統合幕僚学校国際平和協力センターは、1月15日から同年2月7日までの間、「第12期国際平和協力中級課程」を実施した。
同課程は「国際平和協力活動等の職務に従事する幕僚として必要な知識及び技能を修得させる」ことを目的として、年に1度実施している課程で2部構成となっており、1部は防衛省職員を対象として国際平和協力活動等に関する基礎や自衛隊の運用等について、2部は海外の軍人等を留学生として迎え、国連が定める訓練基準に基づいた幕僚教育(UNSOC)を米国国防省教育機関所属の委託教官及びセンター職員により全て英語で実施した。
日豪関係強化に寄与
また、本課程において当センターとして初めて、豪州平和作戦訓練センターの陸軍少佐を教官として受入れた。この取り組みは、当センターと豪州平和作戦訓練センターの間で実施している教官交流によるもので、昨年は当センター職員をオーストラリアへ教官として派遣している。
他国の職員を教官として受け入れるのは当センターでは初めてであったが、オーストラリアが有する豊富なPKO活動等に関する教訓は、課程教育等の質を向上させるもので大きな成果を得た。今後も教官交流を進展させることで両国間の関係強化に寄与していく。
課程期間中、学生は知識及び技能の修得とともに各国の立場や考えを尊重しつつ課業中の積極的な意見交換と課業外での精力的な文化交流により、相互理解をより深め、各国間の連携強化の資とする等、これまでの課程を上回る高い成果を得ることができた。 |