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自衛隊ニュース   1028号 (2020年6月1日発行)
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宇宙作戦隊新編
<航空自衛隊>
 5月18日、自衛隊初の宇宙専門部隊「宇宙作戦隊」が航空自衛隊府中基地(東京都府中市)で阿式俊英2空佐初代隊長以下約20名により編成完結した。それに伴い「宇宙」職種も新設された。
 同日防衛省では、岩田政務官・高橋事務次官・丸茂空幕長参列の元、河野防衛大臣から阿式隊長に隊旗を授与した。河野防衛大臣は「陸海空だけでなく、宇宙領域でも我が国の優位性の確保が重要。システム整備や人材育成など課題は数多いが、新たな安全保障環境に一刻も早く適応し、新領域のパイオニアとして国民の期待に応え、誇り高く任務に邁進してほしい」などと激励した。阿式隊長は「宇宙空間の監視を行うにあたりグローバルな宇宙監視ネットワークを運用する米国との連携は不可欠。最重要の人材育成や情報共有の在り方など検討していきたい」と語った。
 また、丸茂空幕長は「宇宙空間の安定的利用を確保するには、通信衛星や測位衛星など我が国の防衛にとって重要な人工衛星が、宇宙ゴミ(スペース・デブリ)との衝突や、不審な衛星からの攻撃によって被害を受けることのないよう、宇宙空間の状況を日頃から適切に把握できる態勢を整備しておく必要があります。宇宙作戦隊では、宇宙状況監視システムを運用するなど、宇宙空間の安定的利用の確保に資する活動を実施していく予定です」と、空自ホームページで述べている。
 今後は、宇宙監視用レーダーを山口県の海自山陽受信所跡地に設置し、JAXAや米軍とも連携して「宇宙状況監視システム」を整備。令和5年からの運用を目指している。

令和2年度富士総合火力演習
 5月23日、静岡県にある東富士演習場畑岡地区で恒例の富士総合火力演習が行われた。これは各種学校等の学生に対し、普通科・野戦特科・機甲科の火力戦闘等、陸上作戦の様相を認識させ、学生教育の資とするだけでなく、陸上自衛隊の役割について国内外へ発信し、更なる理解と信頼を獲得することを目的とした、国内最大の実弾演習である。
 昼間は前段後段の2部構成になっており、前段は陸自が装備する各種火器などの特性を踏まえた射撃を実施。後段は、シナリオに基づき島嶼部への展開、敵の侵略措置から撃破までを実施する。また、夜間は「暗視装置を使用した射撃」「各種の戦場照明・照明下の射撃」「防御戦闘」の3部構成となっている。
 毎年8月末に行われる富士総合火力演習だが、今年はオリンピック・パラリンピックが行われる予定だったため5月に変更していた。例年は約2万人強の抽選に当選した観客者が見学するが、今年は新型コロナウイルス感染防止の観点から、一般観客の見学は中止とし、研修学生約1000名が見学するのみとなった。同時に他の職種学校等でも約3000人の学生が映像を聴講した。出演部隊は富士地区近郊所在部隊のみの約1800名で、他、統裁部に約600名、戦車・装甲車約30両、各種火砲約40門と例年の約2/3ほどの規模となった。海自・空自の参加はなかったが、様々に偽装した装備品を数多く見ることが出来、参加できない富士地区所在以外の水陸機動団、空挺団、各職種部隊などはドローンや映伝などを駆使した映像やナレーションで補完。初披露の19式装輪自走155mmりゅう弾砲の射撃準備などは現地で実施され教育効果増進となった。

陸自が新小銃・新拳銃を公開
 5月18日、陸上幕僚監部は、部隊使用の承認がおりた新小銃および新拳銃を報道陣に公開した。小銃は31年ぶり、拳銃は38年ぶりの更新となる。
 新小銃の名称は「20式5・56mm小銃」。現行の「89式5・56mm小銃」と同じく豊和工業が製造した国産小銃となる。まずは今年度中に3283丁を調達し、来年度から順次、水陸機動部隊、即応機動部隊、各方面隊の普通科部隊、教育部隊に配備する予定だ。89式よりも古い64式小銃(こちらも豊和工業製造)が今でも教育隊等では使用されているため、当分は3世代併用となるようだ。
 20式は頬・肩当てが可変式となったことに加え、銃身も伸縮できるようになり操作性が向上している。フォアグリップの取り回しも良くなった。サイズもコンパクトになり、全長は783mm〜854mmで、最長でも固定式の89式の916mmよりも短い。また、島嶼防衛という観点から防錆性、耐水性が向上している。
 一方、新拳銃の名称は「9mm拳銃SFP9」。指揮官等が自衛用として使用する。まずは今年度中に323丁を調達し来年度から配備する。こちらはドイツのヘッケラー&コッホ社が製造するものだ。グリップの形状が3種類用意されており、掌の大きさに合わせたものを選ぶことができる。装弾数は現行の9発から15発に増えた。

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