6月2日、陸上自衛隊 第7師団創隊58周年(師団長・塩崎敏譽陸将)・東千歳駐屯地創立59周年(司令・伊東伸基陸将補)記念行事が爽やかな青空の下、東千歳駐屯地で盛大に行われた。記念行事は、戦車・装甲車等約400両がパレードするとあって、北海道内のみならず全国から訪れた見学者は約1万7000人。
9時30分、町村信孝衆議院議員、伊達忠一参議院議員、山口幸太郎千歳市長、歴代師団長等多くの来賓を招き祝賀式は行われた。その中で塩崎師団長は隊員に向けて「重戦力装備を主体とした師団の能力を遺憾なく発揮するため、本記念日終了直後から実施する増強戦車中隊及び増強普通科中隊の実動訓練や実弾射撃訓練を重視している。また、戦略機動能力向上のためには、整備や補給等の後方支援や部外からの技術支援との連携も必要になる。師団全隊員の力を結集して、その練度の向上を図るよう要望する」などと訓示。第7師団の記念行事は天候に恵まれない事が多く、師団長が「大変ありがたい事に天候に恵まれ」と式辞の冒頭で述べられた時には、暖かい笑いが起き、晴天を祝福していた。
来賓の挨拶に続いて観閲行進が行われた。部隊行進に先立ち、航空自衛隊千歳基地のF—15戦闘機が祝賀飛行。「おお〜」とどよめきが起こり、一斉に上空を見上げる観客達。観閲部隊指揮官(伊藤伸基陸将補)の乗車する90式戦車を先頭に、観閲官である塩崎師団長の前を各部隊が行進した。「噂には聞いていたけど、これだけ贅沢に戦車が行進するなんて凄い」「戦車が通った時って地震みたいだった」などと興奮気味に話している姿がいたる所で見られた。(関連記事12面) |