防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1039号 (2020年11月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部
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職場体験及び防災教室
<福島>
 福島地方協力本部白河地域事務所(所長・鈴木1陸尉)は9月8日、福島県玉川村立玉川中学校において職場体験及び防災教室を実施した。
 自衛隊での活動及び装備品を紹介し、災害時等に役に立つ生徒たちが自ら出来る行動をテーマとして、自衛隊の天幕の設営、ロープ術、救急救護、基本教練及び装備品展示を第2学年53名に、それぞれの項目すべてを実習させた。生徒たちは見るのも触るのも初めてであり、興味津々で各項目を積極的に協力して行動していた。特にロープ術においては、日常的に使える結び方及び災害時等に使える結び方を学び、実際に自分たちで救助する際のロープを作成し、使用する体験をした。また、担架の作成においては身の回りにある棒や毛布、服等により簡易的に作成できることに驚きと理解を示していた。
 白河地域事務所は、今後も主催者のニーズに応えながら、理解促進と防災意識の向上を図りながら自衛隊をPRしていく。
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副本部長らが激励
市内商業施設内の説明会
<佐賀>
 佐賀地方協力本部(本部長・安藤和幸1陸佐)は、9月4日、佐賀募集案内所(所長・北園2陸尉)が佐賀市内の商業施設内において実施している「自衛隊制度説明会」を激励した。
 この説明会は、令和元年度から佐賀市内にある2つの商業施設内の一角において、募集ブースを開設し、訪れた方に対して広報官が自衛隊の制度説明等を行っているものである。
 当日は、内和田副本部長以下本部要員3名が、説明の状況について実視し、広報官から募集ブースの充実に関する意見や要望等を確認するとともに、募集対象者獲得へのエールを送った。
 募集ブースには、自衛隊に関心のある学生から年頃のお子さんを持つ親御さん、おじいちゃんやおばあちゃんまで、通常1日に約10〜20人程度が訪れる。一見少ないように思えるが、この時の説明や世間話が、着実に募集対象者の情報や実際の入隊者の獲得に結び付いている。
 佐賀募集案内所は、「この説明会は、商業施設からのご理解とご協力をいただいており、随時実施している。今後も説明会を継続し、一人でも多くの方に自衛隊に関心を持っていただき、隊員の獲得につなげたい」としている。
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練習艦「しまゆき」体験航海
<広島>
 広島地方協力本部(本部長・鷹尾潤1海佐)は9月26日〜27日の2日間、広島市南区宇品外貿埠頭において、練習艦「しまゆき」の支援を受けて艦隊体験航海を行った。
 本体験航海は『新しい生活様式』が求められる中、一般への公開は行わず、募集対象者及びその家族等約60名に限定して行った。
 参加者には事前に検温の記録をつけてもらうとともに受付において体温の測定を行い、感染症対策を万全に行った。
 3密を避けつつ限られた条件の中で少しでも自衛隊に接してもらえるように少人数のグループに分かれて乗船し、艦首や飛行甲板等に分散して航海を行った。
 艦上では手旗信号、ラッパの展示や制服、各種装備の展示等が行われた。中でもアスロックランチャーや76mm速射砲の装法展示が始まると、間近に見るその迫力に驚きの声が上がっていた。
 2日間にわたり3度行われた体験航海は、いずれも程よい風と穏やかな波に恵まれた。各展示担当自衛官のきびきびした動作、説明に耳を傾けるうちにあっという間に約1時間の航海は終わり、タラップを降りた招待者は「しまゆき」をバックに記念写真を撮影し家路についた。
 新型コロナ感染症流行の折、限定された招待者のみで行われた体験航海であったが、少人数であるがゆえに参加者にとっては印象深い体験航海になったものと思われる。
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佐官予備自衛官 2日間招集訓練
<宮城>
 宮城地方協力本部(本部長・古屋浩司1陸佐)は、10月3日・4日の両日、多賀城駐屯地において、第38普通科連隊(連隊長・齋藤篤史1陸佐)が担任・実施した佐官予備自2日間招集訓練を支援した。
