12月23日、天皇誕生日の一般参賀で皇居に行った。8時過ぎにはもう東京駅から皇居前広場まで人の波、沿道では日の丸を配る人がいる、東京近郊部隊の自衛官のグループも制服を着て手伝っていた。荷物検査、ボディチェックも念入りで行列は伸びる。二重橋がやっと開放されて順序よく渡って行く。二重橋の奥の橋に立ち手前の橋方向から皇居前広場を振り返ると大変な群衆である。翌日の新聞には2万9千人となっていたがとてもそんな数ではあるまい。皇室への国民の崇敬の念をあらためて感じる。10時20分、宮殿・長和殿のベランダに天皇ご一家が御立ちになられた。2時間近く寒風のなか立ちっぱなしで待っていた高齢者も小さな子どもも一斉に日の丸の小旗を打ち振る、天皇陛下万歳を叫ぶ人もいる。もちろん動員をかけられて集まったわけではなく自然発生的に集まった人ばかりである。満員電車の中のように隙間もないがそれでも感極まって目を赤くしている人は静岡から来たそうだ、高校生の兄弟も一生懸命旗を振っておめでとうございますと叫んでいる、若者は背が高いから声も良く透る。陛下のお言葉が始まると旗を振るのも止め誰も声を発しない。お姿に接したのは5分位だったが参賀の皆さんは大満足だったのではないだろうか。昨年末にはインドにもご訪問され体力を消耗されたのではないかと余計な心配をしたが、天皇皇后両陛下のお顔の色はいたって良好、お元気そものだった。 |