海自先任伍長室は、7月19日から21日の3日間で、海上自衛隊と在日米海軍の2国間における中級海曹交流を米海軍横須賀基地内で実施した。
この交流は、海上自衛隊と米海軍の中級海曹間における服務指導及びリーダーシップに関する意見交換等を通じ、早期に先任伍長となりうる資質を身につけるとともに、海上自衛隊から10名(女性2名)在日米海軍側から10名(女性3名)の計20名で行われた。
実施に先立ち、自衛艦隊先任伍長、小瀧雅彦海曹長から、「今回ここに集まった皆さんは、海上自衛隊は横須賀近隣の部隊から、そして米海軍は三沢、厚木、横須賀、更には遥か洋上で行動中のロナルド・レーガンから、多くの参加希望者の中から選抜され、参加されています。皆さんには、この3日間が有意義な時間となるように積極的に参加し、米海軍と海上自衛隊との制度の違いや、アメリカと日本の文化や考え方の違いを肌で感じ、持ち帰ってください。皆さんにとって本交流が、かけがえの無いキャリアとなることを期待します」Everyone will enjoy himself for 3days.「皆さん3日間楽しんでやりましょう!」の挨拶からスタートとなった。
交流は、5グループに分かれて行われ、初日には、自己紹介、リーダーシップ、フォロワーシップ、メンターシップ、そして、規律と統制について討議を行い、2日目には、家族支援、職場における女性と題して障害となるものは何かについて個人課題発表を実施、3日目には海自及び、米海軍それぞれの艦艇を見学した。その後、本交流におけるアンケートを行い3日間の日程を終えた。
期間中は、共に目的意識が高く、積極的に隊員相互の会話に集中し討議していた。隊員のアンケートには、米軍との考え方や文化の違いに多く触れることができ、大変勉強になったとの意見もあり、初期の目標は達成したと思われる。
最後に、海上自衛隊先任伍長の関秀之海曹長から「歴史は変えられない。しかし、歴史はつくっていける。その第一人者が君達だ」と参加した両国隊員に告げ、在日米海軍最先任上級兵曹長と次回開催の握手を交わし第一回日米中級海曹交流は終了した。