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900号 (2015年2月1日発行) |
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AASAMに向け集合訓練
陸自富士学校
全国選抜53人から14人選考し豪州へ |
富士学校(学校長・武内誠一陸将)は1月6日、豪州における射撃訓練(AASAM15)に向け集合訓練を開始した。当日は訓練開始に先立ち指導部及び選手候補者からなる訓練部の編成完結式を行った。式で武内学校長は「陸自全般の射撃、狙撃の練度向上のため五ヵ月間、寝食を共にし、互いが射撃、狙撃の"極み"を目指し頑張って貰いたい」と訓示した。
AASAMは豪州陸軍が主催する射撃競技会。小銃、機関銃、拳銃及び狙撃銃を使用し、基本射撃、応用射撃、各個戦闘射撃及び部隊射撃により、Matchといわれる区分毎の種目を実施。各種目の得点による順位、各種目の総合得点による総合順位を競う。実戦経験に基づく射撃要領、列国との比較等、国内の射撃訓練だけでは得ることが難しい射撃技術等に関する教訓を取得し陸自全体の射撃練度の向上を図るとともに、射撃に関する訓練基準及び装備品の改善の資を得ることを趣旨・目的とし、陸自は4年連続の参加となる。平成25年度からは訓練・装備研究を兼ね富士学校が集合訓練を担任、参加している。富士学校が担任以降、25年度は総合成績17コチーム(17カ国)中9位、今年度は総合成績16コチーム(15カ国)中6位、特に狙撃銃の部門では拳銃射撃の得点差により惜しくも15コチーム中2位だった。今年度の参加国はアメリカ(陸軍、海兵隊)、イギリス、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、カナダ、フランス、シンガポール、タイ、トンガ、ニュージーランド、日本、パプアニューギニア、東チモール、ブルネイの計15カ国。平成27年度AASAM15は韓国及びカンボジアが参加する可能性もある。
富士学校訓練部(普通科部長・冨樫勇一陸将補以下指導部18人、全国から選抜された選手候補者53人)は今後2回の選抜を経て14人の参加選手を選考する。選手要員に必要な能力として、射撃術は300m以上の遠距離射撃を含む高い射撃能力、射距離の判定、激動等の実戦用を追求した戦闘射撃能力、小銃・機関銃・狙撃銃それぞれの火器及び共通的な拳銃射撃能力。体力面では、防弾チョッキ、装具、携行火器を含めると約20kgを携行し2・4kmを16分以内で走破できる能力。併せて、実戦を意識した様々な課目の練成に対応できる柔軟性や研究心、高いチームワーク発揮のための協調性が必要。4月下旬から行われる豪州での射撃競技会本番に挑む。 |
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ケネディ駐日米大使が中谷防衛大臣を表敬 |
1月23日、キャロライン・ケネディ駐日米特命全権大使が防衛省を訪れ中谷元防衛大臣を表敬した。
中谷大臣は、今年前半の完了を目指す日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しや普天間飛行場代替施設建設等引続き米側と連携して進めていく旨を伝えた。また「私の信念として日米関係は世界の中で一番重要な同盟関係だ」と述べ、日米共同訓練等自衛隊と米軍との戦略的な協力関係により「日米同盟が海域を守るための抑止力となっており目に見える姿で協力する事が一番大事だ」と必要性を語ると共にそれらを支える在日米軍への感謝の意を表した。
一方ケネディ大使は「安全保障に関する専門知識を有する方が我国のパートナーになり、大変心強い」と中谷大臣の就任を歓迎。昨年末の「日米共同方面隊指揮所演習(YS-67)の視察に触れ「自衛隊と米軍との緊密な連携に感銘を覚えるとともに自衛隊の高い能力に敬意を抱いている」と述べた。ガイドラインの見直しや沖縄基地負担軽減に対しても日本側の姿勢を歓迎し「あらゆるレベルでの連携強化を楽しみにしている」と今後の日米関係への期待を述べた。
またISIL(イスラム国)による邦人殺害予告事案について中谷大臣は米側からの情報提供に感謝を述べ、ケネディ大使は「いかなるサポートも行う用意がある」と両国が協力して解決していくことを確認した。 |
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