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自衛隊ニュース   1121号 (2024年4月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

取材撮影を支援<鹿児島>
 自衛隊鹿児島地方協力本部(本部長・松浦幸一 1海佐)は2月29日、陸上自衛隊奄美警備隊(隊長・長谷川健1陸佐)で実施された「令和5年度炊事競技会」の取材撮影を支援した。
 本取材撮影は、主にYouTubeチャンネル「技彩」において、グルメドキュメンタリーの動画を発信している鹿児島県出身の動画クリエーターからの依頼を受け実現した。「技彩」は登録者数35万、最高視聴再生数1155万再生であり、大きな広報効果が期待できることから、県内の陸海空自衛隊に打診したところ、奄美警備隊での取材が実現した。
 同動画クリエーターは「近隣諸国の軍事活動が活発化する中で、私共が安心して日常生活を送ることができるのは自衛官の方々が日ごろより訓練し警戒・監視して下さっておられるおかげ。自衛隊の訓練の様子と食事の調理・食事風景について取材を行い自衛官の方々の日常がどういったものなのか、やりがいや魅力をお伝えできれば」と、幼少期の艦艇公開等も思い出し、出身地である鹿児島県に所在する部隊での取材を希望された。
 本炊事競技会は、炊事能力の向上、基礎となる部隊の野外給食の重要性を理解させることを目的として、災害派遣先の炊事所の開設から調理完了までの一連の行動として実施された。
 当日は災害派遣を想定した現品受領、炊き出し支援の場として炊事所開設等から調理完了までの取材を受け、動画クリエーターは炊事長による任務区分に基づく指揮・統制、効率的に動く分隊員の様子を熱心に取材するとともに、完成したチキンカレー、豚汁、ロースハムサラダの計3品を審査員として、試食をしていただいた。
 取材撮影を終了した動画クリエーターは、「今回の場の設定が『災害派遣における避難所での炊き出し支援の場』ということで試食の際、炊事をしたそれぞれの代表者から一言あった中で、『通常の炊事競技会であれば一味凝ったメニューを作るのですが、今回の状況を踏まえると、幼児から高齢者までがおいしくいただける味を出すことを重視しました』との話を聞き、隊員さんたちが任務をしっかり理解されているのが非常に印象に残りました」等の感想を語られた。
 鹿児島地本は、引き続きあらゆる機会を活用して多くの鹿児島県民に自衛隊の活動等を紹介する機会を設けるとともに、防衛省・自衛隊に対する理解促進及び認知度向上に一丸となって努め、適質人材の確保に尽力していく。

指揮官に学ぶ<大阪>
 自衛隊大阪地方協力本部中央地区隊(隊長・岩崎誉3陸佐)は2月29日、栄真学園高等学校(大阪市淀川区)において岩崎隊長による「リーダーシップ講話」を実施した。
 同地区隊13募集案内所広報官、高宮2曹の提案により「リーダーシップ能力を助長させる」という趣旨に同校が賛同して実現。運動部に所属する部長、副部長、将来部長等になる可能性のある生徒42名と教員3名に対し実施した。
 講話に当たり、岩崎隊長から事前に「統率をテーマにする」と伝えたところ、参加者の大半が「統率への不安」を抱いていたようだが、講話で自衛隊の幹部教育・指揮官教育に基づくリーダーシップ発揮のための考え方を学び、実習において「任務分析」を体験してその成果を発表することで、リーダーとして必要な考え方、資質、知識・技能のほか在るべき姿を感じ取り、講話前に抱いていた「統率への不安」が軽減、リーダーとしての「気付き」を得る機会となった。
 参加者からは、「リーダーとして自らを見つめ直す良いきっかけとなった。部員をしっかりと善導していきたい」と力強い所見が聞かれた。
 本講話は、これまでの同校進路指導担当教諭との「募集に主眼をおいた連携」について改めて任務を分析した結果、志願者獲得へのアプローチの変革の一環として実施したが、生徒の自衛隊のイメージアップにつながり職業選択の一つとして自衛隊を意識付けすることができる良好な手法であった。
 このように大阪地本は本部・地区隊一丸となりさまざまな手法を取り入れて自衛隊の魅力を発信し、募集活動を展開していく。

