北澤防衛相との会談のため防衛省を訪れたインドネシアのプルノモ国防相が1月14日、両国友好の象徴としてスディルマン初代国軍司令官の銅像を寄贈した。スディルマン司令官は、オランダとの独立戦争の指導者で、日本の教育訓練を受けて最年少で将軍になったインドネシアの国民的英雄。銅像は防衛省内にあるヘリ展示場に置かれ、北澤防衛相のほか安住副大臣、松本・広田両政務官らが見守るなか、盛大に銅像除幕式が行われた。 写真=(左)日本側は政務三役が除幕 (中)銅像を前に北澤防衛相とプルノモ国防相が握手 (右)関係者が一同に
北澤俊美防衛相は1月13日、ゲーツ米国防長官と防衛省で会談した。約1時間行われた会談では、日米同盟の深化について協議を加速させることや朝鮮半島の安定に日韓及び日米韓の防衛協力強化が極めて重要であるとの認識で一致。会談後の共同記者会見で北澤大臣は、「ゲーツ国防長官との意見交換を踏まえ、今後とも日米同盟を更に強化し、様々な課題に取り組んでいきたい」と述べた。 写真=(左)日米防衛相会談 (中)記者会見後に握手する両氏 (右)会談に先立ち、ゲーツ氏がメモリアルゾーンで献花
1月8、9の両日、東京・辰巳国際水泳競技場で開催された第6回東京新春短水路水泳競技大会に自衛隊体育学校水泳班が新年第1回目のレースとして参加し、200m自由形リレーにおいて山元啓照2海曹、原田蘭丸2海曹、高桑健3海尉、川内勇輝2海曹の体育学校チームが短水路日本新記録を達成した。 スーパー水着が禁止されて以降、なかなか新しい記録が生まれていない水泳界の中で、平成23年最初のレースを体育学校チームは、高桑、原田等アジア大会金メダリストを中心に、山元、川内を加えた、日本国内でも他に例を見ない強力なラインナップで日本新記録樹立に挑んだ。第1泳者山元は22秒44、第2泳者原田が21秒74、高桑が21秒77、川内も22秒03、トータル1分27秒98で、大学時代の川内がいた福岡大学チームが平成20年に達成した1分28秒65の日本記録を塗り替えた。今年はロンドンオリンピックに向けていよいよ追込んで行く年となり、今年トップに躍り出たものがオリンピックにたどり着くことができる重要な年であり、その年の始めに日本新記録を作った自衛隊体育学校水泳チームは、これ以上ない幸先の良いスタートを切ったといえる。
写真=(左)CH47−J輸送ヘリからファストロープ降下する空挺隊員 (中)UH−1H多用途ヘリからのドアガン射撃 (右)中央が双眼鏡を手に視察する北澤大臣
第1空挺団の平成23年降下訓練始めが1月9日、快晴に恵まれた習志野演習場で実施された。隊員約400名、支援戦闘機19機、支援車両38両が参加し、落下傘降下やヘリコプターと地上部隊による対機甲戦闘などを披露した。訓練終了後、北澤防衛大臣は訓示で昨年12月に策定された防衛大綱について、「その中で打ち出された動的防衛力という考え方のもと、今後自衛隊では、より高い機動力や迅速な展開・対応能力が求められる」と言及するとともに、空挺団の役割が一層重要になるとして、隊員に「新しい時代の防衛力を形作る力となってくれることを期待する」と激励の言葉をかけた。 写真=(左、中)空挺部隊がC−1輸送機から続々と降下 (右)迫力の戦闘様相を展示
前航空総隊司令官の岩ア茂空将が24日、第31代空幕長に着任した。着任式はA棟講堂で行われ、岩ア空幕長が「航空自衛隊の更なる精強性、更なる健全性を求め、航空自衛隊員であることの自覚と誇りを持って、任務にまい進する」よう隊員に要望した。 写真=(左)着任式に先立ち儀仗隊を巡閲 (中、右)空自隊員を前に着任の辞を述べる岩ア空幕長
外薗健一朗空幕長の離任行事が24日、防衛省で行われた。外薗空幕長は離任の辞で「これからも国民に信頼され、より精強にして健全な、そして明朗闊達な航空自衛隊を目指して、自信と誇りを持って職務に精励する」よう空自隊員を激励した。 写真=(左)A棟講堂で行われた離任式 (中)儀仗広場での栄誉礼 (右)政務三役をはじめ盛大な見送りを受けた
日米安全保障条約改定50周年を記念して、火箱芳文陸幕長とジョージ・W・ケーシー米陸軍参謀総長による記念植樹が12月21日、防衛省市ヶ谷記念館前で実施された。両者はソメイヨシノの木に鍬入れを行い、安保改定50周年の節目を祝った。火箱陸幕長は「ケーシー大将と植えた木がこれからの日米関係を益々成長・発展させてくれるものと信じている。この木のように、1年2年3年そして100年経っても立派に成長することを誓う」と挨拶で述べた。 写真=(左)固く握手を交わす火箱陸幕長とケーシー大将 (中、右)行事参加者を前にスピーチ
市ヶ谷駐屯地・基地の餅つき大会が12月21日、防衛省・自衛隊の高級幹部、協力団体の長、来賓ら関係者多数を迎えて開催された。駐屯地内の各所で初杵の音が響き渡る中、参加者はつきたての餅をほお張りながら、来る年の飛躍を誓っていた。 写真=(左)鏡割り (中)市ヶ谷駐屯地・基地司令が挨拶
海自東京音楽隊(隊長・河邊一彦2海佐)が主催する「ホリデーコンサート」が12月17日、すみだトリフォニーホール(東京・墨田区)で開催された。この演奏会は日米安全保障条約改定50周年を記念して、米海軍第7艦隊音楽隊を招いて開かれたスペシャルイベント。バレエ音楽「くるみ割り人形」や「クリスマス・フェスティバル」などが演奏され、来場者を魅了した。 写真=(中)サンタも登場!米海軍第7艦隊音楽隊がコンサートを盛り上げる (右)息の合った演奏を披露する東京音楽隊