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自衛隊ニュース   2013年6月1日号
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南スーダン視察
岩崎統幕長 派遣施設隊員に対し訓示
「笑顔かつたくましい顔で日本に帰ってもらいたい」

 5月19日から22日、岩崎茂統合幕僚長が現地隊員の実情確認及び隊員激励のため南スーダンの現地部隊を視察した。UNトンピン地区日本隊宿営地で岩崎統幕長は派遣施設隊隊員に対し、「3次隊は残りわずかだが、最後まで気を抜くことなく、原隊に帰るまでしっかりと持田隊長・土屋調整所長の下に一致団結任務を遂行し、笑顔かつたくましい顔で日本に帰ってもらいたい」などと訓示をした(写真)。その後、現場や宿営地を視察し、UNMISS司令部特別代表及び軍事部門司令官、南スーダン軍参謀長を表敬。また、現地支援調整所ウガンダ班も視察。日本大使館、ウガンダ軍参謀総長を表敬した。翌日23日には、ジプチで、ジプチ国防大臣、統合参謀長、フランス軍司令官等を派遣部隊の活動を円滑化するために表敬した。


盛大な見送り受け旅立つ
遠洋練習航海部隊が世界一周へ出港
162日間の成長楽しみに

 5月22日、晴海ふ頭HK岸壁で平成25年度遠洋練習航海部隊(練習艦隊司令官・北川文之海将補)出国行事が行われた。乗員家族約350名、小野寺防衛大臣、江渡聡徳防衛副大臣、河野克俊海上幕僚長ら防衛省・自衛隊関係者、衆参国会議員や外務省関係者ら来賓多数が見守る中で、訓示、花束贈呈などが行われた。今年度の派遣部隊は北川司令官以下、第63期一般幹部候補生課程修了者約180名の実習幹部を含む幹部、海曹士など合計約730名(関連記事2面)。
 青空の下、式典前にそこかしこで目にした見送り家族らとの交歓の笑顔。式典で多数の来賓に見守られる中、「昨日、諸君の出港を安倍総理大臣に報告し、訓練の成果への期待と航海の無事を祈るお言葉を頂いた」、「我が国を外から見つめ直し、国家とは、国益とは何であるか、国防のあるべき姿について深く考える機会にして頂きたい」などの言葉があった小野寺防衛大臣の訓示や、「(遠洋練習航海は)外交面でも極めて重大」と評した松山政司外務副大臣の祝辞(代読)、海上安全保障の分野で多国間の連携がより一層重要性を増す中、「遠洋練習航海は海軍間ネットワークの構築の重要な機会の一つである」とし、「半世紀以上にわたり築かれた遠洋練習航海の伝統を継承する役割を肝に銘じよ」とした河野海幕長の壮行の辞(一部抜粋を2面に掲載)など、数多くの期待の言葉を投げかけられ、それらを真摯に受け止める緊張の横顔。万雷の拍手に包まれ、練習艦隊に乗り込む力強い行進の足取り。この日は、様々な場面で、遠洋練習航海部隊隊員の沢山の表情を見ることが出来た。どの顔を見ても、高い使命感と「さあ、いよいよだ」という気合いが感じられた。
 今年度の遠洋練習航海は太平洋を横断しアメリカ大陸を経て大西洋へ抜け欧州、アジアを歴訪する世界一周コースだ(18カ国19寄港地。訪問国・寄港地は2面を参照)。北川練習艦隊司令官は「実習幹部173名をしっかり鍛え10月30日には一回り大きく成長した元気な姿をお見せします」と力強く挨拶した。世界を一周した162日後、晴海ふ頭に帰国したとき、彼らがどんな表情を見せてくれるか。今から楽しみに待ちたい。


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