防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1051号 (2021年5月15日発行)
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新規採用職員に初任研修
不安解消・モチベーション向上を図る
<補給統制本部>
 補給統制本部(本部長・大塚裕治陸将=十条)は、4月19日、新規採用職員を対象とした、補給統制本部初任研修を実施した。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年、市ヶ谷で実施される合同入省式や合同初任研修への他駐屯地からの参加がなくなり、懇親会の自粛も継続するなど、大きな環境の変化により不安を感じやすい新規採用職員にとって、一番悩みを相談しやすい採用同期が一堂に会する機会が十分に与えられていないのが現状である。このため、補給統制本部としては、防衛省合同初任研修(ビデオ講義)に連接して、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を万全に実施したうえで、独自の初任研修を行い、研修を通じ「同期の絆」を醸成し、新規採用職員の不安の解消及びモチベーションの向上を図ることとした。
 研修内容は、同期との懇談、先輩隊員との懇談を中心に、あわせて各種共済制度の説明、広報資料館・十条駐屯地史跡研修であり、14名の参加者は、当初、緊張した面持ちであったが、同期との懇談で、雰囲気がやわらぎ、それぞれの仕事や職場での出来事、初めての一人暮らしにおける悩みなどについて情報交換をした。
 そして、各部を代表して参加した採用2年目の先輩職員7名との懇談では、新規採用職員及び先輩職員をそれぞれ3グループに分け、ローテーションさせる方式で全てのグループ間で懇談を行った。懇談は、終始明るい雰囲気で進み、これから参加を予定する小平学校での教育、各部の業務の違い、仕事の進め方、退庁時間、服装など幅広い質問がされ、先輩職員の回答により不安や疑問が解消できた様子であった。
 半日という短い時間であったが、新規採用職員にとって、採用同期や先輩職員と交流できる貴重な機会となり、大変充実し楽しい研修となった。新型コロナウイルスまん延防止等重点措置を考慮し、今回、参集を見送ったが、吉井分屯地勤務の1名を含めた令和3年度補給統制本部採用の同期15名が、切磋琢磨しながら、防衛省の事務官、技官として成長し、活躍していくことを期待したい。

中部方面総監初度視察
<信太山駐屯地>
 信太山駐屯地(司令・東直史1陸佐)は、3月24日、中部方面総監(野澤真陸将)の初度視察を受察した。
 総監は、儀じよう(儀じよう隊長・松野旭3陸尉=第37普通科連隊第5中隊)、幹部挨拶、状況報告を受けた後、駐屯地及び信太山演習場を視察し、生活隊舎の視察においては「困ったことはないかな」と親しげに隊員に声をかけながら、隊員の勤務や生活環境等を確認して回った。また全隊員に対する訓示においては、状況報告の内容を踏まえつつ要望事項である「改善・進歩」の考え方について丁寧に説明するとともに「特に若い隊員は期待している。頑張れ」と激励した。
 視察の最後に実施された中隊長等主要幹部との懇談においては、参加者一人一人の発言に耳を傾けて部隊の現状を把握するとともに、それぞれに助言・激励を与え、駐屯地を後にした。

基地の防火は抜かりなし!春季火災予防運動
<静浜基地>
 静浜基地(司令・山口英章空将補)は、令和3年春季火災予防運動を3月1日から3月7日の間、実施した。
 火災が発生しやすい時期を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及と浸透を図り、火災の発生を防止するため、様々な訓練と教育を行った。基地に所在する各隊の防火管理者に対し、防火対策における注意点、消防用設備等の操作要領や火災発生時における行動に関する教育を行った。
 隊員の住む隊舎では、実際に消防用設備を作動させた火災対処訓練を行い、速やかな初期消火活動と屋外退避後の行動について訓練した。また、自衛官の家族が居住する官舎でも防火教育を行い、隊員の家族が消火器の取扱いについて練習をした。

