防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1057号 (2021年8月15日発行)
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様々な職種を肌で感じる

令和3年度第1回募集広報の日
各種体験や展示により、 自衛隊の魅力をPR
<第10特科連隊>
 第10特科連隊(連隊長・矢野秀樹1陸佐=豊川)は、6月27日、豊川駐屯地において、募集対象者(高校生、大学生等)、その保護者及び学校職員を対象に、令和3年度第1回募集広報の日を実施した。
 本行事では、82式指揮通信車への体験試乗、職種体験、制服の体験試着、三河史料館の見学、訓練展示及び装備品展示を行うとともに、自衛隊愛知地方協力本部が同日豊川駐屯地で実施した、航空機(ヘリコプター)体験搭乗へ参加した。中でも職種体験では、通信(有線による電話体験)、衛生(日常で活用できる救急法体験)、会計(1億円(模擬)の重量体験及び小切手作成体験)、警務(指紋採取作業体験)の各体験をそれぞれ実施し、募集対象者等に対して、自衛隊には多様な職種があることをPRするとともに、航空機体験搭乗及び車両体験試乗では、日常生活では乗ることのないUH-1の搭乗及び82式指揮通信車への試乗を通じて、更に自衛隊の魅力を発信した。
 また、本行事実施間、適宜引率隊員による質疑応答を実施し、募集対象者等の自衛隊に対する理解をより一層深めることができた。
 行事を終えた参加者からは、「貴重な体験ができた」、「自衛隊にもいろいろな仕事があることを知ることができて参考になった」との声が聞かれた。

地域と共に40周年
笑顔のプレゼント
<えびの駐屯地>
 7月19日・20日の両日、えびの駐屯地曹友会(会長・舟場良康陸曹長)は「かぶと虫祭り」を企画し、余暇を利用して収集した「かぶと虫・クワガタ虫」を駐屯地周辺の施設(保育園及び小学校)へプレゼントした。「かぶと虫祭り」は、自然豊かなえびの駐屯地の特性を活かした曹友会の代表的な事業である。
 「かぶと虫実施規定」に従って毎年200体程を収集し、駐屯地夏祭りに合わせ子供達や周囲の学校等へ手渡しすることでえびの駐屯地に対する親近感の醸成につなげている。かぶと虫等を受け取った、園児たちは、笑顔ではしゃぎ回り、プレゼントを渡して帰る曹友会長の後ろ姿にいつまでも笑顔で手を振っていた。
 えびの駐屯地曹友会事務局の芥川隆之1陸曹(西方特科連隊第3大隊)は「えびの駐屯地は今年創立40周年の年です。隊員家族や地域と共に40年、未来へ繋ぐ笑顔の宝物を今後も継承していきたい」と話してくれた。

陸海空自衛隊フェスin対馬
<対馬駐屯地>
 対馬駐屯地(司令・山口勝1陸佐)は、7月18日、対馬市内にある大型スーパー駐車場において、長崎地方協力本部及び対馬島内に所在する海上自衛隊、航空自衛隊と協力・連携し、4部隊・機関合同の「陸海空自衛隊フェスin対馬」を実施した。
 本イベントは、対馬駐屯地広報が長崎地方協力本部と連携して、自衛隊に対する理解と親近感の醸成及び入隊希望者の確保に資することを目的として対馬在住の中高生を主な対象として実施した。
 全国的に新型コロナウイルスの感染が増加傾向にある中で感染対策を万全にするため制限を受けた形での実施であったが、自衛隊の任務・必要性、日頃の活動について多くの人に知ってもらうことができた。
 また、隊員家族も数多く来場し「お父さん・お母さん」「息子さん・娘さん」の仕事について理解してもらう機会にもなった。
 実施の内容は、各陸海空自衛隊ブース・装備品展示・体験コーナーと大きく3つを設け、自衛隊全般の説明を長崎地本が担当、細部の活動紹介及び体験等はそれぞれの部隊で担当した。また、各ブースには、個別相談窓口を設け、来訪者からの質問に担当者が答えられるように準備し、募集効果の獲得に努めた。
 来訪者からは「来年もこのイベントを開催してもらいたい、また行きたい」「日頃触れることが出来ない貴重な体験ができ、自衛隊の事を沢山知ることができました」等、多数の意見を聞くことができた。中には「今日この陸海空フェスに高校生の息子が参加出来なかったので、自宅へ帰ってからイベントの内容や知ることができた自衛隊の話を、説明します」と述べた来訪者もおり、自衛隊に対する親近感を感じることができた。
 これからの【未来を担う若者達】が自衛隊へ興味をもち志願意志を抱いてくれることを期待している。

令和3年度第1次中隊等訓練検閲
留萌一家の熱い攻防
<第26普通科連隊>
 北鎮第2師団の一翼を担う第26普通科連隊(連隊長・高橋誠1陸佐=留萌)は、5月31日から6月4日までの間、然別演習場において「第1次中隊等訓練検閲」を実施した。
 訓練検閲は、各中隊が今まで積み上げてきた教育訓練の成果を評価し、その進歩向上を促すことを目的として行われた。第1中隊が攻撃部隊、第3中隊及び施設作業小隊が防御部隊となり、対抗方式による真剣勝負の検閲だった。
 第3中隊及び施設作業小隊は、5月31日夜から防御準備を開始し地形を利用した堅固な陣地の構築、組織的な火網及び障害を準備して攻撃部隊を待ち受けた。特に施設作業小隊は、機械力(大型及び小型ドーザ)を駆使し、第3中隊を支援した。
 攻撃部隊の第1中隊は、砲迫による掩護射撃のもと装甲車両も活用して攻撃を開始した。防御部隊の激しい射撃により、攻撃が一時頓挫するも、ついには敵陣地に突入しその一部を奪取した。
 北鎮第2師団の一翼を担う留萌一家の熱い魂を継承する各中隊・小隊は、新型コロナウイルス感染防止に留意しつつ、日頃の訓練成果を十分に発揮し、あらゆる状況を克服・活用してそれぞれ与えられた任務を完遂した。

部隊相談員養成集合訓練
LMO職員1名含む41名に教育
<第9師団>
 第9師団(師団長・亀山慎二陸将=青森)は、7月6日から9日までの間、メンタルヘルス及び相談を受ける際に必要な基礎知識及び技能を付与し、中隊等の気付き役となり得る隊員を育成することを目的として「令和3年度第2回部隊相談員養成集合訓練」を八戸駐屯地において実施した。
 本訓練には、師団隷下部隊から教官及び助教9名と被教育者41名が参加した。
 今回、独立行政法人駐留軍等労働者労務管理機構(LMO=エルモ)三沢支部から福利厚生の一環として駐留軍等従業員の相談業務を行う鈴木係長が、専門的な知識を得るために被教育者として参加した。これは、LMO三沢支部から指揮系統を通じて訓練への参加依頼があり実現したものである。
 訓練では、心理幹部及び心理陸曹によりハラスメント対処、傾聴技法、悩みへの対応要領及び任務解除ミーティング等の教育を実施した。また、グループ毎に聴き手、話し手を設定してコミュニケーションスキルを向上させる実習等により、各種対処能力の向上を図った。
 本訓練に参加したLMO職員の鈴木係長は「本訓練で皆さんから頂いた適切かつ丁寧なアドバイスの全てが印象深く、じ後の業務に活かすべく努めて参ります」と語った。

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