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   2004年4月15日号
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郡山A、久留米が2連覇!!
第27回全自柔道大会
67団体、370選手が熱戦を展開
中・高生らに技術指導も
 第27回防衛庁長官杯「全国自衛隊柔道大会」が2月28、29日の両日、東京・朝霞の体育学校で開催され、全国の陸海空時衛官はじめ生徒、防大らの精鋭が一堂に会して日頃の鍛錬の成果を競い合った。
 開会式では優勝旗、優勝杯が返還されたあと、西川徹矢大会会長(防衛庁運用局長)および来賓の(財)講道館・嘉納行光館長から挨拶が述べられ、功労隊員の表彰、結城則雄2陸曹(郡山駐屯地)による選手宣誓に続いて競技が開始された。
 今回の大会には北は北海道、南は沖縄まで67団体、370選手が参加し、初日に団体、翌日に個人での熱戦がそれぞれ繰り広げられた。
 また、競技の合い間に開かれた柔道教室には、部隊隊員はじめ地域の小・中・高校柔道部生徒など約50人の子供たちが参加。組み方や技など強化委員の先生による指導を受けながら元気に汗を流した。
 大会結果、各賞受賞者は次のとおり。
〈団体戦〉【第1部】▽優勝=郡山A▽2位=横須賀▽3位=木更津【第2部】▽優勝=久留米▽2位=三沢▽3位=別府【生徒対抗戦】▽優勝=陸上(少年工科学校)▽2位=航空(航空教育隊)
 〈個人体重別〉【66?以下級】▽優勝=吉岡博之(習志野)▽2位=陶山大作(朝霞)▽3位=布塚悠(仙台)、下村博(朝霞)【73kg以下級】▽優勝=向井孝之(久留米)▽2位=大内真(郡山)▽3位=守屋大八郎(朝霞)、名島義博(同)【81kg以下級】▽優勝=相馬大樹(国分)▽2位=永田祐樹(信太山)▽3位=境俊輔(練馬)、太田真一(豊川)【90kg以下級】▽優勝=森岡義和(別府)▽2位=清水裕志(豊川)▽3位=日那田裕一(郡山)、吉田光一郎(都城)【無差別級】▽優勝=丸田剛(横須賀)▽2位=柳田正法(木更津)▽3位=岩永友和(佐世保)、遠藤康弘(船岡)【女子63kg以下級】▽優勝=渡邉さゆり(真駒内)▽2位=小野木麻貴(郡山)▽3位=千石仁美(防大)、久安奈央(海田市)【女子無差別級】▽優勝=片野亜由(守山)▽2位=小川律子(下総)▽3位=力丸由美(郡山)
 〈個人男子年齢別〉【30〜34歳の部】▽優勝=澤田満(国分)▽2位=相馬真道(郡山)▽3位=原健(目黒)、相原智一(船岡)【35〜39歳の部】▽優勝=小松野美貴(大村)▽2位=杉本重成(北熊本)▽3位=筒村和則(富士学校)、福丸勝広(武山)【40歳以上の部】▽優勝=岡原洋一(佐世保)▽2位=原田恵一(北熊本)▽3位=小峰義次(朝霞)、石井一将(陸幕)
 ▽防衛庁長官杯=郡山A、久留米▽大会会長賞=向井孝之(男子73kg級優勝)▽特別賞=丸田剛(男子無差別級優勝)、片野亜由(女子無差別級優勝)

全自卓球
旭川チーム9連覇達成
男女個人戦でも快勝
 第10回目を迎えた全国自衛隊卓球大会(大会長・星野雄三全自卓球連盟会長(航空幕僚副長))は3月6日、埼玉県朝霞市総合体育館において全国各地から選手・役員約200名の参加・協力を得て開催された。
 例年の2日間から1日に短縮しての開催であったが、団体戦と個人戦シングルスの各種目で熱戦を繰り広げ、団体戦の部では、打倒旭川に燃える各チームがしのぎを削る中、旭川チームが決勝戦で善通寺Aに3-1で勝利し、大会9連覇を達成した。男子シングルスでは旭川の三島選手が、同じ旭川の光岡選手を破り、6度目の王座に返り咲いた。女子シングルスは、初出場の安保選手(旭川)が同じく初出場の川田選手(千僧)を破り初優勝した。
 各種目の成績については次のとおり。
 〈団体戦の部(32チーム)〉
 ▽優勝=旭川▽準優勝=善通寺A▽第3位=千僧A、福島A〈個人戦の部〉
 【男子シングルス(124名)】▽優勝=三島崇明OB(旭川)▽準優勝=光岡弘匡士長(同)▽第3位=吉田一貴1士(同)、川西悟士長(善通寺)
 【壮年シングルス(35名)】▽優勝=平澤則英(隊員家族・武山)▽準優勝=郷田富士美1曹(三沢)▽第3位=釣井義明3佐(十条)、井上彰技官(松山)
 【ベテランシングルス(14名)】▽優勝=山本典昭2佐(由良)▽準優勝=川口隆司曹長(横須賀)▽第3位=吉田英晴OB(岩手)、天坂文次1曹(同)
 【女子シングルス(27名)】▽優勝=安保美代1士(旭川)▽準優勝=川田静香1士(千僧)▽第3位=大島亜弓3尉(三宿)、在間麻佐栄(隊員家族・久居)

