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自衛隊ニュース   1100号 (2023年6月1日発行)
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陸上自衛隊第7師団創隊68周年
東千歳駐屯地創立69周年 記念行事
 5月21日、北海道千歳市に所在する東千歳駐屯地で陸上自衛隊第7師団(師団長・遠藤充陸将)創隊68周年・東千歳駐屯地(司令・ 本賭陸将補)創立69周年記念行事が開催された。4年ぶりに一般開放も行い、遠く九州から来た人も。地元の人は「東部隊は、昔から私達の身近な部隊。久しぶりに来れて嬉しい」とはしゃいでいた。式典前から整列している約1,450名の隊員たちは、大雨の中でも微動だにしない。装軌車195両、装輪車146両の計341両による観閲行進の大迫力も健在。訓練展示では、第7師団隷下の各部隊が保有する戦車・装甲車等の衝撃力と隊員の気迫あふれる行動により、敵を圧倒する戦闘場面を次々と繰り広げ「国内唯一の機甲師団」だということを改めて感じることができた1日だった。

航空自衛隊准曹士先任交代式
第8代に高着准尉が着任

 5月23日、第8代航空自衛隊准曹士先任に高着弘康准空尉が着任した。本省講堂で行われた交代式には内倉浩昭航空幕僚長を執行者として、空幕各部長等が立会のもと、統幕・陸・海自最先任、在日米軍第5空軍最先任、編合部隊等准曹士先任等が参列した。
 准曹士先任が平成20年に制度化されてから今年が15周年の節目の年。交代式では内倉空幕長が「航空自衛隊の根幹をなす准曹士隊員のひとりひとりが、健全に明朗闊達にそれぞれの役割を果たせるよう服務指導の充実に一緒に取り組んで参りたい」と参列した准曹士隊員等約160名を前にして述べた。

7代甲斐准尉は統幕最先任に

 交代式に先立ち、離任する第7代の甲斐修准空尉に対する表彰式が行われた。令和元年12月に着任した甲斐准尉はその3年5カ月の在任期間の大半がコロナ禍で行動制限等を余儀なくされる中、オンラインツール等を駆使し、各部隊等准曹士先任との意思疎通を図る体制を確立した。またSNSを活用した情報発信を始め、米空軍最先任はじめとするインド太平洋地域の空軍種における下士官との相互理解・信頼醸成の深化に努めた。
 訓示において内倉空幕長は甲斐准尉をして「まさに人の痛みがわかる先任」と評し、6月には統合幕僚監部最先任に着任する甲斐准尉に対し「空幕での経験を活かし難しい状況に置かれても、持ち前の明るさやきめ細やかさで克服し、吉田統幕長と共に力強くけん引していってほしい」と餞の言葉を贈った。

総隊時代にも内倉空将を補佐

 甲斐准尉が指定解除申告および識別章の返納をした後、新たに着任した高着准尉が指定申告を行った。内倉空幕長は、直接高着准尉に識別章を取り付け、その左胸を「頼むぞ」とばかりに数回強く叩いて、新航空自
衛隊准曹士先任を鼓舞した。
 高着准尉は前職が航空総隊准曹士先任で、内倉空幕長は同隊司令官在任時に「様々な局面で助けてもらった」と振り返り、「次は航空自衛隊の准曹士先任として、全体を俯瞰しつつ各部隊が抱える不安や悩み等に向き合いその解決策を共に模索していきましょう」と激励した。

【第8代航空自衛隊准曹士先任 高着弘康准尉】

 平成元年入隊、平成28年西部防空管制群准曹士先任、令和元年西部航空警戒管制団准曹士先任、令和3年航空総隊准曹士先任、令和5年現職。福岡県出身。職種は警戒管制。

 式典後、在日米軍兼第5航空群司令官からの感謝状が甲斐准尉に伝達された。


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