防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1027号 (2020年5月15日発行)
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ノーサイド
北原巖男
心を一つに力を合わせて

 5月1日、天皇陛下がご即位され、令和の時代が始まってちょうど1年。
 天皇陛下と皇后陛下は、常に私たち国民に寄り添われて来られました。そして今、新型コロナウイルス禍の真っ只中にある国民を心配され、その克服に向けてともに歩み続けていらっしゃいます。
 5月1日に報じられたフジテレビ宮内庁担当・宮崎千歳記者のレポートです。
 「側近によりますと、本当は最前線で感染症に立ち向かっている人たちのもとに足を運んで直接感謝やねぎらいの気持ち伝えたいと。
 ただそれは今かなわないので、現時点では対応にあたっている現場の生の声を聞くことで状況を正しく理解することがご自分にとって必要であり大事だと、そういうふうなお気持ちでいらっしゃるというふうに伺っています」
 4月10日に尾身茂新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長からご進講を受けられた際の、天皇陛下のお言葉が宮内庁ホームページに掲載されています。(筆者抜粋)
 「・・・これまで、日夜、現場で医療などに携わってこられている多くの関係者のご努力を深く多とします。
 ・・・この度の感染症の拡大は、人類にとって大きな試練であり、我が国でも数多くの命が危険にさらされたり、多くの人々が様々な困難に直面したりしていることを深く案じています。今後、私たち皆がなお一層心を一つにして力を合わせながら、この感染症を抑え込み、現在の難しい状況を乗り越えて行くことを心から願っています。」
 5月4日には、緊急事態宣言を今月末まで延長せざるを得ませんでした。39の県については、その後14日に解除されましたが、油断大敵。一層心を一つに力を合わせて行かなければ元の木阿弥になってしまうことは必定です。私たちには、誰一人として傍観者や評論家はおりません。みんなが、感染防止のための責任と愛情を持って行動する主人公です。
 ステイホームを続けている中、沖縄の青い海をジンベイザメがダイナミックに泳いでいる封書が届きました。差出人は、沖縄県伊江島出身で「関東伊江島城(ぐすく)会」前会長の福原和美さん。
 「おはようございます。4月27日の沖縄タイムスの記事、思わず切り抜きました。ヤーグマイの最中、新聞届くのが何より楽しみになりました。それと、マスク作り」との手紙。沖縄タイムス紙「地球日記380」が添えられています。沖縄発JICAボランティア(青年海外協力隊員)として、2019年7月から東ティモールの飛び地オエクシの県立病院で病院栄養業務に取り組んでいる沖縄県那覇市出身の中今美音さんの手記です。
 思えば5月は、今から48年前(1972年)の5月15日は、沖縄が本土に復帰した日。そして18年前(2002年)の5月20日は、東ティモールがアジアで一番新しい国として独立を回復した日です。しかもオエクシは、「かつての日本の沖縄」と称されるように、東ティモール国内にあっても、社会インフラの整備を始め住民の生活水準等が一番厳しい状況下にあります。住民の実質的な交通手段は、週2回首都ディリから来るフェリーのみ。他県と比較して様々な面で大きなハンディを負っています。沖縄県生まれの中今美音さんは、そのオエクシにて、次代を担う子供達や妊産婦の健康を守るために尽力されています。
 「・・・沖縄のいちゃりばちょ-でーのような空気を感じる。・・・赴任して2週目に、年齢8歳、体重8キロ、飲食不可、座ることも出来ない女の子が緊急入院したが、3日後に亡くなった。これが現実だという気持ちと喪失感が襲った。約2か月後、同じような状況の女の子が運ばれてきた。・・・関わる回数が増える度に家族とも打ち解けることが出来た。・・・その子の回復を周りの人たちと喜びあった。言葉が通じず失敗も多かったが、思いやりの心は通じるのだと実感できた。」
 遥か彼方の東ティモールにて、一人の女の子の命を救うことが出来ました。心を一つに力を合わせて。
 沖縄の基地問題等に全力で取り組んで来られた岡本行夫さんが、新型コロナウイルスのため急逝されました。政府は勿論、沖縄の基地所在市町村の皆さんからの信頼は厚く、その死を悼む悲しみの声が聞かれます。伊江島を心から愛された岡本さんは、最初の名誉村民でもありました。今回も本年2月に伊江村を訪問され、島の将来を担う子供たちと交流、激励し、図書の購入支援をされて来たばかりです。心からご冥福をお祈り申し上げます。
 (注)1.「ヤーグマイ」とは、伊江島の言葉で家に閉じこもるといった意味。
 2.「いちゃりばちょ-でー」とは、沖縄の言葉で一度会えば兄弟といった意味。
 3.新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、JICAでは、全途上国に派遣している青年海外協力隊員を一時帰国させる措置を取っています。中今さんも一時帰国され現在充電中です。

