米統合参謀本部議長に新たに就任したチャールズ・ブラウン空軍大将が11月10日、東京・市ヶ谷の防衛省に来省した。議長は吉田統幕長に出迎えられ、特別儀仗隊の栄誉礼・儀仗を受けた後、木原防衛大臣を表敬した。
就任後初の訪問先として日本へ
ブラウン統参議長は、米太平洋空軍司令官、米空軍参謀総長などを歴任。9月末で退任したマーク・ミリー元陸軍大将の後を受け米軍5軍(陸軍、海軍、空軍、宇宙軍、海兵隊)の制服組トップに就いた。
会談で木原大臣は、「卓越したリーダーシップで空軍を率い、インド太平洋地域に明るい。統参議長就任を大変心強く思っています」と祝意を示し、「吉田統幕長と強固な信頼関係を築き、日米同盟の抑止力、対処力のさらなる強化に取り組まれることを心から期待します」と述べた。
吉田統幕長との会談では、統幕長が「ウクライナや中東の情勢が緊迫度を増す中、議長になられて初めての訪問先を日本にされたことは、米国の揺るぎないインド太平洋地域に対するコミットメント、強固な日米同盟を証明し、世界に強く印象付けるものと考えています」とあいさつ。
ブラウン統参議長は、「私が今現在(就任後初めて)日本にいる、ということが日米同盟の重要性、アメリカにとってのインド太平洋地域の重要性を示している。より抑止力を強化し、自由で開かれたインド太平洋地域をしっかりと維持していくことがこの地域にとって最も重要であると思っています」と語った。 |