11月11日、第46掃海隊(隊司令・杉山重一2海佐=沖縄基地)が掃海艇「ししじま」(艇長・岩永剛一1海尉)を率いて日本最西端の地、沖縄県与那国町の総合防災訓練に参加した。例年、陸自15旅団が支援している町主催の同訓練に、「ししじま」は、海自艦艇として初参加。また、訓練中に空自南西航空混成団の音楽隊による吹奏展示も行われ、与那国の防災訓練に初めて陸海空3自衛隊が揃っての参加となった。
今回の訓練は、震度6強の地震と津波による被害を想定し住民の高台への避難訓練、輸送ヘリによる島外避難等の訓練に合わせて、交通が遮断され孤立した避難民をヘリポートに近い港まで掃海艇により海上輸送を行うもので、当日、「ししじま」は、20名を約50分かけ久部良港から祖納港に移送した。
午後からは祖納港で一般公開を実施。艇内では東日本大震災における災害派遣の実績を写真展示し、処分艇(ゴムボート)による港内周遊などを行った。46掃海隊は、「本訓練を通じて、海上からの災害対処能力の構築及び海上自衛隊に対する理解の一助に努めた」としている。 |