴に恵まれ部外者約400名、駐屯地・基地の隊員約1000名が参加し陸司令・宮崎1佐の挨拶のあと、中山新宿区長と北原長官官房長が祝辞を述べた。その後、日向港区防衛親交会会長の乾杯で歓談となった。
 余興は、おだやかな琴の演奏とリズミカルな南京玉すだれの演技で会場は大いに盛り上がり盛会のうちに市ヶ谷祭を終了した。
<小平>
 小平駐屯地(司令・宮島俊信陸将補=兼小平学校長)では4月3日、創立50周年記念観桜会を盛大に開催した。この日は晴天に恵まれ、満開の桜が立ち並ぶ会場に、昼頃から続々と招待者ら多数の関係者が訪れていた。
 観桜会の冒頭、宮島司令が登壇「イラク、ゴラン高原など国際貢献で活躍している自衛隊は、小平での教育があってこそ実力を発揮できている」と強調っしながら「今日は、常日頃から小平学校・駐屯地を応援してくれている皆さんに花見を十分に楽しんでもらいたい」と挨拶した。
 引き続き、来賓祝辞や鏡割りなどが行われたあと、懇談が始まり、各テーブルから「イラクに派遣されている自衛官が無事に帰国することを願う」などの声が多く上がっていた。
 なお、観桜会に先立って50周年記念植樹が正門近くのグランド内で行われ、各部室長、各部隊長とともに宮島司令がソメイヨシノ5本を植樹した。

援護センター開設
<埼玉地連>
 埼玉地連(部長・上原修一1空佐)は、4月1日、就職援護体制の一元化に伴う新援護組織確立のための大宮駐屯地で埼玉地域援護センター開所式を実施した。
 当日は、桜が満開に咲きこぼれる中、防衛協会、隊友会、父兄会、雇用協会、埼玉地連後援会等協力団体会長をはじめ大宮駐屯地司令、大宮駐屯地所在部隊長、東部方面総監部人事部長等部内外から多数の来賓が参加し、地域援護センター長、戸部事務官の力強い編成完結報告に続き、部長式辞、大宮駐屯地司令祝辞、来賓祝辞、看板授与式が厳粛に整斉と行われた。その後、多数の来賓が見守る中、埼玉地連部長と大宮駐屯地司令により「埼玉地域援護センター」の看板が事務所入口に掲げられた(=写真)
 埼玉地連は、今後も部長の統率方針である「誠実」のもと、地域援護センター長以下12名が一丸となり、依然として厳しい就職戦線にもかかわらず隊員が後顧の憂いなく満足できる優良企業への就職援護の実現を目指し、新たな一歩を踏み出した。

全国初の陸海空曹「三幕会」発足
用田部長「積極的に新たな挑戦を」
<東京地連>
 東京地連(部長・用田和仁陸将補)は4月6日、東京地連に集まる陸海空曹の親睦を目的とする「三幕会」の発会式をグランドヒル市ヶ谷・白樺の間で行った。
 地連勤務は陸海空曹が一同に会し、ともに切磋琢磨の日々を過ごすため、三幕の曹が意見や情報を交換でき、3自統合の気運を盛り上げる絶好の機会。
 この好機にと有志が賛否を募り、多くの陸海空曹の声を反映し組織の協力理解が得られ、この日の発会式を迎えるに至った。全国にさきがけた新しい試みに手探りの前進中だが、月例会や勉強会などの準備も進められ、活動に向けて動き出した。
 6日の発会式ではまず、開式の辞で発会の経緯や状況を説明。議題審議から決を採り、会員249名の陸海空曹による「三幕会」の旗揚げを宣言した。
 初代会長に東京地連予備自衛官課・七井貴治陸曹長、副会長に援護課・柏崎彰1海曹と藤井竹一1空曹、幹事長に広報室・須賀芳夫1陸曹が就任。七井会長から「全国初の試みに、力を合わせて有意義な会にしたい」と抱負を語った。
 続いて元富士教導団長・花山勝音氏が記念のスピーチを行った。部長以下、約300名の部員を前に自身のユニークな体験など、身振りを交えて抑揚豊かに講話した。
 発会日の締めくくりに瑠璃の間で開かれた団結会では冒頭、用田部長から挨拶があり、「何事も黎明期には困難とやりがいが混在するもの。『攻めの東京地連』の訓を生かし、どんどん新しい挑戦を」との訓示に続き、藤井副会長の音頭で乾杯、テーブルを囲んで歓談が行われ、須賀幹事長の振れ太鼓と三本締めで決起を誓った。

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