私と妻は対馬警備隊訓練の一つである、80キロメートル行進訓練に参加しました。妻は平成27年三月、私は同年8月に対馬警備隊へ転任してから、お互いに初めての80キロメートル行進訓練となりました。
訓練の内容は、80キロメートルを前段約40キロメートル、後段約40キロメートルと大きく2回に分け、夜間は訓練、日中は戦力回復、また夜間は訓練という二夜三日の行程で行われるものでした。この訓練の内容を聞いた時、正直完歩出来るかどうかもわからない距離でした。妻は負けず嫌いな性格で体力も割とある方なので、完歩は無理でも40キロメートルは歩けたらいいなと、本人的には思っていたようでした。
しかしいざ訓練が始まると私の予想を大きく裏切り、一夜目の40キロメートルが終わっても涼しい顔で、逆に私の方が足を痛めてなんとか乗り切った所でした。妻が完歩して私が途中棄権という最悪な結末になりたくない一心で、私は医務室へ受診し、すがる思いで痛み止めをもらいました。その結果なんとか二夜目を完歩する事が出来ました。妻の方はさすがというか何の問題もなく80キロメートルを完歩していました。
今回の訓練に参加して思った事が二つあります。一つ目は日頃の体力練成を怠ってはならない。二つ目は妻のことは自衛官として対等に接するという事を強く思いました。今回の訓練は様々な面で初心に返れた訓練となりました。 |