2月28日と3月1日にかけて、警務隊の鑑識・持続走・逮捕術の各種技能の錬度向上を促し、士気の高揚及び団結の強化を図る事を目的とした「平成26年度警務隊競技会」が陸上自衛隊朝霞駐屯地で実施された。平成18年度以来8年ぶりで、捜査・保安部隊の一元化後初めての実施となり、5方面隊からそれぞれ選抜された135人の選手の他、応援、統裁部(埼玉県警から鑑識課長以下7人含む)を合わせて約460人が参加した。
開会式にあたり統裁官の警務隊長・山内大輔陸将補は「日頃の成果を十分発揮し、あくなき勝利を追求せよ」「正々堂々と勝負し、整斉たる競技の進行に貢献せよ」「安全管理に留意せよ」の3点を訓示として隊員に要望した。
28日は、鑑識競技会、持続走競技会が行われ、1日は武道場内で逮捕術競技会が実施された。逮捕術競技会は1チーム5人で各方面隊が総当りで対戦し、勝星が一番多いチームが優勝となる。ルールは、徒手の他に、「長もの」と呼ばれる杖、警棒、刃物を想定した匕首(あいくち)の3種類の竹刀を使い、ルールは剣道・空手・柔道がベースとなる。日頃の鍛錬の成果を発揮すべく隊員達の表情は気合い十分。気迫に満ちた試合の連続に、「いつもの練習通り!」「そこだ、行けっ!」等応援も自然と熱を帯びてきて、会場は大いに盛り上がった。
閉会式にあたり山内隊長は「平素は全国に少数分散している組織が一丸となるために、このような全国から一堂に会する機会は極めて重要だ」とし「本競技会を通じて培った錬度、士気、団結をじ後の職務遂行に活かし、あるいは更に磨きをかけて、強靭な方面警務隊を育成してもらいたい」と訓示した。
▽競技会結果(部隊の順位は上位2チームを表示)
○総合:1位 北部方面警務隊、2位 中部方面警務隊
○鑑識:1位 東部方面警務隊 2位 北部方面警務隊
優秀隊員 現場指揮:斉藤祐司2尉(東方警)、指紋:森分亨輔3曹(中方警)、指紋:本田泰然3曹(中方警)、足こん跡:野上昌幸2曹(東方警)、写真:秋山隆雄2曹(東方警)
○持続走:1位 中部方面警務隊 2位 北部方面警務隊
優秀隊員 上級陸曹:酒井直之1曹(東方警)、幹部:高橋勲1尉(中方警)、中級陸曹:相川雅紀3曹(中方警)
○逮捕術:1位 北部方面警務隊 2位 中部方面警務隊
優秀隊員 市川鋭一1曹(中方警)4戦全勝 |