ソマリア沖アデン湾に派遣されている第11次海賊対処行動航空隊(司令・森脇仁1海佐以下海自約120、陸自約70計約190隊員)が10月27日、任務飛行の777回を達成した。
このラッキーが三つ連なるという縁起の良い任務飛行に、P—3Cに搭乗したのは機長の藤岡慶一3海佐以下15隊員で、滞りなく監視飛行を終えたばかりの藤岡機長は「多くの人に支えられ、第777回目の任務飛行を無事終了できました。今後も引き続き、任務達成のために、クルー総員で全力を尽します」と決意表明した。また、航法通信員の工藤佑貴3海尉は「各国艦艇や商船と情報交換していますが、その度に任務の重要性に身が引き締まる思いです。今後とも、我が国のみならず各国海軍と円滑に協力できるように励んでいきます」、陸上武器員の加藤淳宏1海曹は「目標の識別・写真撮影などをしていますが、海賊の疑いのある船舶を絶対に見逃さないように、丁寧にシャッターを切るように心がけていきます」と、それぞれ抱負を語った。
第11次要員は10月7日、2機のP—3Cで八戸基地を出発。10月13日に第10次要員と交代した。
〈海賊対処行動の概要〉
▽平成21年3/13「海上における警備行動(自衛隊法第82条)発令」▽同3/14「護衛艦2隻(さざなみ、さみだれ)呉出港」▽同3/30「護衛活動開始(日本関係船舶)」▽同5/28「P—3C哨戒機2機派遣」▽同6/11「P—3C哨戒機が警戒監視任務開始」▽同6/19「海賊対処法(海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律)成立」▽同7/24「海賊対処法施行」▽7/28「海賊対処法に基づく護衛活動(民間船舶)の開始(2次隊=はるさめ、あまぎり)」▽平成23年6/1「ジブチ自衛隊活動拠点運用開始」 |