【第1空挺団】
6月22日、第1空挺団(団長・堺一夫陸将補=習志野)は、官用車両無事故走行400万km(令和元年10月〜令和3年4月)を達成した功績により、第2級賞状を受賞した。
「官用車無事故走行に係る部隊表彰」は、官用車による事故が相次いだ事を受け、平成29年に制度化されたもの。無事故目標を設定することによる陸自全体の安全意識の向上、および機動展開能力の向上に資することを目的とする。今回の第1空挺団が初めての表彰であったが、制度化されてからの期間を考えるとその偉業を成し遂げるのがいかに困難であるか想像がつく。
吉田圭秀陸幕長は訓示で「車種ごとに操縦手の練度を管理するとともに、任務遂行要領を具体的に定めてそして練度未熟な隊員には経験豊富な教官をあてて訓練をした。本当に地道な努力の上にこの400万km無事故を達成できたと思う。全国の陸上自衛隊に範を示す素晴らしい成果である」と称賛した。堺第1空挺団長は「陸幕長から頂いた有難いお言葉を隊員にしっかり伝え、引き続き安全運行に努めます」と今後の無事故に対する決意を述べた。
【第2施設群】
第2施設群(群長・前原幸雄1陸佐=飯塚)は、5月17日、令和2年度官用車無事故走行の功績により、第5施設団長(北島一陸将補)より褒賞を受けた。令和2年度の無事故無違反走行距離は、69万6359kmであり、令和元年度に続く2年連続の受賞となった。2年間の総距離は138万3011kmに及び、地球を約34周半回ったことになる。
多くの施設器材を有する第2施設群は、災害等が発生すればすぐさま器材とともに現地に派遣される。
最近では令和2年7月豪雨に伴う災害派遣において、10日間熊本県人吉市を主体に道路啓開等に携わり、全ての任務を無事故で完遂した。
我々第2施設群が大切にしていることは、「初心を忘れないこと」「当たり前のことを必ず守ること」であり、例えば、運行前の車両点検や移動間の危険見積、運行中の操縦手と助手の連携や輪止めの確行、そして運行後の愛着を持った手入れ等が代表的なものである。
第2施設群は今後も、安全運転に努め、無事故無違反で任務にまい進する。 |