令和2年度QCサークル大会
<第4術科学校>
 第4術科学校(学校長・小野打泰子空将補=熊谷)は、3月8日に令和2年度QCサークル大会を実施した。本大会は、4術校全15サークルの中から選抜された8サークルがその活動成果を発表することで、QCサークル活動の評価及び技能向上を図るとともに、隊員の改善意識を高揚させるものである。
 今年度は新型コロナ禍の中、各サークルとも工夫を凝らして活動を推進しその成果を発表した。審査の結果、業務部通信課「H2O(エイチツーオー)」がゴールド賞を獲得、第1教育部「STK(スーパーティーチャー熊谷)」及び整備部「UNG2(ウナギ ツー)」がシルバー賞を獲得した。
 学校長からは「緊急事態宣言下、コロナウイルス対策もあり大変な事態であったが、それぞれに、QC手法を勉強して、前例に囚われず、また固定観念に囚われず、斬新なアイデアで様々な創意工夫を凝らし良くやってくれた」との訓示があった。

団司令がF-35A操縦資格を取得
<第3航空団>
 3月10日、第3航空団(三沢)司令の久保田隆裕空将補は、F-35Aの検定フライトを終え、晴れてF-35Aの操縦資格を取得した。団司令は、これまでに7機種の航空機を操縦し、総飛行時間は約2700時間のベテランパイロットである。
 フライトを終え、操縦席から降りた団司令は、「F-35Aの機種転換を無事終え、この戦闘機が有する極めて優れた能力を確認することができました。これもひとえに302飛行隊をはじめ、整備補給群や基地業務群など多くの隊員の協力の賜物であります。今後は、航空自衛隊の中でF-35Aを運用する魁(さきがけ)の部隊の指揮官として、先頭に立って部隊の更なる精強化に尽力していきたい」と決意を述べた。3空団司令が新たにF-35Aの操縦資格を取得したことにより、今後更なる北の守りが強化されることとなった。

C-2輸送機配備を記念した和菓子を販売
<入間基地>
 この度、入間基地(司令・津曲明一空将補)ではC-2輸送機の配備を記念し、「C-2型」、C-2をデフォルメした「ブルーホエール型」そして、「C-1型」の和菓子を作製しました。4月1日から入間基地の委託売店Yショップにて販売しています。昨年の10月から作成に取り掛かり、地元の和菓子店である「くらづくり本舗」の監修の下、試行錯誤の上完成させた力作です。
 販売開始から多数の注文が殺到し、購入された方の意見では、「見た目がとても可愛らしく、C-2、C-1の特徴をよく捉えている。大きさは手の平サイズ。味は上品な甘さで優しい舌ざわり、後味もよく、地元名産である狭山茶にピッタリ。さらには桜の季節にもマッチし癒される一品」などのコメントが寄せられています。また、基地公式ツイッターにも掲載され多数の「いいね」を頂いています。
 現在、予約にて販売していますが、今後Yショップ店頭での販売も検討しています。入間基地に立ち寄られる際は、是非、お買い求め下さい。(各商品税込み500円、Yショップ(内線8-43-5566))

浜松広報館リニューアル
ブルーインパルスコーナーを新設 VR体験も

 航空自衛隊浜松広報館は令和3年3月末、令和2年度に計画したリニューアルに関する作業を完了しました。展示資料館では、XF-2の戦闘機迷彩塗装、キッズスペースの新設、新政府専用機B-777及び新型輸送機C-2などのスケールモデルの追加を行いました。また、全天周シアターに「強い翼」が新着しました。展示格納庫では、ブルーインパルスコーナーの新設及び航空機の再配置を行い、新たにT-4ブルーインパルス、F-4EJ改(440号機、通称「シシマル」)を展示しました。これにより、ブルーインパルスは、歴代の使用航空機が全て揃いました。
 今年度のリニューアルの目玉の一つは、展示格納庫内の歴代ブルーインパルス機の横に、ブルーインパルスコーナーを新設したことです。これまでブルーインパルスの紹介は、展示資料館でのパネル展示などでしたが、新設したブルーインパルスコーナーでは、パネル展示に加え、ディスプレイ(映像)によるブルーインパルスの歴史、演目及び3代と続くブルーインパルス機の説明など、よりブルーインパルスを知ることができるようになっています。また、このコーナーの中にVRコーナーがあり、VRゴーグルを着用することで、パイロット目線での飛行を疑似体験することができます。
 リニューアルした航空自衛隊浜松広報館に、是非お越しください。


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