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自衛隊ニュース   1115号 (2024年1月15日発行)
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新年のご挨拶を申し上げます
防衛省高官、先任 年頭メッセージ

防衛大臣 木原稔

高い士気と誇りを持って働ける環境を整備。
厳しい現場で働く隊員こそ自衛隊の、日本国の宝。

 新年明けましておめでとうございます。厳しい安全保障環境の中で、「国を守る」という共通の使命を果たすべく、この年末年始もそれぞれの持ち場で懸命に任務に当たる全ての隊員に対し、防衛大臣として心からの敬意と感謝を表したいと思います。
 今年、防衛省・自衛隊は創設70周年を迎えます。敗戦後の独立回復直後の発足から70年が経つ中で、我が国、そして世界は大きく変わり、現在、世界は歴史の転換点にあるとも言われています。
 こうした中で、防衛省・自衛隊は、いかなる事態にあっても国民の命と暮らしを守り抜くという重い責任を担っています。この責任を果たすため、防衛大臣として、防衛力の抜本的強化を速やかに実現すべく、隊員諸君の先頭に立って取り組んでいきます。
 大臣着任以来、様々な部隊を視察してきていますが、その度に、防衛省・自衛隊は人の組織であり、防衛力の中核は自衛隊員であると強く感じます。だからこそ、隊員諸君が働きやすい環境を作ること、そして、これからの国防を担う優秀な人材を確保することは、私の使命であると思っています。
 処遇の向上やハラスメント防止対策など、全ての隊員が高い士気と誇りを持って働ける環境を整備するため、全力で取り組んでまいります。
 厳しい現場で働く隊員こそが自衛隊の、そして日本国の宝です。私はいかなる時も隊員と共にあります。本年も、防衛省・自衛隊に対する国民の高い期待と信頼に一層応えられるよう、一丸となって取り組んでいきましょう。


防衛副大臣 鬼木誠
 明けましておめでとうございます。隊員諸君、御家族の皆様、読者の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 本日は、防衛省・自衛隊が取り組むべき課題について2点述べさせていただき、御挨拶に代えさせていただければと考えております。
 1つ目は、同志国との連携の強化です。
 我が国の安全保障の確保のためには、同盟国である米国のみならず、志を同じくする国々と1か国でも多く連携を強化することが極めて重要です。昨年は、2国間の防衛協力、そして、日米同盟を基軸とした多国間の防衛協力が大きく前進した1年でした。本年もこの流れをしっかりと続け、自由で開かれたインド太平洋というビジョンに資する取組を進めていきたいと考えています。
 2つ目は、自衛隊や在日米軍に対する理解の増進です。
 自衛隊及び在日米軍が、平素からシームレスかつ効果的に活動するためには、自衛隊施設及び米軍施設周辺の自治体や地域住民の皆様の御理解及び御協力を頂くことは大変重要です。日頃から防衛省・自衛隊の政策や活動、さらには、在日米軍の役割に関する積極的な広報を行い、地元に対する説明責任を果たしながら、地元の皆様の要望や情勢に応じた調整を実施していきたいと思います。
 最後になりますが、隊員諸君を毎日力強く、そして温かく送り出してくださっている御家族の皆様、日頃から隊員を温かく御支援いただいている関係者の皆様に対し、防衛副大臣として心からの感謝を申し上げ、年始の挨拶とさせていただきます。

防衛大臣政務官 三宅伸吾
 明けましておめでとうございます。謹んで新春のお祝いを申し上げます。
 現在、防衛省・自衛隊は、防衛力の抜本的強化を1日も早く実現するべく様々な取組を進めていますが、真に実効的な防衛力を構築するためには、隊員諸君の日々の研鑽が必要不可欠です。
 周辺国等の軍事活動が活発化し、部隊の活動量が増える中であっても、隊員諸君の能力や部隊の練度向上に必要な訓練・演習を十分に実施できるよう、国内外での訓練基盤の確保や柔軟な勤務態勢の構築を通じ、自衛隊の精強性を維持・強化できるよう取り組んでいきます。
 また、同盟国である米国や、豪州、インド、英国といった同志国とも言われる国々との共同訓練は、自衛隊の戦術技量の向上のみならず、関係国との連携の強化にも資するものであり、こうした共同訓練をしっかりと積み重ねていくことが重要です。
 こうした訓練に加え、いかなる事態においても自衛隊が粘り強く活動でき、また、実効的な抑止力となるよう、戦い続ける力、すなわち継戦能力の確保もしっかりと進めていかなければなりません。現有装備品を最大限有効に活用するため、可動数向上や弾薬・燃料の確保のための投資を集中的に行っていきたいと思います。
 国民の皆様から寄せられる期待に万全の態勢でお応えすることができるよう、本年も、木原大臣の下、隊員とともに職務に一層邁進してまいります。
 最後に、本年が皆様にとって素晴らしい年となるよう祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

防衛大臣政務官 松本尚
 隊員の皆様、御家族の皆様、読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。
 本日は、今年の私の防衛大臣政務官としての抱負を述べさせていただき、御挨拶に代えさせていただければ幸いです。
 長年、外傷外科医として我が国の救急医療の発展に努めてきたところですが、こうした経験も踏まえながら、人の組織である防衛省・自衛隊における人的基盤の強化について、積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 特に、自衛隊衛生については、これまでは自衛隊員の壮健性の維持を重視してきましたが、持続性・強靱性の観点からも、有事において危険を顧みずに任務を遂行する隊員の生命・身体を救う組織に変革する必要があります。
 木原大臣からも戦傷医療能力の確立、衛生機能の抜本的強化を進めるよう指示をいただいているところ、各自衛隊で共通する衛生機能の一元化や、防衛医科大学校も含めた自衛隊衛生の総力を結集できる態勢の構築、さらには防衛医科大学校における医官・看護官養成のための組織改革と運営改善などを進めていきたいと考えています。
 また、募集能力の強化、人材の有効活用、生活・勤務環境の改善、ハラスメント防止対策、給与面の処遇の向上といった各種施策を通じ、全ての隊員が高い士気と誇りを持ちながら、個々の能力を発揮できる環境を整備してまいります。
 最後になりますが、皆様の益々の御多幸と御健勝を祈念し新年の挨拶とさせていただきます。

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