 佐官予備自の訓練は、7月の仙台に続いて2回目であり、17名が参加した。県内では新型コロナ感染症陽性者が増加傾向にあり、訓練は、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保等、感染症拡大防止措置を講じて行われ、初日は、連隊長による防衛講話と体力検定が実施され、防衛講話において、最新の陸自全般状況とともに即応予備自の現状や諸課題について説明を受けた参加者は、一様に真剣な表情で聞き入り理解を深めていた。
 2日目は、駐屯地において拳銃射撃予習を行った後、利府射撃場に移動して検定が実施され、2日間の訓練を終了した。
 宮城地本では、11月の船岡での佐官予備自訓練に向け「隊員、部隊と連携を図り、訓練出頭率の確保を目指す」としている。
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〜未来に希望を持って〜
中学校で防災講話
<青森>
 青森地方協力本部五所川原地域事務所(所長・白取幸浩1陸尉)は、9月29日、五所川原市立金木中学校において防災講話を実施した。
 始めに、第9衛生隊の隊員が新型コロナウイルスに係る災害派遣の取り組みを紹介した。次に、東日本大震災の災害派遣において、任務を最優先に行動した自衛官達の記録映像鑑賞を行った。2つの未曾有の災害に対する自衛隊の活動に生徒達は真剣な様子で聞き入っていた。続いて、白取所長が南極地域観測協力に係る活動を紹介した後、南極の氷を校長先生に贈呈すると、休憩時間には生徒達が興味深げに氷に触れていた。
 休憩後、第9音楽隊による演奏会を実施した。新型コロナウイルスの影響で少人数のアンサンブル演奏となったが、全4曲を披露し、講話に華を添えた。また、演奏の最後には、「名探偵コナンメインテーマ」を同校吹奏楽部4名とコラボ演奏し、会場は大きな拍手に包まれた。
 最後に「辛という字に棒を足すと幸になります。辛い事も希望という棒を持つことで幸せになるのです。未来に希望を持ってください」とエールを送り、講話を締めくくった。
 青森地方協力本部は、今後も防災講話等で学校教育を支援し、各学校との密接な関係の構築と維持に努めていく。
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第5音楽隊が中学生に演奏指導
<帯広>
 帯広地方協力本部(本部長・濱本博文1陸佐)は、10月12日、帯広市立帯広第二中学校吹奏楽部の部員を対象に、第5旅団の協力を得て第5音楽隊(隊長・櫛引孝雄2陸尉)による演奏技術指導を行った。
 参加生徒19名は、パートごとに分かれ、隊員から呼吸法や姿勢、演奏方法について懇切丁寧な技術指導を受けた。日頃、経験豊富な演奏者等の指導を受ける機会の少ない生徒達は、短い時間の中で演奏技術を修得しようと真剣な眼差しで練習に励んでいた。
 帯広地本は、これからも第5旅団と連携して地域の学校で行われる演奏技術の向上を支援し、自衛隊に対する理解の促進を図っていく。
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震災復興自動車展で広報ブース開設
<岩手>

 岩手地方協力本部(本部長・武本康博1陸佐)は、10月10日、釜石鵜住居復興スタジアムで開催された、「いわて・かまいしラグビーメモリアルイベント」の「震災復興自動車展」において、陸上自衛隊岩手駐屯地の協力を得て、装備品等を展示するとともに広報ブースを開設し募集広報を実施した。
 当日は台風の影響により、曇り空であったが、イベントに集まった来場者は、装輪装甲車、短SAM、近SAMが会場入りすると、歓声とともに周囲に一斉に集まり、カバーが外され、発射装置等が上下左右に作動していることに驚いた様子であった。
 展示装備品では、来場者に対する、制服試着、装備品の試乗及び記念撮影を企画して、子供たちに制服を着させ、装備品の運転席で記念撮影する家族連れが絶えず盛況であった。
 広報ブースでは、装備品に興味を示し集まった、イベントスタッフ及び観戦に訪れた高校生へ、自衛隊について説明を行い、理解を深めた。
 また、岩手地本公式キャラクター達が展示装備品に乗車した図柄の缶バッジを、来場した記念として配布し老若男女を問わず好評を得た。
 本催しを通じて、自衛隊の認知度、理解度を深め信頼感の醸成を図ることができた。


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