12音演奏会支援<栃木>
 自衛隊栃木地方協力本部真岡募集案内所(所長・麦倉浩一准陸尉)は3月17日、栃木県益子町民会館ホールで開催された栃木県防衛協会芳賀支部(支部長・堀中勝水氏)主催の「陸上自衛隊第12音楽隊演奏会inましこ」を支援するとともに同会場での広報展を実施した。
 本演奏会は、創立10周年を迎えた栃木県防衛協会芳賀支部の創立記念事業として企画され益子町教育委員会の後援を得て開催の運びとなった。栃木地本による自衛隊広報展も併設、車両展示、制服試着体験及び宇都宮駐屯地アーミーショップによる自衛隊グッズ販売等も行われ、各ブースは来場者で賑わった。
 演奏会では、始めに主催者の防衛協会芳賀支部長が「栃木県防衛協会芳賀支部は、自衛隊の側面支援及び県民に対する防衛思想の普及高揚を目的として創立し10周年を迎えました。自衛隊の災害派遣活動等の支援活動等は広く知られていることですが、今回は音楽隊の演奏を通じて自衛隊の多岐に渡る活動を知っていただけると幸いです」とあいさつ。
 続く司会隊員の「春を少し感じる季節となりました。4月からの新生活への不安等を忘れて音楽を楽しむひとときにしてください」というあいさつでスタートした。
 曲目はクラッシックからJ-POPまで幅広い楽曲で構成され、第12音楽隊の大迫力で素晴らしい演奏に観客は魅了されていた。
 観客からは「演奏会をとても楽しみにしていました。細やかな曲目紹介がイメージをさらに深め、演奏の感動がより奥深いものとなりました」などの感想があった。
 真岡募集案内所は「演奏会では音楽を通じて支援団体及び自衛隊の活動を観客の皆様にお伝えすることができた。お客様の心に残った素晴らしい演奏会の思い出が自衛隊活動の理解と自衛官の募集につながることを期待したい」としている。

鱈まつり参加<山形>
 山形地方協力本部鶴岡出張所(所長・谷1空尉)はこのほど、鶴岡銀座通りで開催された「第36回日本海寒鱈まつり」に参加し、自衛隊車両を展示するとともに広報ブースを開設した。
 この催しは、庄内地方を代表する冬の味覚「寒鱈汁」が味わえる、地域に定着したイベント。出店ごとの味を食べ比べできるほか、観光物産ブースなどさまざまなブースが出展し、毎年多くの来場者でにぎわう。
 鶴岡出張所は広報ブースにおいて、第20普通科連隊重迫撃砲中隊(神町駐屯地)の高機動車及び同所の1/2トントラックを展示。当日はあいにくの雨模様だったが、多くの来場者がブースを訪れた。展示車両は、現在、能登半島で災害派遣活動に従事し活躍している車両と同型ということで特に関心を集め、来場者は車両の説明をする隊員の話に真剣に耳を傾けていた。来場した高校生は1/2トントラックが見た目から想像するよりも多くの人を乗せることができる点にとても驚いていた。
 鶴岡出張所は、「今回の広報ブースは自衛隊を広く知っていただくことのできる大変有意義なイベント参加となった。引き続き、このような機会を逃すことなく、自衛隊の認知度向上を図っていきたい」としている。

雪トピアでPR<札幌>
 自衛隊札幌地方協力本部(本部長・栗田昌彦1等陸佐)は2月17、18の両日、くっちゃん町中央公園において広報活動を実施した。
 「雪トピアフェスティバル2024」は、豪雪の街、倶知安町の冬の一大イベントである。
 札幌地本は倶知安地域事務所長の計画により広報ブースを開設。広報官による各種制度説明、パンフレット及び缶バッジの配布、イベントアンケートの収集のほか札幌地本マスコットキャラクター羊のモコの活動を実施した。
 羊のモコとの記念撮影では、小さなお子様を連れたご家族を中心に長蛇の列ができ相変わらずの人気ぶりであった。
 倶知安駐屯地の隊員が作成した巨大すべり台やスノーモービルチューブを羊のモコが体験する様子に多くの来場者が足を止め、自衛隊に対する親近感を付与することができた。
 今後も札幌地本はさまざまな活動の場において積極的に広報活動を行っていく。

トウチとさくら
(トウチ君とさくらちゃんは東京都の鳥「ゆりかもめ」がモチーフの東京地本のマスコットです)
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大学合同説明会<豊島>
 自衛隊東京地方協力本部豊島出張所(所長・井上3陸佐)は2月22日、豊島区に所在する東京国際大学池袋キャンパスで実施された合同企業説明会に参加した。
 説明会へは3年生約200名が参加。合同説明会の場で参加者全員に各社1分間のブリーフィングを実施した後、各ブースに分かれて個別説明会へと移行した。
 自衛隊ブースに訪れた学生に自衛隊のイメージを確認すると「365日24時間ほふく訓練?」「体力ないと厳しい?」といった誤解の声が聞かれたことから、正しい自衛隊の姿を理解していただくことを重視して説明を行った。
 学生の一人は自衛隊ブースを選んだ理由について「今日まで自衛隊に対する興味は全くありませんでしたが、1分間ブリーフィングで『防衛省自衛隊は平和を仕事にします。国民の皆様にありがとうと言っていただける仕事です』との一言を聞き、人の役に立つ仕事に就きたいと思っていたことからまずは話を聞こうと思い参加しました」と語ってくれた。
 豊島出張所は今後も各大学・高校・専門学校の説明会等に積極的に参加するとともに、正しい自衛隊の姿を伝えることに全力を尽くし、さらなる募集・広報に取り組んでいく。

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