基地大会へ向け持久力を強化
第3航空隊駅伝競技会
 厚木航空基地に所在する第3航空隊(司令・武田孝充1佐)で2月4日、春近しと思わせる好天の下、恒例の隊内駅伝競技会が行なわれた。
 隊内駅伝競技会は、隊員相互の融和団結を図り隊員の持久力及び走力を向上させるとともに、3月に実施される厚木航空基地駅伝大会で好成績を得ることを目的に、飛行隊の各チーム、列線整備隊、各分隊のチーム等に分かれ計11チームにより基地内に設けられた1周約2kmのコースで競い合うもの。
 1チームあたり11名の選手で構成され、選手は抜きつ抜かれつつ全力を尽し、多くの隊員が応援するなか白熱した競技会となった。
 競技会の結果は、隊司令をアンカーとする優勝候補のスペシャルチームの激しい追い上げにも負けず、列線整備隊第12、13分隊の合同チームが2位の同第14分隊Bチームに約1分の差をつけて見事優勝を成し遂げた。また、競技終了後には隊先任伍長(永山曹長)及び各分隊員有志が準備した御汁粉を総員で味わい、競技会の疲れを癒した。
 第3航空隊では厚木航空基地駅伝大会前日まで、大会の必勝を期し、訓練飛行の時間を繰り下げ、毎日、朝の課業整列後、総員で持久走強化訓練を実施している。

日本選手権で好成績 冬戦教
菅、野口、横浜、松浦選手が各個人種目で優勝
 第40回バイアスロン日本選手権大会が3月2、3日の両日、札幌の西岡バイアスロン競技場で行われ、陸自冬季戦技教育隊(隊長・岸良和典1佐)から出場した選手が個人競技で、男女とも優勝するなど好成績をおさめた。
 2日、競技銃の部男子10kmスプリント競技に出場し、圧勝で2年ぶり3回目の優勝を果たした菅恭司1曹はオリンピック出場経験も持つベテラン選手。試合後「これぐらいやらないと世界に通用しないというのを若手に見せた。走りに自信があるし射撃さえ安定すれば上位を狙える」とコメント。世界も視野に入れた今後の活躍がますます期待される。また、女子の部(スプリント7.5km)で野口可奈子士長が初優勝を飾った。
 他に、競技銃ジュニア男子の部で横浜未来選手が、同女子の部で松浦恵美選手が共に2年連続で優勝した。
 競技銃の部優勝選手以外の成績は次のとおり〈男子10kmスプリント〉2位=遠藤智徳▽3位=能登直
 〈同女子7.5kmスプリント〉2位=高野早苗▽3位=江村恵

「ふがらっさ!!」会場一つに
第1混成団音楽隊
南国ムードで1,200名魅了
 第1混成団(団長・君塚英治将補)は、3月6日、宜野湾市沖縄コンベンションセンター劇場で、第1混成団音楽隊(隊長・澤野展之1尉)の第22回定期演奏会を開催した。
 本演奏会は毎年3月に沖縄の中高生、特に吹奏楽部に関わっている生徒達や、本格的な演奏会を心待ちにしている市民に大人気であり、当日も約1,200名の観客が会場を埋めた。
 演奏会は、マーチ王スーザ作曲の「自由の鐘」で幕をあけ、マーチ・ジャズ等数々の曲が披露され、招待された沖縄地区四軍調整官ブラックマン中将等米軍将兵約24名も「エクセレント!」を連発し、大感激との感想であり日米の交流にも大きな役割を果たした。
 二部の後半には、「ふがらっさ」(予那国の方言で「ありがとう」)を、今や県内の音楽愛好者では有名になった近藤3曹が熱唱し、会場内は南国ムード一色に包まれる中エンディングを迎えた。音楽隊のオリジナル曲「美らさ島・沖縄」にあわせて沖縄民謡「唐船どーい」で会場全体が一つとなるカチャーシイーで賑やかに幕を閉じた。

稚内の氷上に南極昭和基地再現
小中学生、雪中大冒険など楽しむ
1泊2日、越冬体験
 2月7、8日の両日、稚内基地分遣隊(隊長・松本光雄2佐)は稚内に所在する陸、空自衛隊の各部隊と、同市で(財)日本極地研究振興会稚内支部が中心となって実施された「南極越冬体験キャンプ」を支援した。
 これは、道北の厳しい自然環境の中で、子供たちに体験学習の機会を与え、また、南極犬タロー・ジローの出生地でもある稚内市と南極との関わり合いを次の世代に伝えることを目的に、毎年実施されているもので、南極昭和基地に見立てた氷上テントで市内小中学生が1泊2日の「南極の越冬」を体験する。
 7日は、陸、海、空の各部隊の隊員が市民と協力し氷上稚内南極昭和基地を設営した後、30キロの雪中大冒険やスノーモービル体験等が行われた。夜には、次期第46次南極地域観測隊長に決まっている稚内気象台長・松原廣司氏が、観測に関する講話を行った。

「しらせ」と交信
 引き続き昭和基地及び砕氷艦「しらせ」(艦長・原口一之1佐)と子供達との間で、衛星電話を使用して交信が行われた。子供達は南極での生活状況を越冬隊員から直接「生」で聞くことができ、「将来は『しらせ』に乗って南極に行ってみたい」と、遠い南極へ思いを馳せていた。
 8日は、雪中記念植樹を行ったのち閉会式を実施。和やかな雰囲気の中、南極越冬体験キャンプは終了し、参加者は、南極観測の厳しさと重要性についてより一層、認識を深めていた。


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