木原防衛大臣は10月10日、空自戦闘機部隊の指揮などを担う防空戦闘の中枢、空自航空総隊司令部(横田)を初度視察した。
初度視察には防衛省から内倉空幕長らが随行した。大臣は横田基地到着後、航空総隊司令部庁舎1階で儀仗隊長・鬼塚慎2空尉(作戦情報隊)以下基地隊員25人で編成された儀仗隊の栄誉礼・儀仗を受けた。航空中央音楽隊の隊員32人が演奏を担った。
鈴木康彦航空総隊司令官、石井浩之横田基地司令から状況報告を受けた後、基地に所在する4部隊等(航空総隊司令部、戦術教導団司令部、作戦情報隊、作戦システム運用隊)の隊員約110人に対し訓示し、この中で、10月4日に米国防省でオースティン米国防長官と日米防衛相会談を行ったことに触れ、横田で日米の隊員が緊密に連携している姿に接し、「日米の絆を改めて確かめることができた」と述べた。
航空機やミサイル技術の進展で空からの脅威が多様化、複雑化、高度化する中にあって、「我が国領空を断固として守り抜く。航空自衛隊の諸君が果たす役割は大変重要になっている」と力を込めた。
また、「24時間365日、切れ目ない警戒監視態勢を構築し、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射への対応や我が国周辺で活発な活動を継続する中国、ロシアの航空機に対するスクランブルなど、常に緊張感をもって職務に当たっている」と語り、「全ての隊員に敬意を表します」と述べた。
働きやすい環境づくり、人材確保、防衛施設への投資やハラスメント防止対策など、処遇等の向上にも触れた。
最後に「私はいかなる時も皆さん、隊員と共にある。今後とも強い使命感を持って航空総隊司令官、鈴木康彦空将をはじめとする各部隊指揮官の指揮統率の下、一致団結し防衛省・自衛隊に対する国民の高い期待と信頼に一層応えられるよう切に望む」と求めた。 |