  
北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事


祝!入隊式・入校歓迎行事
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第2普通科連隊
 駐屯地の桜が見ごろを迎えた4月6日、第2普通科連隊(連隊長・古賀理都靖1陸佐=高田)は高田駐屯地体育館において、新潟・長野県及び東京都から国防を志し集まった自衛官候補生62人の入隊式を挙行した。
 入隊式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、縮小しての実施となった。
 入隊式で自衛官候補生は、身に付けたばかりの敬礼動作を行い、大きな声で宣誓を読み上げ凛とした姿を披露した。その後、執行者である第2普通科連隊長は「自衛官候補生の諸官にはこの3カ月間で自衛官として必要な知識・技能の修得に励むとともに、団体生活の中でルールを守り、自分の立場、役割をしっかりと認識し、受け身とならず、何事にも挑戦してもらいたい(要旨)」と歓迎の式辞を述べた。
 62人の自衛官候補生は3カ月後の2等陸士任命に向け、全力で訓練に励んでいく。
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第35普通科連隊
 第35普通科連隊(連隊長・柳田勝志1陸佐=守山)は、4月5日守山駐屯地において「令和2年度自衛官候補生入隊式」を挙行した。新型コロナウイルス感染予防のため、参加者は自衛官のみとし、全員マスクを着用して実施した。
 真新しい紫紺の制服に袖を通した自衛官候補生72名は、厳粛な雰囲気に包まれ愛知地方協力本部長、岐阜地方協力本部長、守山駐屯地所在部隊長が見守る中、緊張と希望が入り混じった表情ではあったが、目を輝かせて入隊式に臨んだ。
 入隊式では、自衛官候補生への「任命」を受け、執行者である連隊長に対して、自衛官候補生代表が教育入隊に伴う「申告」、「自衛官候補生の服務の宣誓」を実施し、「式辞」、「祝辞」、「防衛大臣のビデオメッセージ」、「祝電紹介」、「先輩隊員から激励の言葉」と続いた。連隊長は、式辞において「72名の自衛官候補生の諸君、入隊おめでとう。心から歓迎します」と祝いの言葉を送るとともに、「自ら挑戦せよ」、「同期とともに成長せよ」の2点を要望した。併せて、「本日ここに、入隊式を迎えた諸君一人一人が、今日の気持ち「初心」を忘れることなく、また新型コロナウイルスの影響で諸君の御家族は招待できなかったが、いつの日かここにいる全員が成長した姿を見せられるよう、日々の教育訓練に打ち込み、自衛官候補生課程を立派に修了してくれることを切に願っている」と自衛官候補生たちの背を後押した。
 入隊式後の教育隊行事である「銃貸与式」において、自衛官候補生のために準備された89式5・56mm小銃を一人一人に手渡した。また「区隊旗授与式」においては、区隊長より区隊のシンボルとなる区隊旗が自衛官候補生代表に渡され自衛官となる教育が始まった。自衛官候補生らは、全ての行事が終わる頃には満開の桜を喜ぶかのように満面の笑みを浮かべていた。
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普通科教導連隊
 普通科教導連隊(連隊長・近藤浩行1陸佐=滝ヶ原)は、4月6日、駐屯地体育館において第11期自衛官候補生課程入隊式を粛々と挙行した。
 今年の入隊式は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、国の方針を踏まえ、感染症の蔓延防止や安全確保の観点から、一般の来賓者及び入隊者の家族の招待をせず規模を縮小して実施した。また、式次第についても一部を変更し、各人の間隔をあけて短時間で行うなどの措置で行われた。
 式典では、富士学校音楽隊による国歌演奏に始まり、次いで代表者が任命を受け申告及び宣誓を行い、真の自衛官となるべくその第一歩を踏み出した。連隊長は式辞で、歓迎の言葉を送るとともに陸上自衛隊を志願し入隊を決意したことに敬意を表し、これから始まる3カ月間の教育で自衛官として行動できるよう心身を鍛え、任務遂行に必要な基礎的知識や技術を修得するために「職務上の命令・号令を実行できる隊員となれ」「仲間意識を持て」「明るく元気に」の3点を要望した。自衛官候補生課程教育は約3カ月間行われる。入隊した87名全員が6月27日に晴れて自衛官へ任命され、じ後の教育に進めるよう期待する。

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