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自衛隊ニュース   934号 (2016年7月1日発行)
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茨城、埼玉、広島が1級受賞
平成27年度 優秀地方協力本部表彰
2級は富山、福井、和歌山、鳥取、岡山、高知、長崎、鹿児島
「皆様が日々積み上げた成果に敬意を表します」

 7月1日の高校生募集解禁を控えた6月13、14の両日、「平成27年度優秀自衛隊地方協力本部表彰式」が市ヶ谷地区で行われた。
(以下文中、階級・役職などは実施当時)
 同表彰は、全国50地本の中から、適質な人材を確保するための募集業務、退職予定隊員の就職援護業務、予備自衛官等管理業務の充実及び防衛省・自衛隊の理解拡大に繋がる渉外広報業務等、業務全般にわたりこの一年間特に優秀な成果を収めた地本を讃えるもの。14日には中谷元防衛大臣から第1級賞状が茨城・埼玉・広島の3地本長に、13日には岩田清文陸上幕僚長から第2級賞状が計8個地本長に、副賞の楯とともに授与された。茨城は2年ぶり、広島は平成9年度、埼玉は実に昭和53年度以来の嬉しい1級受賞となった。
 中谷大臣は、賞状授与に引き続き挨拶。企業の有効求人倍率改善等厳しい環境の中で、募集・援護・予備自等充足率等について優秀な成果を挙げた功績等は勿論、豪雨・豪雪災害への対処のため自治体へ隊員を派遣した活躍等も挙げつつ3地本長へ祝福の言葉を送り、地本長を核心とし隊員一丸で獲得した栄誉を讃えていた。

全国地本長会議
 今年は13日午後から二日間、昨年度の厳しい募集成果を踏まえ「全国地方協力本部長会議」を10年ぶりに臨時開催。各種の態勢強化・支援強化施策の周知や、「各地本における志願者獲得のための効果的施策」、「地本の中核要員となる広報官のあるべき姿」をテーマに意見交換を行った。同会議を主催した岩田陸幕長による2級表彰と褒賞状受賞地本の表彰は会議初日に引き続き同会場で実施され、海空幕長、陸幕副長、陸幕人事部長、海空幕人教部長ら、更には全国地本長も揃って見守る中での晴れがましい式典となった。
 以下、受賞地本。( )内の氏名階級は地本長のもの。
【第1級賞状受賞地本】▽茨城(北川英二1空佐)▽埼玉(山口英章1空佐)▽広島(森脇仁1海佐)
【第2級賞状受賞地本】
▽富山(諏訪国重1陸佐)▽福井(村上健悟1海佐)▽和歌山(西村和己1陸佐)▽鳥取(佐藤健1陸佐)▽岡山(立石健一1陸佐)▽高知(南浩1陸佐)▽長崎(小野彰一郎1海佐)▽鹿児島(敷嶋章1海佐)
【褒賞状受賞地本】▽熊本(勝井省二1陸佐。平成28年熊本地震に関する功績)▽愛知(杉山利行1陸佐。自衛官候補生募集に関する功績)▽滋賀(惠谷昇平1陸佐。自衛官候補生募集に関する功績)▽京都(國友昭1陸佐。自衛官候補生募集に関する功績)▽沖縄(山根寿一陸将補。南西諸島への部隊配置に関する功績)


未来に向かって羽ばたく北鎮師団
 陸上自衛隊第2師団(師団長・住田和明陸将=当時 旭川)は、第2師団創立66周年と旭川駐屯地開設64周年を迎える創立記念行事を6月19日、旭川駐屯地で行った。今年のテーマは「希望の翼」。陸上自衛隊の大改革と部隊実験推進など未来に向かって羽ばたく師団と、東日本大震災を乗り越え見事に復活したブルーインパルスの展示飛行が実現した。観閲式で師団長は、「わが国周辺の安全保障環境は厳しさと緊張感を増している。周辺国の動向に重大な関心を持ちつつ、道北防衛の任務を確実に果たすことが第2師団に与えられた最大の任務、使命」と式辞を述べ、隊員1200名と車両160台が威風堂々の行進を行い来場者から大きな拍手が送られた。今回、第一空挺団の隊員による空挺降下も行われ観衆を魅了。
 ブルーインパルスの展示飛行は雲の影響で実施が怪しまれたが、6機が一糸乱れぬ隊列飛行を行い大きな歓声が上がった。その後の訓練展示では、第2偵察隊によるオートバイドリル、第2特科連隊による99式自走155mmりゅう弾砲による砲塔ドリルで高度の操作性を披露。最後に第2戦車連隊による戦車三兄弟(74・90・10式)の機動展示を行い各々の特性を展示した。
 アトラクション会場では装備品展示、体験試乗、模擬売店、音楽演奏、広報コーナなど様々な催し物で来場者を楽しませた。ブルーインパルスのパイロットも広報コーナに参上しファンサービスを行い会場は盛り上がりを見せ成功裏に記念行事を終了した。

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