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自衛隊ニュース   1040号 (2020年12月1日発行)
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湯浅陸幕長が大久保駐屯地視察
各種橋梁の架設訓練を視察
 10月17日、大久保駐屯地(司令・坂元秀明陸将補)は、陸上幕僚長(湯浅悟郎陸将)の部隊視察を受けた。
 野澤真・中部方面総監の立会の下、第7施設群の隊員で編成された儀じょう隊(隊長・第380施設中隊長‥弘田1陸尉)及び中部方面音楽隊(隊長・柴田3陸佐)の儀じょうから始まり、記念撮影、状況報告を実施した。
 その後、湯浅陸幕長は、駐屯地内の渡河訓練場において、第102施設器材隊架橋中隊(中隊長・真島1陸尉)によるパネル橋MGB及び92式浮橋並びに第3施設大隊本部管理中隊(中隊長・疋田1陸尉)による07式機動支援橋の架設、92式地雷原処理車及び特大型ダンプによる各橋梁の連続通過をそれぞれ確認した。

原田東北方面総監が東北方面通信群を視察
 東北方面通信群(群長・弥頭陽子1陸佐=仙台)は11月10日、方面総監(原田智総陸将)の初度視察を受察した。
 弥頭群長に出迎えられた総監は、記念写真撮影後、幹部挨拶、状況報告、施設巡視及び、隊員懇談を実施した。状況報告受けでは、通信群の現況、通信群が検討している電磁波作戦部隊の新編等に係る人材確保・育成要領及び基地通信業務の効率化に係る基地通信の在り方、隊務運営上の課題等について説明を受けた。
 引き続き施設巡視に移行し、第303基地システム通信中隊電算機棟、電話交換所、本部中隊固定受信局、野外部隊器材庫の他、通信群教育隊で教育中である陸士特技課程(部隊無線電信)の教育場面を視察した。
 その後、幹部及び准曹グループとの懇談を行い、終始和やかな雰囲気の中、隊員の抱える不安や問題点・要望等について隊員一人ひとりに確認し、現状を把握して本初度視察は終了した。

令和2年度10月新隊員25名入隊
<第113教育大隊>
 西部方面混成団第113教育大隊は、10月10日から12月16日までの間、第16期一般陸曹候補生課程(前期)男子25名に対して新隊員教育を行っている。
 着隊した初々しい新隊員達は、区隊長・班長の指導の下、敬礼や行進などの基本教練の指導を受け、10月10日、緊張した様子で入隊式に臨んだ。
 入隊式は、新型コロナウイルス感染症予防対策を万全に講じた中で挙行した。新隊員達は、力強く宣誓を実施し陸上自衛官としての第一歩を踏み出した。
 西部方面混成団長・古庄信二1陸佐は、「はじめは慣れないことも多いかとは思いますが、区隊長、班長及び班付が懇切丁寧に教えてくれます。同期と協力し切磋琢磨して、何事にも前向きに挑戦し、一つずつステップアップして自衛官としての基礎を身に着けてもらいたい」と式辞を述べた。
 入隊した一般陸曹候補生齋藤拓朗(さいとうたくろう)陸士長は「私は、航空自衛官の経験がありますが、同期と助け合い、スポンジのように、素直に沢山の事を吸収し、同期全員で厳しい訓練を乗り越えていきたいです」と述べた。
 西部方面混成団一同、この基本教育が新隊員にとって、自衛官人生で一回しかない唯一の教育であり、やり直しのきかない実戦であるという認識の下、真に部隊で役に立つ陸士を教育していく。12月中旬には、約3カ月間の教育により陸上自衛官としての基礎を習得し、その後、全国それぞれの部隊に配属され、各部隊において更に約3カ月の特技教育を受け初任地部隊の新たな戦力となる。
 西部方面混成団は、新隊員が元気で日々成長する事を祈念しつつ、入隊式に出席できなかったご両親が、ご子息の活躍を確認できるように、教育期間の活動内容や新隊員の成長していく姿をSNS等で配信していく。

追悼式に臨む儀じょう隊長としての思い
<下志津駐屯地>
 11月14日、陸上自衛隊下志津駐屯地(千葉県千葉市)において『令和二年度自衛隊殉職隊員千葉県追悼式』が厳かに執り行われた。式には殉職隊員の御遺族をはじめ、森田健作千葉県知事や市町村長などが参列した。
 追悼式で特別儀じょう隊の指揮を執った高射教導隊の大宅3陸尉(30才)は「儀じょう隊長だからという緊張や不安より、共に参加した儀じょう隊員らとの信頼関係の構築により、自信をもって任務に臨む事ができた」と話した。また「儀じょう隊という貴重な経験が、私や隊員に使命感や責任感を与えてくれた。志半ばで殉職された英霊へ哀悼の誠を捧げるとともに、彼らの思いを継承しなければならないと考えている。部下の命を預かる幹部自衛官としての重責を改めて認識できた」と思いを語った。

鳥インフルエンザに係る災害派遣
24時間不休の態勢で完遂
<14旅団>
 第14旅団(旅団長・遠藤充陸将補)は、11月6日昼、香川県知事からの要請を受け、香川県三豊市における鳥インフルエンザに係る災害派遣活動を開始した。
 これに伴い、第15即応機動連隊(連隊長・品川淳二1陸佐=善通寺)を基幹とする派遣部隊は、鳥の殺処分等の活動にあたった。
 その後、三豊市から約50km離れた東かがわ市においても鳥インフルエンザが発生し、11月8日夕、香川県知事からの要請を受け、三豊市と同時並行して東かがわ市においても災害派遣活動を開始した。派遣部隊は、平成30年1月の同種派遣活動での成果を活かし万全の防疫処置を行いつつ、24時間不休の態勢で二正面作戦の任務を速やかに完遂し、香川県知事からの撤収要請に基づき9日、駐屯地に帰隊した。

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