防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1064号 (2021年12月1日発行)
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第21回指揮幕僚課程学生
多国間セミナー
<航空自衛隊幹部学校>
 11月5日〜9日(6日土曜日を除く)、空将・柿原国治幹部学校長が主催者となり、第21回指揮幕僚課程学生多国間セミナーが開催された。
 このセミナーの狙いは、指揮幕僚課程学生の国際感覚を醸成し、視野の拡大を図るとともに、参加国間の相互理解の深化及び信頼醸成を図ることであり、COVID-19の影響により、オンラインでのセミナーとなったものの、国外19か国からの空軍大学学生等との安全保障等に関する意見交換は活気あるものとなった。
 航空自衛隊の指揮幕僚課程に入校中の学生49名は、本セミナーの計画から準備までを自分たちの手で行い、現在日本が直面している安全保障に関するテーマを8つ選び、数カ月にわたる周到な準備を重ねて本番を迎えた。各国の学生との意見交換はもちろん英語。米、豪、英、インドネシア、フィリピンのほか、本セミナーへの初参加国としてバングラディッシュ エストニア、モルディブ、ウクライナの4か国が加わった。各国の置かれた状況は千差万別であり、様々な安全保障上の課題に向き合い、多国間協力を如何に推進するかは各国にとっても大きな課題となっている。学生にとっては世界と向き合い、世界を知る貴重な経験となった。
 今回のセミナーの学生代表を務めた学生の金川あゆみ3空佐は、「実際に議論してみると、各国が考える優先すべき課題が私たちが想像していたものとは異なっていることもあり、実際の各国の軍人の生の声を聴くことが如何に大切かを知った。大変勉強になった。将来は地球規模の課題に直面していかなければならない私たちにとって、同世代の各国軍人と出会えたことは大きな宝となった」と、本セミナーを振り返った。
 主催者として学生を温かく見守った柿原学校長は、白熱した議論を振り返り、「これを機に、国際情勢に更に目を向け、将来の安全保障を担うためにふさわしい専門的な知識と戦略的な視座を身に付けていってもらいたい」と、期待を込めて締めくくった。

QCサークル活動優良企業・事業所表彰
民間企業以外では初受賞
<第2航空団>
 10月22日、第2航空団(司令・徳重広為智空将補=千歳)は、日本科学技術連盟・QCサークル本部より「QCサークル活動優良企業・事業所表彰」を受賞し、11月4日にQCサークル北海道支部犬塚世話人より団司令に「記念の盾」が贈賞された。
 この賞は「経営者と管理者がこの活動を人材育成と職場の活性化の重要な活動として位置づけ,QCサークルリーダーやメンバーに,自分たちの能力の発揮と向上の場を与え,生きがいのある明るい楽しい職場をつくる希望と動機,目標を与えている企業・事業所」に与えられるもので、第2航空団は38年間の長年にわたり航空自衛隊の活動を牽引し人材育成の土台作りに貢献した活動を評価された。この賞は民間企業以外では初の受賞になる。

新田原基地見学散策ウォークラリー
警備犬「クロタ」が見送り
 11月7日、「地域とともに」をスローガンに地域住民との交流を重視している第5航空団(司令・尾山正樹空将補=新田原)は、新富町商工会が主催する「散策ウォークラリー」を支援した。
 前日の肌寒い秋雨から打って変わって心地よい日差しがそそぐ秋晴れの絶好のウォーキング日和の中、新富町民をはじめ県内各地からの多くの県民や同町を拠点とする女子サッカーチーム「ヴィアマテラス宮崎」など約160名がウォークラリーのスタート地点である基地を訪れ、散策を楽しんだ。
 参加者は航空参考館で基地の歴史を学んだあと、エプロン地区でF-15戦闘機、救難機や消防車のコクピット体験、基地防空用SAMを見学しながら約3・5kmを歩いた。新富町に長年住んでいるという女性は「航空祭よりも、隊員とのふれあいがあり、はじめて救難機のコクピットにも座れ、いい体験ができた」と満足した様子だった。
 基地出口では、ジャーマンシェパードの警備犬「クロタ」が愛くるしい姿で見送り、参加者は「クロタ」に力をもらって笑顔で次の目的地に向かっていった。

航空機火災対処訓練
不測事態に備える!
<第3航空団>

 9月14日、初秋の青空に恵まれた早朝、消防実火訓練場において第3航空団(司令・久保田隆裕=三沢)施設隊消防小隊は、航空機事故及び燃料流出等の不測事態に対処するため航空機火災対処訓練を実施した。
 激しく荒々しく燃え上がり変化する炎に対し、クルーごと限られた人員編成の中、訓練想定に対し、的確に対応した消火活動が行われました。隊員達は、日々の訓練の成果を発揮すべく気合が入っていることが犇々(ひしひし)と伝わってきた。消防小隊は、いつ起こるかわからない不測事態に対し、失敗は許されない事を肝に銘じ、安全・確実・迅速を合言葉に常に備えている。
 本訓練のほかに建造物火災対処及や火災予防活動なども行っている。現在、定期防火・防災検査期間のため、基地内の各職場に出向き、防火・防災に関する点検を行い、不備があれば是正指導を行っている。
 各職場において「自分達の場所は自分達で守るという意識を持ってほしい」という思いもあるので、ご理解とご協力をお願いします。最後に、本訓練に興味をお持ちで見学の希望の方はwelcomeです。詳細は、消防小隊までお問合せ下さい。


令和3年度
防衛基盤整備協会賞
特に優れた3件が受賞

 公益財団法人防衛基盤整備協会(理事長:鎌田昭良)は、「令和3年度防衛基盤整備協会賞」に下記の3件を決定し、11月25日に表彰状及び副賞(賞金)を贈呈した。
 同賞は、昭和54年度から同協会の前身である防衛装備協会(設立:昭和52年11月25日)で実施され、本年度で43回目であり贈呈数の累計は225件になる。
 なお、本年度の同賞の贈呈式は新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点に鑑み中止となり、表彰状等は同日に受賞企業へ送付された。
 平成4年度の同賞の応募要領の公表は新年1月からを予定としているので同協会のホームページを注目して欲しいとのことであった。

1 株式会社石川製作所東京研究所 15式機雷の開発
2 株式会社日立製作所掃海艦ソーナーシステムOQQ-10の開発
3 株式会社IHINBC装備品(除染車)直前混合技術の開発


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