私は平成23年10月、春日基地を最後に定年退官しました。直後に再就職の機会を頂きましたが、一身上の都合により退職し、再び基地援護室の御尽力により現在の職場にお世話になり今日を迎えております。
私の職場を若干ですが、紹介させて頂きます。私がお世話になっておりますクリニックは、昨年8月に設立された腎透析を主な専門としている施設です。患者様はそれぞれ週に複数回来院され腎透析をお受けになります。私どもは車両による患者様送迎を主な職務としております。
職場には自衛隊OBが私を含めて4名お世話になっております。皆が今まで未経験の環境での緊張や、困惑したこと等について情報交換し解決の糸口としております。自衛隊員の立場では一度も面識がなかった4人ですが、ごく自然に連携協力の姿勢が構築されつつあります。幸か不幸か私は自衛隊定年後1年の間に全く異なる職業に2回携わることになりました。決して自慢できることではありませんが、この経験を無駄にさせない確信はあります。特に、医療機関の職員を生業とさせて頂けることは、かつて経験したことのない独特な新鮮さです。それを礎にして職務に邁進してまいりたいと思います。
人生の再出発を迎えられる多くの皆様は不安の念がお有りと存じますが、人が人を育てるように、人が人を助けてくれます。不安は常にあります。積極的に不安を解消する行動を執りましょう。
先の震災以来、日本人は「絆」の大切さを再認識する時代になっております。人生の再出発を控えられた皆様も「絆」の大切さをご認識の上、ぬかりなきよう諸々の準備をおすすめします。
最後に日々お世話になっております院長先生をはじめクリニックスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。また、再々就職の機会を頂きました基地援護室の皆様にも心より感謝いたします。「絆」を忘れることなく。 |